任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」(Nintendo Switch)。据え置き型、携帯型の両方で遊ぶことができるユニークな機構を備え、「あつまれ どうぶつの森」など人気ソフトも続々登場しています。
ニンテンドースイッチの多彩な遊び方を実現しているのが「コントローラー」です。さまざまな機能を内蔵し、プレイヤーと常に接することでゲーム体験を深める大切なインタフェースでもあり、さまざまな製品が登場しています。ここではその種類や選び方、おすすめ製品を紹介していきます。
ニンテンドースイッチのユニークなコントローラーが「Joy-Con」(ジョイコン)です。左右で1組になっており、片方単独での操作も可能で、2人でシェアしての同時プレイも簡単にできます。本体に装着して携帯モードで遊んだり、本体から外して左右それぞれの手で持って操作したり、グリップに装着して使ったり──と、さまざまなプレイスタイルに対応します。
本体に標準で1セットが付属しますが、追加でもう1セット購入すれば最大4人の同時プレイが可能になります。ただ、サイズが小さいので、本格的にやり込むのはちょっと難しいかもしれません。
左コントローラーの方向ボタンは、上下左右の方向に独立した丸ボタンが配置されている形。「十字キー」ではないので、方向ボタンを使うゲームでは斜め方向の操作などは難しくなっています。
両手で持って使う、一般的なゲーム用コントローラーが「Proコントローラー」、略して「Proコン」です。グリップしやすいので長時間ゲームを楽しんでも疲れにくく、Joy-Conと同様、加速度センサーやジャイロセンサー、HD振動機能、Amiiboを読み取るNFC機能を備え、スイッチ用ソフトのさまざまな機能や操作をカバーします(サードパーティー製はこうした機能を搭載しないものがあります)。
左の方向ボタンが十字キーになっているのもポイント。さまざまなゲームを本格的にやりこみたい人にはProコンが便利です。
Joy-ConとProコンのほかにも、特定のソフトを楽しむための専用コントローラーもあります。
ニンテンドースイッチ用コントローラーには、任天堂が公式に販売する「純正品」と、周辺機器メーカーなどが販売する「サードパーティー製品」があります。
純正品はスイッチに確実に接続できるのが強み。ジャイロなどのセンサーやHD振動機能、NFC機能など、スイッチを楽しむための各種機能をカバーしており、スイッチ専用ソフト、特に任天堂製ソフトを100%楽しむなら純正品を選べば間違いありません。
特にジャイロの精度は純正品が優れていると言われており、エイム(照準)にジャイロを使う「スプラトゥーン2」のようなゲームでは、純正コントローラーのほうが安心して戦えるでしょう。
反面、純正のJoy-Con、Proコンとも安価とは言えないので、家族でProコンをそろえるといった場合はそれなりの出費になります。
サードパーティー製品は、純正品の半額以下で買えるものもあるなど、割安に入手できるのがメリットです。任天堂が任天堂製品との適合性を確認した「任天堂正式ライセンス商品」と、ライセンス商品ではないがスイッチと接続して使えるものがあります。
サードパーティー製品では、スイッチの本体ソフトを更新すると使えなくなることがあり、パッケージにその旨を記載している製品もあります。任天堂正式ライセンス商品なら、純正品に近い形で接続性が確保されているので安心です。
価格が安い分、サードパーティー製品ではジャイロセンサーやHD振動機能などが省かれているものが多くなっています。左右スティックや十字キーなどは問題なく装備しているので、ジャイロなどが必須ではないソフトで遊ぶなら“お手軽なProコン”だと割り切って使うのはアリです。
また、サードパーティー製コントローラーには、シューティングゲームなどで便利な連射機能や、増設されたボタンにさまざまな操作を割り当てられる機能を持つものもあります。「スティック押し込みでダッシュ」といった操作を専用ボタンに割り当てれば楽になる──といった具合です。
任天堂純正では左スティックが上方、右スティックが下方という配置ですが、サードパーティー製には両スティックが水平に並んでいるものがあり、PlayStation系に慣れた人ならなじみやすいかもしれません。
スイッチとワイヤレスで接続するタイプならケーブルに左右されなく遊ぶことができ、多人数で集まって楽しむ場合でも扱いが楽です。
一方の有線タイプはケーブル接続が必要ですが、1人でテレビやモニターの前に座って遊ぶならそれほど邪魔になりませんし、有線専用なら内蔵バッテリーなどがない分軽量で、長時間のプレイでも疲れにくいでしょう。対戦ゲームで少しの遅延も避けたいなら有線が確実です。
ワイヤレスタイプもケーブルを使うことで有線接続が可能です(充電兼用)。スイッチ本体はUSB Type-Cを採用していることに注意しておきましょう。
任天堂純正のProコントローラー(Proコン)。ワイヤレスですが、USB(Type-C)充電ケーブルを接続することで有線でも利用できます(本体側で切り替える必要あり)。
加速度センサーとジャイロセンサー、HD振動機能、NFC機能を搭載。任天堂純正だけに、スイッチに必要な機能はカバーしています。特にジャイロは、精度が必要な対戦ゲームなどでは純正のほうが安心でしょう。サイズは106(縦)×152(横)×60(厚さ)mm、重さは約246g。
「Joy-Con」はニンテンドースイッチに標準で付属するコントローラー。加速度センサーやジャイロセンサー、モーションIR(赤外線)カメラを搭載し、HD振動、NFCに対応。右と左の2個1セットで、両手で持ったり、1つずつ持って2人でシェアしたりと、さまざまな使い方が可能です。
本体付属品のほか、別売りで豊富なカラーバリエーションが用意されています。ちなみに、重さは左が約49g、右が約52.1gと、NFC機能がある右のほうがわずかに重くなっています。
サードパーティー製コントローラーでは長年の実績があるホリの「ホリパッド」。有線方式(ケーブル長約3m)で、ジャイロセンサーや加速度センサーなどを搭載しておらず、HD振動、NFCにも非対応。その分割安なので、こうした機能が必須ではないソフトで割り切って遊ぶのに向いています。
十字キーは脱着式で、外せば方向ボタンが現れる仕様。好みでどちらでも遊べるようになっています。連射機能(ホールド可)を備え、毎秒5回、12回、20回の速度調節も可能です。
「ホリパッド」のミニ版。子どもでも扱いやすい、小型軽量なコントローラーです。
ジャイロセンサーや加速度センサーなどを搭載しておらず、HD振動、NFCにも非対応ですが、安価なので子どもの人数分そろえるのも比較的簡単。デザインバリエーションも豊富です。3段階の連射機能(ホールド可)も装備。
ホリパッドのワイヤレス版。任天堂製品との適合性が確認された正式ライセンス商品なので、安心して使えます。
加速度センサーとジャイロセンサーを搭載。重さは約180gと、純正Proコンより軽いのも特徴です。HD振動とNFC、連射機能は省かれています。
知っている人ならニヤリとしてしまう、ホリ「クラシックコントローラー for Nintendo Switch」。「ゲームキューブ」のコントローラーを思わせる“クラシック”なコントローラーで、「スマブラはこのコントローラーじゃないと……」という人にオススメです。
有線式(USB)で、加速度センサーやジャイロセンサー、HD振動機能、NFC機能は非搭載。L/RとZL/ZRのボタン機能の割り当て変更、3段階の連射(ホールド可)が可能です。デザインはゼルダ、ピカチュウ、マリオの3種類。
ニンテンドースイッチを携帯モードで使う際の専用コントローラー。左の十字キーや握りやすいグリップ形状などで快適に遊べます。任天堂ライセンス商品です。
加速度センサーやジャイロセンサー、HD振動機能、NFC機能は非搭載。L/Rそれぞれに背面ボタンを搭載し、好みの機能を割り当てられます。3段階の連射機能(ホールド可)も備えています。
ニンテンドースイッチの携帯モード専用の左側コントローラー。携帯モードでも手軽に十字キーが欲しいという人向けです。
加速度センサーとジャイロセンサー、HD振動機能は搭載していませんが、右の純正Joy-Conによる加速度センサーとジャイロセンサーは機能します。
ゲーム周辺機器メーカーのサイバーガジェットが販売するスイッチ用コントローラーです。加速度センサーとジャイロセンサーを搭載し、ワイヤレスと有線の両方に対応します。
背面には各種操作を割り当てられるマクロボタンを4つ搭載。各ボタンに連射機能を設定できます。互換ゲーム機「レトロフリーク」とパソコン(Windows 8/10)でも使えます。
約114(幅)×76(高さ)mmとコンパクトなサイズのワイヤレス(有線対応)コントローラー。小サイズなので子どもの手でも扱いやすくなっています。
加速度センサーとジャイロセンサーを搭載。互換ゲーム機「レトロフリーク」とパソコン(Windows 8/10)でも使用可能。
「スーパーファミコン」のコントローラーを思い出させるスイッチ用コントローラー。加速度センサー、ジャイロセンサーを搭載し、ワイヤレスと有線の両対応です。
左右スティックが水平に位置するタイプ。互換ゲーム機「レトロフリーク」とパソコン(Windows 8/10、Mac OS X)にも対応。
数多い海外製の安価なスイッチ用コントローラーの中からこちらを紹介します。ワイヤレスと有線に両対応し、加速度センサーやジャイロセンサー、HD振動機能、連射機能を搭載しながら、Amazonで3000円以下(2020年7月現在)で購入できる安さが最大のポイントになります。
任天堂純正ではない社外コントローラーはスイッチのアップデートで利用できなくなる場合がありますが、この製品のように純正Proコンの半額以下で購入できるのであれば、割り切って使うのもアリかもしれません。
任天堂純正のコントローラー。「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ」の発売に合わせた専用タイプで、Joy-Conの代わりのコントローラーとして遊べます。
モーション操作に加え、ランプがさまざまな色に光ったり、振動したり、音が鳴ったりする機能を搭載。ポケモンをゲットすると、モンスターボールの中で動くポケモンの様子を振動とランプと音で体感して楽しめます。「Pokemon GO Plus」としても利用可能です。
任天堂純正の周辺機器。Joy-Conを取り付ければ、車のハンドル感覚で操作できるようになり、「マリオカート8 デラックス」などのレースゲームをより楽しめます。左右どちらのJoy-Conもセットできます。
ホリが販売する、スイッチ専用のハンドルコントローラー(ハンコン)。任天堂ライセンス商品です。
直径280mmの本格的なステアリングと、アクセル・ブレーキのフットペダル部とのセット。マリオカートを本格的に楽しめます。
ホリのアーケードスティック「リアルアーケードPro.」のスイッチ版。本格的なスティックレバーやボタンを搭載し、対戦ゲームなどを本格的に楽しめます。
3段階に調節できる連射機能を搭載。XInput対応でPCでも利用可能です。当然ながら加速度センサーやジャイロセンサーなどは搭載しておらず、L/Rスティックもないので、両スティックを主に使うゲームでは快適に遊べません。
ショッピングサイトではニンテンドースイッチのどんな周辺機器が人気なのでしょうか。以下のリンクからチェックしてみてください。
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