「新型ニンテンドースイッチ」と従来型の違いは？【比較】ディスプレイだけじゃない変更点をチェック！

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　任天堂が「ニンテンドースイッチ」（Nintendo Switch）の新型となる「Nintendo Switch（有機ELモデル）」を2021年10月8日に発売します。鮮やかな有機ELディスプレイの搭載が目玉ですが、従来型とは細かな違いもあります。予約の受け付けは9月下旬から始まる予定です。

　既に従来モデルを持っている方は買うべきかどうか、あるいは初めて購入する方はどちらを買うべきか迷うところではないでしょうか。ここでは、従来モデルと新型の違いを紹介しますので、購入の参考にしてください。

出典:任天堂公式サイト

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スペック比較：ちょっとだけ重くなった新型

出典:任天堂公式サイト

　新型の大きな違いは（1）7インチの有機ELディスプレイ、（2）本体メモリが64GB、（3）標準で有線LAN接続が可能に（ドックに端子を装備）、（4）5002円アップ──といった点です。

　新型は横幅が3mm、重さが22g増えていますが、バッテリー容量やバッテリー持続時間に変更はありません。ボタンの配置や、「HD振動」や「モーションIRカメラ」（Joy-Con内蔵）など、従来型のさまざまな機能は新型も同じ。Joy-Conも従来のものがそのまま新型でも使用でき、スイッチ専用ソフトも全て新型で遊べます。ドックには有線LAN端子が追加されていますが、少しだけスリムかつ軽量化されています。

　スペック表を確認しておきましょう（新型の変更点は太字にしています）。

・本体

	従来型	新型
サイズ（縦×横×厚さ）	102×239×13.9mm（Joy-Con取り付け時）	102×242×13.9mm（Joy-Con取り付け時）
質量	約297g（Joy-Con取り付け時：約398g）	約320g（Joy-Con取り付け時：約420g）
画面	静電容量方式タッチスクリーン／6.2インチ液晶／1280×720ピクセル	静電容量方式タッチスクリーン／7.0インチ 有機ELディスプレイ／1280×720ピクセル
CPU/GPU	NVIDIA社製　カスタマイズされたTegraプロセッサー	NVIDIA社製　カスタマイズされたTegraプロセッサー
本体保存メモリー	32GB	64GB
通信機能	無線LAN（IEEE 802.11 a/b/g/n/ac準拠）／Bluetooth 4.1（TVモード時のみ、市販の有線LANアダプターを使用して有線LAN接続も可能）	無線LAN（IEEE 802.11 a/b/g/n/ac準拠）／Bluetooth 4.1（TVモード時のみ、有線LAN接続も可能）
映像出力	最大 1920×1080ピクセル、60fps（テーブルモード・携帯モードは最大1280×720ピクセル）	最大 1920×1080ピクセル、60fps（テーブルモード・携帯モードは最大1280×720ピクセル）
音声出力	リニアPCM 5.1ch対応	リニアPCM 5.1ch対応
スピーカー	ステレオ	ステレオ
ボタン・インタフェース	USB Type-C、電源ボタン／音量ボタン、ヘッドフォン／マイク端子、ゲームカードスロット、microSDカードスロット（microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカード対応）	電源ボタン／音量ボタン、ヘッドフォン／マイク端子、ゲームカードスロット、microSDカードスロット（microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカード対応）
センサー	加速度センサー／ジャイロセンサー／明るさセンサー	加速度センサー／ジャイロセンサー／明るさセンサー
内蔵バッテリー	リチウムイオンバッテリー（4310mAh）	リチウムイオンバッテリー（4310mAh）
バッテリー持続時間	約4.5〜9.0時間	約4.5〜9.0時間
充電時間	約3時間	約3時間
価格（税込）	3万2978円	3万7980円

・ドック

	従来型	新型
サイズ（縦×横×厚さ）	104×173×54mm	104×175×50.7mm
質量	約327g	約315g
接続端子	USB 2.0×2、本体接続端子、ACアダプター接続端子、HDMI端子	USB 2.0×2、本体接続端子、ACアダプター接続端子、HDMI端子、LAN端子

鮮やかで大きくなった有機ELディスプレイ

出典:任天堂公式サイト

　新型スイッチの最大のポイントは、高画質な7.0インチ有機ELディスプレイの採用。さまざまなゲームをこれまで以上に鮮やかな表示で楽しめます。

　従来型の6.2インチ液晶ディスプレイと比べ、画面の縁がスリムになり、表示サイズも広がっています。ただし、表示解像度（携帯モード時）は1280×720ピクセルで変わりません。

　有機ELディスプレイは、ピクセル1つ1つが自ら発光する有機EL素子で構成されています。自ら発光する有機ELディスプレイの場合、ピクセルの発光をオフにすれば黒色を表現できる仕組みです。締まりのある黒とコントラストの高い鮮やかな映像が有機ELディスプレイの特徴です。

　これに対し、液晶ディスプレイはカラー液晶の背面にあるLEDライト（バックライト）の光を通すことで明るくカラー画面を表示する仕組み。黒を表示する場合、バックライトの光が漏れてしまうため完全な黒の表現は難しく、有機ELに比べるとコントラストは低くなります。

　iPhoneでは最新の「iPhone 12」は全機種とも有機ELディスプレイを採用していますが、その前の「iPhone 11」シリーズでは上位機種だけが有機ELディスプレイを採用していました。有機ELディスプレイは表示が優れている分、液晶ディスプレイに比べて高価なため、スマートフォンでも高級機種に採用されることが多くなっています。

内蔵メモリが2倍、新型ドックは有線LAN端子を装備

本体内蔵メモリが倍の64GBに

　本体内蔵メモリの容量が従来モデル（32GB）の倍となる64GBにアップ。ゲームソフトや画面キャプチャーなどを多く保存しておけます。

有線LAN端子を装備

出典:任天堂公式サイト

　従来は無線LAN接続のみでしたが、専用ドックに有線LAN端子が装備されます。対戦ゲームなど遅延にシビアなゲームで威力を発揮しそうです。

　ただし、任天堂によると、新型のドックは従来型スイッチでも有線LAN端子を含めて利用できるとのこと（従来型ドックを新型で使うことも可能）。新型ドックが別売りされるかどうかは現時点では不明です。

スピーカーが一新

　本体内蔵スピーカーが新しくなり、クリアなサウンドでゲームを楽しめます。

背面スタンドの角度が無段階で調節可能に

出典:任天堂公式サイト

　従来型の背面スタンドは角度固定式ですが、新型は「フリーストップ式」に。テーブルモード時に見やすい角度に調節しやすくなっています。

カラーバリエーション

出典:任天堂公式サイト

　新型には従来型と同じ「ネオンブルー・ネオンレッド」と、新たに「ホワイト」をラインアップ。左右のJoy-Conとドックがホワイトカラーになっています。

新型スイッチはこんな人におすすめ

3機種になった「ニンテンドースイッチ」ファミリー（出典:任天堂公式サイト）

　魅力的な新型ニンテンドースイッチですが、テレビやモニターに接続して楽しむことがほとんどという方には高画質化した有機ELディスプレイのメリットはあまり感じられないかもしれません。大容量microSDカードが手ごろな価格で入手できる現在、本体メモリは自分で拡張すれば十分という方もいるでしょう。有線LAN端子が欲しいなら、ドック経由で接続できるUSBアダプタが実売2000円以下で入手できます。

　一方で、携帯モードで遊ぶことが多い方なら、鮮やかで大画面化された有機ELディスプレイや新スピーカーでゲームの世界をより楽しめるはず。一般的に有機ELディスプレイのほうが液晶ディスプレイより視野角が広いので、テーブルモードで複数人で遊ぶ場合、角度調節しやすいスタンドと合わせて見やすくなるかもしれません。

　価格は約5000円アップとなりますが、従来型に追加でmicroSDカードや有線LANアダプタを購入するのであればトータルの価格差は縮まる上、高画質なディスプレイも装備していると考えれば十分お得だとも言えそうです。

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