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Googleの5Gスマホ「Pixel 5」と「Pixel 4a(5G)」は何が違う? 比べてみよう

» 2020年10月25日 13時00分 公開
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 スマートフォンの基本ソフトウェア(OS)は、Appleの「iOS」とGoogle(グーグル)が主導する「Android(アンドロイド)」に二分されます。

 Androidを主導するGoogleが自ら開発したスマホが「Pixel(ピクセル)」です。10月15日には、5G(第5世代移動通信システム)に対応する最新モデル「Pixel 4a with 5G」と「Pixel 5が発売されました。

Pixelたち Pixel 5(左)とPixel 4 with 5G(右)。正面から見た印象はそっくりですが……

 さまざまな処理を行うプロセッサ(CPUやGPU)を始めとして、Pixel 4a with 5G(以下「Pixel 4a(5G)」)とPixel 5はスペック上の共通点が多く、どちらを選べばいいのか迷う人もいると思います。この記事では、両者の主な違いを解説します。

違い1:メインメモリの容量

 アプリを動かしたり、データを一時的に保存したりするために使う「メインメモリ」。容量が大きければ大きいほど、基本的には同時に起動しておけるアプリが増えて、より快適に利用できます。

 両機種のメインメモリはLPDDR4xという規格のもので、容量は以下の通りです。

  • Pixel 4a(5G):6GB
  • Pixel 5:8GB

 Pixel 5のメインメモリは、Pixel 4a(5G)よりも2GB多くなっています。よりゆとりをもってアプリを楽しめます。

違い2:ディスプレイのサイズと性能

 両機種は、フルHD+(1080×2340ピクセル)の有機ELディスプレイを備えています。その特性上、有機ELは液晶よりも黒色の表示が得意で、明暗差の大きい映像を美しく表示できます。また、黒色表示中は消費電力を抑えられるので、「ダークモード(テーマ)」を利用するとバッテリー持ちが良くなります。画面左上のインカメラ周辺部にパンチホール(穴)が開いているのも、両機種共通です。

 違いは、ディスプレイのサイズ(大きさ)とスペックにあります。

  • Pixel 4a(5G):6.2型/リフレッシュレート最大60Hz
  • Pixel 5:6型/リフレッシュレート最大90Hz

 Pixel 5と比べると、Pixel 4a(5G)は少し画面が大きいですが、リフレッシュレート(1秒当たりの描画更新回数)が60Hz(1秒当たり60回)と少なめです。とはいえ、多くのアプリは60Hzのディスプレイを前提に作られているため、それほど大きな問題にはならないと思われます。

 一方、Pixel 4a(5G)と比べると、Pixel 5は少し画面は小さいですが、リフレッシュレートが最大で90Hz(1秒当たり90回)となっています。リフレッシュレートの高さは、主に画面スクロールの滑らかさで大きな意味を持ちます。いわゆる「描画のぬるぬる感(滑らかさ)」を重視する人は、Pixel 5の方が満足度が高まるはずです。

 ただし、リフレッシュレートを高い状態にしていると、消費電力も増えるので注意しましょう。

画面サイズ Pixel 5(左)は、Pixel 4a(5G)(右)よりもサイズは小さいものの、リフレッシュレートの高い有機ELディスプレイを備えています

違い3:イヤフォンマイクジャックの有無

 最近は、故障のリスク軽減と製造コストの削減などを目的としてイヤフォンマイクジャックを省略するスマートフォンが増えています。

 ご多分に漏れず、Pixel 5にはイヤフォンマイクジャックがありません。3.5mmプラグを持つ有線イヤフォン(ヘッドフォン)や有線イヤフォンマイク(ヘッドセット)をつなぎたい場合は、USB Type-C接続の3.5mmオーディオ(イヤフォン)アダプターを用意する必要があります。

 一方、Pixel 4a(5G)は3.5mmイヤフォンマイクジャックを装備しているので、3.5mmプラグを持つ有線イヤフォン/イヤフォンマイクを直接接続できます。特に、音の“ズレ”がプレイに影響する音楽ゲームを楽しむ人にはうれしい装備といえます。

イヤフォンマイクジャック Pixel 4a(5G)の本体上部には、3.5mmイヤフォンマイクジャックがあります。手持ちのイヤフォン、ヘッドフォンやイヤフォンマイクをサッとつなげられることが強みです

違い4:防水・防塵(じん)性能

 諸外国と比べると、日本ではスマホに対する防水・防塵性能に対するニーズが高いとされています。そのこともあってか、海外メーカーのものを含めて、最近ではハイスペック機種では防水・防塵ボディーを持つ機種がほとんどです。

 その点、Pixel 5はIPX8等級の防水性能と、IP6X等級の防塵性能を確保しています

 IPX8等級の防水は、「水面下15〜100cmの真水(または水道水)に30分間沈めた後でも機能を維持できる」というIPX7等級以上の防水性能を確保していることを示します。Pixel 5については、どの部分においてIPX7等級を上回るのか明記されていませんが、少なくともIPX7等級の防水性能は確保できていることには変わりありません。水場での利用も安心です。

 IP6X等級の防塵は、「直径75μm以下の粉じんが舞う空間に8時間放置しても本体内部に粉じんが入り込まない」という性能です。ホコリや砂の舞っている場所でも安心して利用できます。

 一方で、Pixel 4a(5G)は、防水や防塵に関する等級が示されていません。つまり、少なくともPixel 5ほどの防水・防塵性能は備えていないということです。水回りやホコリの多い場所で使う機会の多い人は、この点は十分に注意しましょう。

防水 Pixel 5は、防水(と防塵)性能を確保しています

違い5:ボディーサイズとバッテリー回り

 画面サイズや本体素材の違いもあり、両機種は本体サイズと重量にも違いがあります。

  • Pixel 4a(5G):約74(幅)×153.9(高さ)×8.2(厚さ)mm/約168g
  • Pixel 5:約70.4(幅)×144.7(高さ)×8(厚さ)mm/約151g

 Pixel 5の方がコンパクトで軽いです。

 両機種はバッテリー容量と充電機能にも差があります

  • Pixel 4a(5G):バッテリー容量3885mAh/非接触充電非対応
  • Pixel 5:バッテリー容量4080mAh/非接触充電対応

 Pixel 5の方がコンパクトながら、バッテリー容量や非接触(ワイヤレス)充電に対応するなど、電源回りの機能は充実しています。Pixel 5の非接触充電機能は、Qi(チー)規格に準拠しており、同規格の「急速ワイヤレス充電」も利用できます。さらに、他のQi規格準拠デバイスに電源を供給する「バッテリーシェア」機能も備えています。

 なお、両機種共にUSB Power Delivery(USB PD)規格に準拠した急速充電は利用可能です。これに対応したACアダプターも標準で付属します。

バッテリーシェア Pixel 5はQi規格の非接触充電に対応します。タのQi対応デバイスに給電する機能も備えます

 カメラ機能など、その他の機能は両機種で基本的には共通です。

 Google Store(Web直販)での税込み販売価格は、Pixel 4a(5G)が6万500円、Pixel 5が7万4800円。1万4300円の価格差があります。両者の機能差と価格差を見極めた上で、自分によりぴったりな方を選ぶことをおすすめします。

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