仕事が終わった後、冷たいビール、ハイボール、お茶やジュースでのどを潤す人も少なくないと思います。しかし、夏に普通のジョッキやコップを使うと、あっという間にぬるくなってしまいます。「ビール以外なら氷を入れればいいのでは?」と思う所ですが、氷もあっという間に溶けてしまいます。水滴もたくさんつきます。
飲み物がすぐにぬるくなったり、ジョッキやコップに付く水滴に困っていたりする人におすすめなのが、冷たさをキープしつつ水滴の付着も抑制できる「断熱ジョッキ」です。この記事では、たくさん選択肢のある耐熱ジョッキの選び方のポイントとおすすめ商品を紹介します。
断熱ジョッキは、その名の通り熱を遮る構造を取り入れたジョッキです。その多くは、魔法瓶と同じ「真空断熱」構造を取っています。
真空断熱を用いる容器では、液体などが入る層(内側)と空気に触れる層(外側)の間に「真空層」が用意されています。この真空層があるおかげで、液体から空気、あるいは空気から液体への熱の移動が抑制され、液体の温度上昇/降下を緩やかにできる上、空気の急激な温度変化に伴う水蒸気の付着を抑えることができるのです。
「魔法瓶と同じ構造」ということで気付いた人もいると思いますが、ほとんどの断熱ジョッキは冬の暖かい飲み物の保温にも使えます。1年を通して使えることも魅力です。
断熱ジョッキには、さまざまな容量(容積)があります。どのような飲み物を注ぐのか、氷を入れる事があるかどうか……など、利用シーンを想像しながら検討するようにしたいです。
ちなみに、各社の断熱ジョッキのラインアップを見ると、350mLの缶に入った飲み物を注ぐことを想定した「400mL」前後の製品、500mLの缶に入った飲み物を注ぐことを想定した「600mL」前後の製品、泡を想定しなければビールの大瓶(633mL)も丸ごと注げる「700mL」前後の製品が多いようです。
コップやジョッキの飲み口は、基本的には薄いほど口当たりが良く、飲みやすくなります。しかし、構造の都合から、断熱ジョッキは飲み口が厚くなりがちです。
そのため、購入する前に飲み口の厚さや形状をよくチェックするようにしましょう。中には、飲み口の部分を薄くしたりラウンド形状にしたりすることで飲みやすくなるように工夫している製品もあります。
以上のポイントを踏まえた上で、おすすめの断熱ジョッキを5つ紹介します。
アトラス製の真空断熱ジョッキです。容量は470mLで、氷をたっぷり入れた上で350mLの飲み物を注ぐとピッタリなサイズ感となっています。
冷たいものはもちろん、暖かいコーヒーやお茶などを注いでもOK。1年を通して便利に使えます。
魔法瓶業界では有名なサーモスが手がける真空断熱ジョッキです。容量は720mLで、500mLの缶ビールを注いでも泡が飛び出しません。外装は2種類から選択できます。
飲み口は飲みやすい形状になっており、ハンドルも頑丈なので、長く使える1品です。食洗機での洗浄も正式サポートしているので、洗う際も手間がかかりません。
ドウシシャ製の真空断熱ジョッキです。容量は470mLで、氷をたっぷり入れた上で350mLの飲み物を注ぐとピッタリなサイズ感となっています。本体は5色から選べます。
一般的な断熱ジョッキとは異なり、内側の層の反対側に保冷剤が仕込まれており、事前に冷凍庫で冷却しておくと、氷点下で飲み物をキープできることが魅力です。ただし、その構造から暖かい飲み物を入れることを想定していないことには気を付けましょう。
アウトドア向け魔法瓶で知られるスタンレーが手がける真空断熱ジョッキです。容量は700mLで、500mLの缶ビールを注いでも泡が飛び出しません。
品質へのこだわりが半端なく、正規品にはメーカーの規定する使い方をしている限り保証が続く「生涯保証(Lifetime Warranty)」が付帯しています。少し値は張りますが、末永く使えるものがほしい人におすすめです。
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