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» 2021年05月15日 17時00分 公開

「JR線のきっぷ(乗車券/特急券)」のオンライン予約、「e5489」でやってみよう!【2021年5月版】

JR線のきっぷのネット予約サービスは、幾つかありますが全国の広い範囲で使えるものは2つに大分されます。この記事では、そのうちの1つであるJR西日本の「e5489(イーごよやく)」を紹介します。

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 国内出張や旅行の際に、目的地によってはJRの新幹線や特急列車を使うこともあると思います。皆さんは新幹線のきっぷ(乗車券/指定席券/特急券)をどうやって購入しているでしょうか?

 JRのきっぷはWeb(インターネット)でも予約できます。ただし、自分が住んでいるエリアを管轄するJR(旅客鉄道会社)によって、予約に使えるシステムは異なります。

 この記事では、主にJR西日本(西日本旅客鉄道)、JR四国(四国旅客鉄道)、JR九州(九州旅客鉄道)で利用できる「e5489(いいごよやく)」について紹介します。

e5489 パソコン版「e5489」のトップページ

そもそも「e5489」って?

 e5489は、JR西日本が運営するきっぷのWeb予約システムで、以下のきっぷの予約/購入に対応しています。

  • JR線のきっぷ(普通乗車券/指定席券/特急券/寝台券)
  • トクトクきっぷ(割引乗車券/特典付き乗車券など)の一部
  • チケットレス特急券(JR西日本/JR四国エリア)
  • 新幹線eチケット(北陸新幹線のチケットレス特急券)

 利用にはJR西日本のWeb会員サービス「Club J-WEST」の会員登録が必須です。また、きっぷの代金をクレジットカードで払う場合はクレジットカードのカード番号(※1)、新幹線eチケットを利用する場合は交通系ICカードのカード番号(※2)の登録も必要となります。

(※1)J-WEST CARDの他、Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discoverブランドのクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードを登録できます。ただし、バーチャル(オンライン専用)カードを登録した場合は紙のきっぷを受け取れません
(※2)ICOCAの他、PiTaPa、Kitaka、Suica(モバイルSuicaを含む)、PASMO(モバイルPASMOを含む)、TOICA、manaca、SUGOCA、nimoca、はやかけんを最大6枚まで登録できます

 予約したJR線のきっぷは、以下の会社の駅にある「みどりの窓口(きっぷうりば)」や「みどりの券売機(指定席券売機)」「みどりの受取機」で受け取れます。ただし、注意点も多いので詳しいことは別項で説明します。

  • JR西日本
  • JR四国
  • JR九州
  • JR東海(東海旅客鉄道)
  • JR東日本(東日本旅客鉄道)の一部駅

 きっぷの代金は、登録したクレジットカードの他、駅やコンビニエンスストア/金融機関(Pay-easy)でも支払えます。ただし、チケットレス商品はクレジットカード払いのみとなります。

ステッカー JR東海以外の4社では、e5489に対応する窓口と券売機に青色のステッカーが掲示されています(写真はJR東日本の指定席券売機)
ステーション用 JR東海では、e5489に対応する窓口と券売機にオレンジ色のステッカーが掲示されています

e5489で予約できるきっぷは?(詳細)

 e5489で予約できるきっぷについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

JR線のきっぷ/トクトクきっぷ

 e5489では、以下のJR(旅客鉄道会社)が運営する路線の指定席券や特急券を予約できます。普通乗車券も指定席券/特急券/寝台券と同時購入することを条件にまとめて予約可能です。

  • JR西日本
  • JR四国
  • JR九州
  • JR東海
  • JR東日本(一部路線に限る)

 上記エリアについては、一部の鉄道会社への連絡きっぷも予約できます。また、きっぷの選択肢としてトクトクきっぷを選べる場合は、予約を進める過程で提示してくれます。

 一方、JR東日本の「えきねっと」とは異なり普通乗車券のみの予約はできません。指定席券/特急券の予約と同時であれば、指定席券/特急券の対象となる列車の停車駅に前後する区間の駅から(まで)の乗車券も予約できるので、うまく利用してください。

 指定席特急券/特急券/寝台券の予約は、通常の窓口/券売機での予約と同様に乗車日の1カ月前の午前10時からが原則ですが、e5489では予約開始日のさらに1週間前の午前5時30分から「事前申し込み」も受け付けています(※3)。座席の確保を確約するものではないですが、通常の予約よりも確保できる可能性が高まるので積極的に使いたいところです。

(※3)寝台特急列車(「特急サンライズ出雲号」「特急サンライズ瀬戸号」「特急WEST EXPRESS 銀河号」)の寝台券と、「快速マリンライナー号」のグリーン車指定席券の一部(パノラマシート)は対象外です

JR東日本エリアの予約可能範囲

 JR東日本エリアは、東北新幹線の「那須塩原駅」、上越新幹線の「新潟駅」と周辺の在来線駅、常磐線の「いわき駅」までのきっぷを予約できます。東北エリアのきっぷは予約できませんので注意してください。

 なお、詳しくは後述しますが、JR東日本エリアではきっぷを受け取れる駅も限定されます。上記の3駅ではe5489で予約したきっぷを受け取れません

予約エリア JR東日本エリアのうち、東北エリアはe5489の対象外です(出典:JR西日本

チケットレス特急券

 JR西日本エリアとJR四国エリアでは、区間と座席数を限定して「チケットレス特急券」を設定しています。その名の通り、チケットレス特急券はきっぷとの引き換えが不要な指定席特急券で、通常の指定席特急券よりも手頃な価格となっています。

 e5489で予約できる在来線用チケットレス特急券は3種類あり、期間や列車を限定して割引率をさらに高めたものが用意されていることもあります。購入に当たってはクレジットカードの登録が必須となります。

  • J-WESTチケットレス:京阪神エリアの主要な特急に設定(乗車前日から予約可
  • eチケットレス特急券:JR西日本/JR四国エリアの主要区間に設定(J-WESTカード会員とe5489法人会員用)
  • チケットレス特急券:JR西日本/JR四国エリアの主要区間に設定(通常のJ-WESTネット会員用)

 トクトクきっぷと同様に、利用できる列車では特急券の選択肢として表示されるようになっています。車掌がきっぷを確認しに来た場合は、スマートフォンで「提示用画面」を表示してください(パソコン用の提示用画面を印刷した紙を提示しても構いません)。

 チケットレス特急券の対象列車/区間の詳細は、JR西日本とJR四国のWebサイトで確認できます。

選択肢 チケットレス特急券を選べる列車では、選択肢としてしっかり出てきます

チケットレス特急券について

  • 普通乗車券は別途用意してください(ICカード乗車券を使える区間はICカード乗車券でも、定期券で乗車できる区間は定期券でも構いません)
  • 購入した列車の指定した座席/区間のみ有効です。乗り遅れた場合は無効となり、後続の特急列車の自由席も利用できません
  • 同一旅程で最大6人分まで予約できます。複数人分を予約した場合は、予約者が提示用画面を用意してください
  • 紙のきっぷとして受け取っていない場合は、発車予定時刻の2分前まで回数制限なく予約を変更できます(「予約変更不可」の条件が付与されている場合を除く)
  • 紙のきっぷとして受け取る場合は、JR西日本またはJR四国の窓口/券売機でのみ対応します(購入時に使ったクレジットカードが必要です)
  • 予約時に使ったクレジットカードまたはe5489会員証も携帯してください(提示用画面に加えて提示を求められることがあります)

新幹線eチケット

 新幹線eチケットは、JR東日本/JR北海道の新幹線と北陸新幹線で利用できるチケットレス乗車サービスです。e5489会員は北陸新幹線(東京〜金沢間)のみ利用できます。乗車する際は、原則としてClub J-WEST会員にひも付けた交通系ICカードで乗車します。

 このチケットは乗車券と特急券が一体化したきっぷという扱いで、両者を通常価格で価格で購入するよりも手頃な価格となります。J-WESTカード会員であれば、割引額が少し多い「J-WEST eチケット」も購入できます。乗車1日前までに購入すると「eチケット早特1」、14日前までに購入すると「eチケット早特14」(※4)が適用され、さらに値引きされます。

(※4)2021年9月30日までの期間限定です

選択肢 新幹線eチケットサービスを利用できる場合は、予約時に選択肢として表示されます。早特など、割引チケットを選択できる場合は、それも候補に挙がります

「新幹線eチケット」について

  • e5489では北陸新幹線以外のサービスは利用できません。JR東日本が運営する他の新幹線(東北/上越/山形/秋田新幹線)や北海道新幹線でもサービスを利用したい場合は、JR東日本の「えきねっと」で使ってください
  • 原則として購入した列車の指定した座席/区間のみ有効です(乗り遅れた場合の扱いは後述します)
  • 同一旅程で最大6人分まで予約できます。この場合、交通系ICカードのカード番号を全員分登録するか、乗車前にきっぷに引き換えてください
  • 子ども運賃を適用する場合は、小児(子ども)用ICカード乗車券(「こどもICOCA」など)のカード番号を登録してください
  • 紙のきっぷとして受け取っていない場合は、改札の通過前であれば発車予定時刻の4分前まで回数制限なく予約を変更できます。ただし、eチケット早特で購入した場合、予約変更のタイミングによっては同一の割引を適用できないことがあります
  • 乗車券相当の部分には特定都区市内制度(東京山手線内/東京都区内)が適用されません。在来線に乗り継ぐ場合、発駅/着駅によっては通常のきっぷよりも割高になる恐れがあります(予約時に提示される料金をよく確認してください)

「新幹線eチケット」で指定列車に乗り遅れた場合の扱い

 予約変更をし忘れるなどして、新幹線eチケットで指定列車に乗り遅れた場合の扱いは、購入したチケットの内容によって異なります。

「早特」を適用せずに購入した場合

 当日に限り利用できる後続列車に乗車できます

  • 普通車指定席を予約していた場合

 普通車自由席を利用できます(全車指定席の列車は立席利用となります)。

  • グリーン車/グランクラス指定席を予約していた場合

 空席があり、かつ運輸上支障がない場合は当該車両の座席を利用できます。そうでない場合は、普通車指定席を予約していた場合と同じ扱いです。

「早特」を適用した場合

 特急券部分が無効となります。改めて特急券を購入すれば、当日中の後続列車に乗車できます。


予約したきっぷの引き取り方法

 先述の通り、e5489で予約したきっぷは対象となるJRの「みどりの窓口(きっぷうりば)」か「みどりの券売機(指定席券売機)」「みどりの発券機」で引き取れます。引き取りに必要なものは以下の通りです。

  • 予約時に決済したクレジットカード(クレジットカードで決済した場合)
  • 受け取りコード(クレジットカード以外で決済した場合)
  • 予約番号(※5)
  • 登録した電話番号(※6)

(※5)クレジットカード以外で決済した場合は受け取りコードで代替可
(※6)クレジットカード決済時は下4桁、それ以外で決済した場合は全桁

 きっぷを引き取れる時間は以下の通りです(ただし窓口/券売機の営業時間内に限ります)。

  • みどりの窓口:4時30分から23時30分まで
  • みどりの券売機/発券機:4時30分から23時20分まで

 クレジットカードで決済したきっぷをみどりの券売機/発券機で受け取る場合の手順は以下の通りです。なお、画面の表記、見た目やメニューの遷移は、JRによって異なる場合があります。

  1. 「予約したきっぷのお受取り」(JR東海では「5489サービスきっぷ受け取り」を選択
  2. 「JR西日本5489サービス」を選択(JR東海では注意書きを読んで「確認」を押す)
  3. 決済に利用したクレジットカードを券売機/発券機に挿入
  4. 登録してある電話番号を入力
  5. 予約内容を確認して「発券する」を押す
  6. きっぷが出てくるのを待つ
JR東日本 JR東海以外の指定席券売機の場合、ネット予約したきっぷの受け取りはどのサービスも同じ「入り口」となっています(写真はJR東日本の場合)
JR東海 JR東海の指定席券売機では、5489サービス専用の入り口があります

 みどりの窓口では、先に示した持ち物を係員に提示してください。なお、引き取るきっぷによっては追加の持ち物(会員証など)が必要になる場合がありますので、よく確認してください。

受け取ったきっぷ JR東日本の指定席券売機で受け取ったe5489で予約したきっぷ。少しテクニカルですが、e5489で予約し発券したきっぷは、区間を問わず全てJR西日本が発行した扱いとなります

e5489で予約したきっぷの受け取りに関する注意点

 一見すると、e5489は「結構広い範囲の駅をカバーしていて意外と便利そう」と思うかもしれません。しかし、気を付けるべきことは結構多いです。主な注意点を挙げます。

クレジットカード以外の支払い方法を使う場合

 クレジットカードや後払い(法人のみ)以外の支払い方法を利用する場合、JR東日本エリアの対応駅では受け取れません。JR東日本以外の駅にある窓口/券売機を利用してください。

JR東海エリアの駅で受け取る場合

 JR東海エリアの「きっぷうりば」「指定席券売機」では予約内容にJR東海が運営する路線/区間が含まれるきっぷのみ受け取れます。含まれないきっぷの受け取りは、他の対応会社の窓口/券売機を利用してください(米原駅、京都駅、新大阪駅ならJR西日本の窓口/券売機もあります)。

例:「東京〜熱海間」のきっぷを予約する場合

  • 東海道新幹線経由の普通乗車券+東海道新幹線の特急券→受け取り可
  • 東海道線経由の普通乗車券+「特急踊り子号」の特急券→受け取り不可(JR東海の区間を含まないため)
JR東海完結きっぷ JR東海エリアを含まないきっぷを予約しようとすると、JR東海の窓口/券売機では受け取れない旨の警告が出ます(画像は「特急踊り子号」の指定席特急券を東京〜熱海間で予約しようとした場合に出る警告)

JR東日本エリアの駅で受け取る場合

 JR東日本エリアでは、以下の駅にある「みどりの窓口」「指定席券売機」でのみ受け取れます。

  • 「東京都区内」に属する駅(※3)
  • 北陸新幹線(東京〜上越妙高間)の各駅

(※3)東京特別区(23区)内に所在し、駅名標に「区」の表記がある駅。ただし、対応する窓口も券売機もない駅では受け取れません(常磐線の綾瀬駅など)

 また、JR東日本のエリアではJR東海が運営する路線/区間を含むきっぷを受け取れません。含まれるきっぷを受け取る場合は、他の対応会社のきっぷ/券売機を利用してください(東京駅、新横浜駅、小田原駅、熱海駅ならJR東海の窓口/券売機もあります)。

例:「東京〜熱海間」のきっぷを予約する場合

  • 東海道線経由の普通乗車券+「特急踊り子号」の特急券→受け取り可
  • 東海道新幹線経由の普通乗車券+東海道新幹線の特急券→受け取り不可(JR東海の区間を含むため)
特急ふじかわ JR東海の路線/区間を含むきっぷを予約しようとすると、JR東日本エリアでは受け取れない旨の警告が出ます。この画像の場合、甲府から静岡行きの「特急ふじかわ号」の指定席券を予約しようとしていますが、甲府駅はJR東日本の駅である上、受け取り対象駅でもないため、JR東海など別会社の駅で受け取るように促される

連絡きっぷの予約について

 e5489では、JR西日本が「連絡運輸契約」を締結している別の鉄道会社との連絡きっぷも予約できる場合があります(途中で別の鉄道会社を経由する「通過連絡」も含みます)。同社と契約を結んでいない鉄道会社の連絡きっぷや、契約条件に合致しない連絡きっぷは予約できません。

 予約の可否は、実際に予約サイトで駅名を入力して検索することで確かめられます。

購入できる連絡きっぷの例

  • 「特急スーパーはくと号」の大阪〜上郡〜智頭〜鳥取間の特急券と乗車券(上郡〜智頭は智頭急行の「智頭急行線」)
  • 「特急南紀号」の名古屋〜河原田〜津間の特急券と乗車券(河原田〜津間は伊勢鉄道の「伊勢線」)

トクトクきっぷの受け取り

 e5489で予約できるトクトクきっぷのうち、販売エリアが限定されているものは受け取れる駅も限定されます。その場合、予約画面で警告が出てくるので必ず確認してください。

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