SIMロックフリーのスマートフォンは値段が手ごろで、特に格安SIMと呼ばれるMVNOとの組み合わせに最適。大手キャリアも含めて、端末はそのままに通信事業者の乗り換えがスムーズにできるのが最大の魅力です。
中でもSIMフリーのAndroidスマホは、価格が手頃なだけでなく、性能も機能も高くコストパフォーマンスに優れるモデルが増えています。今回は予算5万円までのモデルに注目しました。
SIMフリースマホの最大のメリットは、通信業者を自由に選べることでしょう。特に、格安でサービスを提供している通信業者のSIMを使えば、毎月の通信料金を抑えることができます。加えてスマホ本体の価格も割安です。
SIMフリースマホはメーカー直販サイトやECサイト、家電量販店、格安SIM事業者から端末のみを購入します。SIMの差し替えやさまざまな設定は自分で行うのが前提ですから、大手キャリアによる店頭でのフルサービスやサポートは受けられません。
そして格安SIMは、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアのような通信速度が出なかったり、大手が提供するさまざまなサービスやサポート体制が使えなかったり、通話料金の定額オプションが使えないといったデメリットもあります。
なお通話料金に関してはLINEなどの無料通話サービスが利用できる間柄であれば、大きな問題はないでしょう。こうした、SIMフリースマホと格安SIMの特性を十分に確認しておくと、後々のトラブルを回避できます。
最新のAndroidスマホは、大容量バッテリーを特徴としたモデルが多くラインアップされています。これはSIMフリーでも同様。大容量のバッテリーを備えたモデルは、長時間の連続使用が可能なので、長時間の外出も安心です。
カメラはもちろん、処理能力を左右するプロセッサや内蔵メモリ、ストレージ容量の性能アップも見逃せません。ミドルクラスのSIMフリースマホもスペックが底上げされています。
特にゲームなどの処理能力が求められるアプリをよく使用するのであれば、ゲーム性能が高いことを特徴としたモデルをえらぶのがいいでしょう。
おサイフケータイ(Felica)や高い防水・防塵(じん)・耐衝撃性能といった便利機能を求めているのであれば、選択肢はやや狭まります。ただSIMフリーのAndroidでも、3万円を超えるモデルならおサイフケータイや防水性能を持つ機種が登場し始めています。
コストパフォーマンスの高い通信サービスとSIMフリースマホを使用するのですから、価格は最も重視すべきポイントでしょう。MVNOによっては自社回線への申込みを条件に、値引きやポイント還元などでSIMフリースマホをさらに安く販売している場合もあります。
価格が予算の範囲内であることはもちろん、上記したようなバッテリーやカメラの性能、ゲームなどよく使うアプリに必要な処理能力などを考慮して、費用対効果が高いモデルを選ぶようにしましょう。
もちろんデザインやサイズも重視すべきポイント。スマホの大画面化に伴い、ディスプレイの大きさや解像度も比較検討の材料ですが、その分ボディサイズもアップしていますから、重量やサイズもしっかりチェックしたいですね。
「ZenFone Max Pro(M2)6GBモデル」は、パソコンやスマートフォンを製造する台ASUS(エイスース)のSIMフリースマホです。標準価格は4万3450円(税込、以下同)。カラーはミッドナイトブルーの1色のみが用意されています。
2019年3月に登場したZenFone Max Pro(M2)の内蔵メモリを4GBから6GBに強化した機種で、よりサクサクとした快適な操作性が期待できます。ちなみに“Zen”は日本語の“禅”を表しています。
アウトカメラは1200万画素のメインカメラと500万画素の深度測定用のデュアル構成。インカメラは1300万画素で顔認証にも対応。ディスプレイはフルHD+(1080×2280)の6.3型IPS液晶。5000mAhの大容量バッテリーを備え、最大で1カ月以上持つという待受時間の長さも特徴です。
「moto g8 plus」は、レノボ傘下のモトローラ・モビリティが提供するミドルレンジのSIMフリースマホ。直サイトでの販売価格は3万8800円です。
背面に4800万画素の標準カメラ、1600万画素の超広角アクションカメラ、500万画素の深度測定用カメラと3つのカメラを搭載しています。暗くてもピント合わせが高速なレーザーAFも備えました。自撮り用のインカメラは2500万画素となっています。
ディスプレイはアスペクト比が19:9の6.3型フルHD+(1080×2280ピクセル)。バッテリー容量は4000mAhで、連続稼働時間は最大約40時間とスタミナも十分です。ボディーカラーはコズミックブルーとポイズンベリーの2つを用意しています。
「Xiaomi Mi Note 10 Lite」は、待望の日本上陸を果たした中国Xiaomi(シャオミ)のSIMフリースマホです。
容量5260mAhと「Redmi Note 9S」を超える大容量バッテリーを搭載、2日間以上使うのに十分なスタミナを備えています。
4眼のアウトカメラは、6400万画素の広角カメラ、800万画素の超広角カメラ、500万画素の深度センサー、200万画素のマクロカメラで構成。インカメラは1600万画素となっています。
メインメモリ+内蔵ストレージが6GB+64GBのモデルの価格は3万9800円、6GB+128GBが4万4800円となっています。カラーはネビュラパープル、グレイシャーホワイト、ミッドナイトブラックの3色展開です。
OPPO(オッポ)の「OPPO Reno3 A」は、価格が3万9800円と手頃なSIMフリースマホでありながらおサイフケータイ(FeliCa)と防水・防塵(じん)に対応した機種。6月25日発売です。
カメラは4800万画素の広角カメラ、800万画素の超広角カメラ、200万画素のモノクロカメラ、200万画素のポートレート用カメラという4眼構成。自撮り用のインカメラは1600万画素でA.I.ビューティー機能も備えました。
ディスプレイは6.44型のフルHD+(1080×2400ピクセル)の有機ELを採用し、指紋センサーを内蔵しています。メインメモリは6GB、内蔵ストレージは128GB、バッテリーは容量4025mAhで急速充電にも対応と、他のスペックも充実しています。カラーはホワイトとブラックの2色です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.