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「油汚れが付いた衣類」どう洗う? 「作業着用洗剤」を試してみよう!【2021年版】

» 2021年03月21日 17時00分 公開
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 仕事で作業着や衣類が油まみれに――そんな経験をした人は少なからずいると思います。特に機械油(機械用の油脂類)の場合、普通の衣類用洗剤では汚れを落としきれないこともあると思います。

 このような落ちにくい油汚れを効果的に落とせるのが、作業着(作業衣)用洗剤です。ただ、どのくらい落とせるものなのか気になっている人もいると思います。この記事では、筆者の実体験をもとに、作業着用洗剤がどのくらいの効果を持つのか試してみたいと思います。

油落としちゃった 普通の衣類用洗剤よりも洗浄力が強い作業着用洗剤。値段もその分高いですが、油汚れの落ちは良好です

バイク用エンジンオイルをシャツにこぼしてしまった……

 筆者は原付スクーターを1台保有しています。日常の足としてはもちろん、少し遠出するときにも便利に使っています。

 メンテナンスとして、おおむね1000〜1500km走るごとにエンジンオイルを交換しています。自動車とは違って、原付スクーターなら比較的簡単に作業できるので、スクーターを少しでも長く乗りたいのなら、モデルごとの推奨間隔に従ってオイル交換することをおすすめします。

 オイル交換の際、廃油は廃油処理箱に入れて処分しています。ある日、いつも使っているものとは違う廃油処理箱を使ったのですが、家に戻った際に手を滑らせてしまいました。その際、ちょうどいつも着ている洗う前の洗濯物ボックスに落としてしまい、廃油が服に付いてしまったのです……。

 幸い、ボックスに入っていたのはその服だけだったので、被害は1着だけで済んだのですが、ショックははやり大きいです……。ショックすぎて、1カ月近く放置してしまいました……。

油まみれ 誤ってエンジンオイル(廃油)をこぼしてしまった服。ショックで1カ月近く放置してしまいました……
しみすぎ 放置が長すぎたせいか、廃油はしっかりとしみこんでいるように見えます

どのような「作業着用洗剤」がある?

 さすがに、このような油汚れは普通の洗剤では落としきれないことは間違いありません。「そうだ、油脂類がよく付く作業着を洗うことを想定した洗剤なら何とか落とせるのではないか?」と考え、作業着用洗剤を使ってみることにしました。

 ひと言で「作業着用洗剤」といっても、種類はいろいろあります

ピンポイントな油汚れに有効な「部分洗い用」や「スティックタイプ」を

 油汚れが局所的な場合は「部分洗い用洗剤」や「スティック(固形)洗剤」を使うと便利です。作業着で付着しやすい油脂汚れはもちろん、しつこい皮脂汚れを落とすのにも最適なので、(成分次第ですが)Yシャツのシミ落としにも有効です。

 使い方はカンタンで、液体タイプの部分洗い用洗剤なら、洗いたい場所に直接付けて(場合によっては揉み込んで)すぐに洗濯すればOKです。スティックス洗剤の場合、洗いたい場所を水やぬるま湯でぬらして、洗剤で軽くこすってから洗濯するようにしましょう。

部分洗い/スティックタイプ 部分的な油汚れは部分洗い用洗剤やスティック洗剤を使いましょう(出典:Amazon)

全体洗い用は「粉末」と「液体」がある

 衣類全体に油汚れが付いてしまった場合は、「作業着用」をうたう衣類用洗剤を使うようにしましょう。以前に紹介した通り、衣類用洗剤には大きく「粉末タイプ」と「液体タイプ」がありますが、作業着用洗剤もそれは同様です。

 一般的な衣類用洗剤と比べると、作業着用洗剤には油脂の分解成分や、鉄粉や土ぼこりを効率的に落とす成分が多めに含まれています。漂白成分を含んでいるものもあります。

 粉末タイプは、コストパフォーマンスが比較的優れていることがメリットです。液体タイプは、しつこい汚れには直接塗りつけることができるのが利点で、最近多くなってきた「ドラム式全自動洗濯機」でも扱いやすい製品もあります。落としたい汚れの種類や、使っている洗濯機の種別に合わせて選ぶようにしましょう。

液体用洗剤で洗ってみよう!

 作業着用洗剤はスーパーマーケットでも購入できることもありますが、ホームセンターやWeb通販サイトを使った方が確実に入手できます。今回は近所のホームセンターで販売されているNSファーファ・ジャパンの「WORKERS作業着専用洗い 液体洗剤」(800g)を使ってみることにしました。AmazonなどWeb通販でも購入できます。

 この製品はパッケージにも書いてある通り油汚れを落とすことを重視した製品です。油脂は酸性の汚れですから、それを落とすために液性は弱アルカリ性です。メーカーも「自動車整備工、製造業の方にオススメ」と言っているので、今回の汚れに適任だと考えました。

今回使う作業着用洗剤「WORKERS作業着専用洗い 液体洗剤」。容量は複数ありますが、ホームセンターでは800g(写真)が一番入手しやすいです

 まず、この洗剤を使って全自動洗濯機で“普通に”洗ってみることにしました。ただ、パッケージに「すすぎは2回」と書いてあるので、それに従います。

 洗濯機に30Lの水を張りつつ、洗剤を入れます。分量は「水30Lに対して20g」です。少し回すと、油汚れが浮いてくる様子がうかがえました。

入れる 水を張りつつ洗剤を投入します

 一通り洗濯機を回した後、油まみれだった服を取り出してみます。すると、油臭さが抜けていません。触ってみると油の感触が残っています。下準備をせずに冷たい水だけで洗ったせいか、油汚れを完全に落としきれなかったようです。

洗った直後 1回目の洗濯直後の様子。全体がぬれているので少し分かりにくいですが、所々「油じみ」が残っています……

 そこで、洗剤のパッケージに書いてある「特に落ちにくい汚れ」の落とし方を試します。

 まずぬるま湯を用意し、そこに洗剤を溶かします。その後、服を入れて約1時間つけ置きます。その後、特に汚れの激しい場所に洗剤を付けてもみ洗いをし、再度洗濯機に掛けます(すすぎは変わらず2回)。

漬け洗い 洗剤を溶かしたぬるま湯に1時間漬けておいて……
原液漬け 汚れのひどいところに洗剤を直接塗って……
もみ洗い 手でもみ洗いをします

 少し乾かして確認した所、廃油の汚れはおおむね取れました。もみ洗いが甘かった所や布が重なる所など、一部は少し汚れが残ってしまいました。再度洗うことでどうにか落ちそうです。

おおむね落ちた 粗く乾かした所で撮影。最初と比べると、汚れはだいぶ落ちています

油で汚れたらすぐ洗おう!

 廃油で汚れてから1カ月近く放置してしまった服でしたが、作業着用洗剤のおかげで油は大方取ることができました。ただ、もう少し早く洗っていれば、もっと楽に油汚れを取れたでしょう。

 服などに付いた油汚れは、作業着用洗剤を使って早めに洗うとよく汚れが取れます。洗う際は、できればぬるま湯を使うとより効果的です。油汚れで困っている人は、ぜひ試してみてください!

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