まもなく新生活の季節を迎え、洗濯機を新しく購入したい、せっかくなら話題のドラム式が気になっている――という方も多いのではないでしょうか。
これからは花粉の飛散も本格化し、洗濯物を外に干しづらくなります。その場合、乾燥機能付きの洗濯機も選択肢になりえます。乾燥機能の面でも、ドラム式洗濯機の購入を考えてみてはいかがでしょうか?
かつてのドラム式洗濯機はサイズが大きく、マンションなど集合住宅に設置できないケースが多くありました。最近は普及しているモデルの多くがコンパクト化され、ほとんどはマンションにも置けるようになっています。
多くの住宅には、洗濯機設置スペースに「防水パン」が据え付けられています。この防水パンのサイズが洗濯機にあっているかどうかがまず重要です。一般的な防水パンは外寸が640×640mm、内寸幅が590mm以上とされていますので、この範囲で設置できるかをメーカーサイトや販売サイトで必ずチェックしましょう。
また防水パンから上の部分、本体の幅と奥行きがスペースに収まる数値かも必ず確認しましょう。特に奥行きサイズが大きいと、洗濯機設置スペースに扉がある場合に閉まらない、という場合がります。
高さに関しては、水道の蛇口が邪魔にならないかも重要です。ただし、こちらは奥行きや幅に余裕があれば、洗濯機本体をずらしてホースを延長して接続するという解決策もあります。
洗濯機選びでサイズの次に気にしたいのは、一度に洗える洗濯物の容量です。1人暮らしなら容量は少なくてもよいですが、家族が多いならなるべく大きい容量だと余裕が生まれます。
見落とされがちなポイントとしては、お手入れのしやすさがあります。乾燥機能付きのモデルはほこりなどが必ずどこかにたまります。定期的なお手入れが必要ですので、覚えておきましょう。
そのほか、毛布が洗えるかどうか、しわ抑え、時短機能など、さまざまな個性を備えた洗濯機がありますので、気に入った機能にこだわるのもよいかもしれません。
ドラム式洗濯機の多くは乾燥機能も持ち合わせた洗濯乾燥機です。ドラム式は縦型より乾燥機能が優れていると言われていますが、これはドラムの回転により衣類を上下に動かし、温風をまんべんなく衣類にいきわたらせることができるからです。
また、投入口が広くドラムが浅いので、洗濯物の出し入れがしやすいのも特徴。さらに洗濯物の痛みが少なく、水の使用量も少ないとされています。
シャープのドラム式洗濯乾燥機「ES-W113」は、シャープ独自のプラズマクラスターで衣類を除菌できるという製品。設置可能な防水パンは内寸奥行540mm以上で、容量は洗濯11kg/乾燥6kgです。
乾燥終了後に毎回自動でお手入れしてくれる「乾燥フィルター/乾燥ダクト自動お掃除」機能で、消臭や花粉ケア、洗濯槽内のカビ菌を抑制する効果が期待できます。液体洗剤・柔軟剤の自動投入機構には、液剤が詰まりにくい新方式を採用。お手入れは6カ月に1回程度で快適に洗濯できます。
実勢価格は25万円前後。カラーはシルバーとブラウンの2色を用意。左開きと右開きの製品がありますので、設置場所に合わせて選びましょう。
日立の「BD-NX120F」は“風アイロン・ビッグドラム”というキャッチコピーのドラム式洗濯乾燥機。設置可能な防水パンは内寸奥行540mm以上で、容量は洗濯12kg/乾燥7kgです。
特徴の1つが、ライオンと共同開発した「洗剤直ぬり」コースです。濃縮液体洗剤を汚れに塗布して洗濯機に入れることで、ラー油や油性ペンなど従来の洗濯機ではあきらめていたガンコな汚れをきれいにできるとしています。
またスマートフォンで洗濯機をリモート操作できる「洗濯コンシェルジュ」アプリに対応。「温水おしゃれ着コース」など、本体には無い追加の洗濯コースをダウンロードして利用できます。実勢価格は27万円前後。こちらも左開きと右開きの製品があります。
パナソニックのななめドラム洗濯乾燥機「NA-VX900BL」は、液体洗剤・柔軟剤自動投入機能を利用した「2度洗い」モードを搭載した製品です。
2度洗いモードとは、予洗いで汚れを衣類から剥がして排水した後、キレイな洗浄液で本洗いを行い、汚れ移りを抑えるというもの。またシーズン終わりの毛布のしまい洗いに便利な「約40℃毛布」コースは、寝具の皮脂汚れやニオイの除去能力を高めています。
設置可能な防水パンは内寸奥行540mm以上で、容量は洗濯11kg/乾燥6kgです。パナソニック独自のナノイー機能でカビの発生を抑制する点も注目です。実勢価格は28万円前後。カラーはストーンベージュとクリスタルホワイトの2色を用意。こちらも左開きと右開きのモデルがあります。
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