夏本番を前に、レジャーやキャンプなどアウトドアを楽しもうと計画している人も多いでしょう。強い日差しの下で動いた後は、やはり冷たい飲み物が飲みたいですよね? そんなときに活躍するのが「クーラーボックス」。
クーラーボックスがあれば、冷えたジュースやアルコールが飲めますし、食材が痛むのを防ぐこともできます。これから紹介する選び方を参考に、想定しているシーンに合うクーラーボックスを探してみてくださいね。
「ソフトタイプ」は、軽くて折りたたみやすく携帯性に優れているタイプ。手提げのような形状だったり、リュックのように背負えるものもあり、持ち運びやすいのが特徴の一つです。コンパクトサイズにたためるため、収納スペースに困ることもないでしょう。
ハードタイプより比較的安価という点も、うれしいポイント。ただし、保冷力はハードタイプに比べて劣る傾向にあり、あくまでもバーベキューやピクニックなど日帰りのイベントで使うのに向いているタイプと言えます。
「ハードタイプ」は、頑丈で保冷力に優れているタイプ。キャンプで宿泊を予定しているとき、釣りに出かけるとき、遠出するときなど、長時間の保冷が必要なケースでは、ハードタイプが適しています。
ソフトタイプとは違い、折りたためないため、かさばってしまい、持ち運びや収納の点で苦労することがあるかもしれません。収納スペースに余裕があるのか、事前にチェックしておく必要があります。
クーラーボックスで使われる断熱材は、主に「発泡スチロール」「発泡ウレタン」「真空断熱パネル」の3種類になります。
保冷力よりも価格の安さを重視する場合は、「発泡スチロール」を使った製品がおすすめ。保冷力は低めですが、手土産を保冷するレベルなら問題ないでしょう。基本的には、繰り返し使うことが難しく、一時利用前提のものになります。
比較的お手頃な価格で、保冷力もそこそこあるものが欲しいという場合は、「発泡ウレタン」を使ったモデルがよいでしょう。ハードタイプで採用されていることが多い素材で、キャンプなどの長時間利用でも問題ない十分な保冷力を備えています。
とにかく保冷力にこだわるという場合は、「真空断熱パネル」採用のモデルを選びましょう。最も高い保冷力を備えた素材で、連泊を行うときにもピッタリのタイプです。
クーラーボックスは、大きければよいというものではなく、使用人数や利用シーンに合った製品を選ぶことが大切です。使う人数に対して容量が大き過ぎると、ボックス内に余計なスペースができてしまい、保冷力が落ちる可能性があるので注意しましょう。
「1泊2日のキャンプ」の場合、何リットルのクーラーボックスが必要になるのか、使用人数ごとの基準を以下に記載しましたので、参考にしてみてください。
目安として、1人なら15リットル前後、2人なら25リットル前後、3〜4人なら50リットル前後、5〜6人なら75リットル前後の容量のクーラーボックスが必要になります。
また、容量が大きくなると持ち運ぶのも、ひと苦労ですよね。運びやすさを左右する、持ち手のタイプも確認しておきましょう。持ち手が1つだけのもの、持ち手が2つ付いているもの、車輪付きでキャリーバッグのように引っ張れるものなどがあります。
サーモスの「ソフトクーラー REQ-020」は、ソフトタイプのクーラーボックスです。容量は20リットルで、500ミリリットルのペットボトルが19本入ります。
5層断熱構造を採用し、高い保冷力を備えています。ソフトタイプなので、小さく折りたたむことができ、携帯しやすく、収納に困ることもないでしょう。
地面に直接触れないよう、底びょうが付いているため、汚れにくくなっています。着脱可能なショルダーストラップが付属。販売価格は2728円(税込、以下同)です。
コールマンの「アルティメイトクーラー2」は、ソフトタイプのクーラーボックスです。容量は35リットルで、2リットルのペットボトルが12本入るサイズです。
保冷力が約49時間持続するため、キャンプなど宿泊を予定しているケースでも対応できます。中のものをすぐに出せるよう、ふたの上部に小さな取り出し口が設けられています。内側の抗菌ライナーは外して洗うことができ、清潔さを維持できます。
柔らかい素材なので、折りたたんだ後、バンドで縛ればコンパクトサイズになります。販売価格は7480円です。
ダイワの「クールラインα ライトソルト GU1500X」は、釣りをするときに便利なクーラーボックスです。容量15リットルで、500ミリリットルのペットボトルが10本収納できます。断熱材に発泡ウレタンを使用した製品です。
付属の竿立てと小物入れをボックスに装着することができ、釣りのときに竿を立てておくことも可能です。両開きのふたを採用しており、ストレスなく開閉できます。ふたには小さな投入口が付いているので、釣った魚をすぐに入れることができます。
持ち運ぶ際に使える、着脱可能な肩ベルトが付属。販売価格は1万3000円前後です。
コールマンの「エクストリームホイールクーラー」は、ハードタイプのクーラーボックスです。約47リットルの大容量モデルで、500ミリリットルのペットボトルが23本収納できます。ふたの上にも、カップホルダーが付いています。
発泡ウレタンを使用した製品で、非常に高い保冷性能を備えています。保冷力5日なので、連泊にも使えるモデルです。製品下部に車輪が付いているため、キャリーバッグを引っ張るような形で、楽に運ぶことができます。販売価格は1万1800円です。
シマノの「フィクセル ウルトラ プレミアム 22リットル」は、ハードタイプのクーラーボックス。6面極厚真空パネル+発泡ウレタンによる、優れた保冷性能を備えています。高い保冷力を求める人には、ピッタリのモデルです。
イス代わりに座ることができる、頑丈なボディも魅力の一つ。ふたは両開きタイプなので、左右どちらからでもスムーズに開け閉めできます。製品下部には水栓が付いており、ボックス内にたまった水を抜くことも可能です。
本体インナー部分には、抗菌剤入りのプラスチックを使用。底にはゴム製の足が付いており、滑りにくくなっています。容量22リットルで、販売価格は4万円前後です。
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