パンをこんがり焼き上げる家電といえば「トースター」です。その名の通り「焼く」「あぶる」ことが目的のトースターには、いくつかの形(構造)がありますが、シンプルに食パンを焼くことに特化するなら、「ポップアップトースター」が場所も取らずおすすめです。
この記事では、税込み実売価格が5000円以下のポップアップトースターを選ぶ上で注目すべきポイントと、それを踏まえたおすすめ製品を紹介します。
汎用(はんよう)性の高い「オーブントースター」と比べると、食パンを焼くことに特化しているポップアップトースターはスリムな商品が多いです。常置のテーブルで食事を取っている家庭なら、テーブルに置きやすいという点が最大のメリットです。
ポップアップトースターの多くは、1度に2枚までの食パンを焼ける設計となっています。ただし、薄型であることを重視しているモデルでは「4枚切り」「5枚切り」といったカットが厚めの食パンを焼くことが困難であることが多いです。
また、家族の人数が多い場合、2枚よりも多い枚数を同時に焼けると効率が高まります。
好みの厚さの食パンが焼けるかどうか、最大で同時に何枚まで焼けるのか、まずしっかりと調べましょう。
当然ですが、食パンには「賞味期限」があります。しかし、冷凍して保管しておくと、賞味期限を過ぎてもある程度の期間はおいしく食べられます。
しかし、冷凍してあるということは、通常の食パンよりも焼き上げに時間がかかり、ます。そこで役に立つのが「冷凍パンモード」です。冷凍されていることを前提に火力(熱量)を調整してくれるので、わざわざ焼き時間を足したりする手間も省けます。
ポップアップトースターは食パンを焼くことに特化した家電ですが、それ以外のパン(バターロールやクロワッサン)を温める機構を備えているものもあります。
また、パンの焼き色(≒熱量)を調整する機能を備えているものもあります。さらに、パンが焼き上がった後に少し放置した後、こがさずに再加熱できる「温めなおし機能」を備えているものもあります。
このような付加機能に注目して選ぶのもアリです。
食パンを焼くと、「パンくず」がどうしてもどうしても出てくるものです。パンくずがたまってきたら掃除をしたくなる……のですが、この掃除に意外と苦戦することもあります。
手軽に掃除をしたいという人は、トースターに「パンくずトレイ」が付いているかどうかチェックしてみてください。
上記のポイントを踏まえた上で、おすすめのポップアップトースターを5機種紹介します。
フランスの調理器具・小型家電メーカー「Grope SEB(グループセブ)」の「T-fal(ティファール)」ブランドから発売されている小型ポップアップトースターです。ボディーカラーはソリッドブラックとソリッドレッドの2つで、税込みの実売価格は4500円程度です。
焼き色は6段階から調整可能で、冷凍パンモードや追加焼き(加温)機能も備えています。また、本体に備え付けてある「パンウォーマー」を使えば、クロワッサンやロールパンの加温も可能です。パンくずは取り外し可能なトレイにたまるので、掃除も楽です。
ツインバードのスリムタイプのポップアップトースターです。ボディーカラーはブラックのみで、税込みの実売価格は4000円程度です。
食パンの投入口のふたを指定された場所に差し込まないとスイッチを入れられないという独自の誤動作防止機構を備えていることが大きな特徴。縦長形状で食パンを2枚並べて焼ける他、サイズによってはベーグルなども焼けます。パンくず受けも付いていて、掃除も楽です。
イタリアの家電メーカー「De'Longhi(デロンギ)」のポップアップトースターです。ボディーカラーはパッションレッド、トゥルーホワイト、インテンスブラックの3つで、税込みの実売価格は4500円程度です。
5枚切りの食パンを2枚まで同時に焼けるワイドスロットが特徴で、冷凍パンモードや温めなおし機能も備えています。もちろん、パンくずトレイも付いているので掃除も楽です。
このモデルはDe'Longhiの「アクティブシリーズ」を構成するキッチン家電の1つで、同じ色味を持つ電気ケトル、エスプレッソ・カプチーノメーカーやドリップコーヒーメーカーも販売されています。デザインを統一したい人にもおすすめです。
タマハシのポップアップトースターです。ディック・ブルーナのキャラクター「ミッフィー(Miffy)」とコラボレーションしたモデルで、税込みの実売価格は3000円前後です。
ポップアップトースターとしての機能は非常にシンプルですが「かわいいトースターがほしい」という人におすすめです。
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