携帯電話の大手キャリア各社がスマートフォン向けの低価格プランを打ち出して以降、MVNOを展開する格安SIM各社も次々と新たな料金プランを発表しています。
国内MVNOの先駆けである日本通信は、いち早く“日本通信SIM”ブランドで新料金「合理的20GBプラン」をリリースしました。今回は合理的20GBプランについて5つのポイントを挙げてチェックします。
「合理的20GBプラン」は、日本通信が2月から正式サービスとして提供している格安SIMサービスです。
NTTドコモが2020年12月にオンライン専用プランの「ahamo(アハモ)」を発表した直後、これに対抗するため「SSDプラン」(当時)というコードネームで登場。数日後に「合理的20GBプラン(今は16GB)」と命名されました。
“今は16GB”とあるように当初は月16GBまでのサービスでしたが、2月から「合理的20GBプラン」という正式名称に変わり、4月下旬現在は月20GBを利用できる通信プランとして提供されています。
なお合理的20GBプランはドコモの通信回線網を利用しています。
合理的20GBプランの料金体系はシンプル。月に20GBのデータ通信が利用でき、月額料金は2178円(税込、以下同)という内容です。
大手キャリアのスマホ向け低価格プランに対応するものだけに、月間容量は20GBのみ。月20GBで2970円のahamo、同じく月20GBで2728円のpovo(ポヴォ)やLINEMO(ラインモ)と比べて、550〜792円安くなっています。
ちなみに20GBを使い切った場合、1GBあたり275円で合計30GBまで追加チャージが可能です。契約時には初期手数料として3300円がかかりますが、最低利用期間や解約金は設定されていません。
合理的20GBプラン最大の特徴が、1カ月あたり最大70分の無料通話時間が標準で付いている点です。専用の通話アプリを利用することもなく、標準の電話アプリから使えます。
1回あたり5分までといった制限時間がついていないので、ある程度まとまった通話をする人には、時間を気にせずに利用できるのが大きなメリット。なお、音声通話が70分を超えた場合は11円/30秒の通話料金が発生します。
合理的20GBプランは、月額料金がリーズナブルな反面、通信量を無駄なく使うための仕組みがあまり備わっていません。
例えば、余ったデータ通信量を翌月以降に繰り越すことはできないので、無駄なく通信量を活用するには、20GBの通信量を当月内に配分よく消費することが重要になるでしょう。
日本通信SIMは合理的20GBプランのほか、「合理的かけほプラン」と「Wスマートプラン」という通信プランも提供しています。
合理的かけほプランは、月に使えるデータ通信量が3GBに制限されますが、国内通話がかけ放題になるのが特徴です。月額料金は2728円で合理的20GBプランと比較すると割高ですが、スマホでもデータ利用が少なく通話が多いなら向いています。
Wスマートプランは、月に3GBが利用できて月額基本料は1738円。月70分までの無料通話時間が付帯し、超過分が11円/30秒になる点は、合理的20GBプランと同様です。
これらのプランも想定用途に合わせて検討すると良いでしょう。
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