物語とあわせて、歌や踊りが楽しめる「ミュージカル映画」。今回はハッピーな曲がたくさん出てくる、洋画のミュージカル映画を紹介します。
ゴージャスな演出が魅力の名作ミュージカルから、コミカルな音楽で笑みがこぼれるような映画、ロマンチックな展開に胸がドキドキするラブロマンスなど、幅広く作品をピックアップしました。
『グレイテスト・ショーマン』は、実在の興行師P.T.バーナムの半生を描いた、ミュージカル・エンターテインメント作品。主演は「X-メン」シリーズのウルヴァリン役で有名な俳優、ヒュー・ジャックマンが務めています。
音楽は大ヒット映画『ラ・ラ・ランド』に参加したスタッフが担当しており、劇中で使われている「This is Me」はアカデミー賞主題歌賞にノミネート。豪華スタッフの音楽、そして豪華俳優陣によるパワフルな歌と踊りは、見る者のハートを熱くさせるものがあります。
物語は、19世紀のアメリカが舞台。主人公P.T.バーナムは、家族の幸せのためにあらゆることに挑戦。ついに、バーナムは唯一無二の個性を持つ人たちを集め、誰も見たことない革新的なショーを披露し、成功を手にします。
その後、ヴィクトリア女王との謁見、オペラ歌手ジェニー・リンドとの出会いを果たし、さらなる飛躍を遂げようと奮闘するバーナムでしたが……。
劇中で描かれる多様性あふれるショーに、心が震えること間違いなしの1本です。
『ドリームガールズ』は、3人の黒人女性グループ”シュープリームス”の実話をベースに製作された、ハッピーなミュージカル映画。3人娘の一人を演じるのは、世界の歌姫ビヨンセ。ビヨンセをはじめ、実力派キャストによって披露される歌唱シーンは見どころの一つ。
3人娘、エフィー、ディーナ、ローレルは音楽で夢をつかむため、”ドリームメッツ”というグループ名でオーディションに参加。あるとき、プロデューサーのカーティスの目にとまった3人は、人気歌手のバックコーラスに起用されます。
そのパワフルな歌声に人気が集まり、順調に成功へ近づく3人でしたが……。歌を中心に、夢、挫折、恋、友情など、それぞれの人間ドラマが描かれている傑作映画です。
『マンマ・ミーア!』は、ブロードウェイの人気ミュージカルをもとに作られた映画です。監督は舞台版も手掛けたフィリダ・ロイド、キャストには名優メリル・ストリープ、アマンダ・セイフライドなどの役者が起用されています。
劇中には、人気ポップ・グループ・ABBA(アバ)の、「ダンシング・クイーン」や「ホエン・アイ・キッスト・ザ・ティーチャー」などのヒット曲がふんだんに使われています。うきうきと陽気な気分にさせてくれる曲が多く、気持ちを上げたいときピッタリの1本です。
ギリシャの小さな島で暮らす主人公ソフィーは、20歳を目前にし、結婚式を控えていました。母子家庭で育ったソフィーの夢は、未だ見たことない実の父とバージンロードを歩くこと。
ソフィーは母ドナの日記を読み、父親の候補3人の存在を知り、招待状を送ります。果たして、ソフィーの夢は実現できるのでしょうか。
『レ・ミゼラブル』は、世界中で愛される不朽の名作ミュージカルを映画化した作品。第70回ゴールデングローブ賞3部門受賞、第85回アカデミー賞8部門ノミネートという数々の賞を獲得した、誰もが認める傑作映画です。
キャストには、ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、ラッセル・クロウなど豪華な顔ぶれがそろっており、全編にわたって繰り広げられる、出演陣の情熱あふれる歌と踊りは最大の見どころ。
19世紀、フランス革命による動乱の時代。主人公ジャン・バルジャンは、貧困に苦しみ、パンを盗んだ罪で19年間投獄されることに。盗みの罪を司教に許されたことから、自分の考えを改め、バルジャンは生まれ変わることを決意。
その後、バルジャンは女性ファンテーヌと出会い、彼女の娘コゼットを託されることになります。父としてコゼットに愛情を注ぐバルジャンでしたが、パリの街では革命の機運が高まり始め……。
『天使にラブ・ソングを…』は、ノリノリのゴスペルが楽しめる、ミュージカル映画。主演はウーピー・ゴールドバーグが務めており、そのパワフルでコミカルな演技は注目ポイントの一つ。
ネバダ州のクラブ歌手デロリスは、ギャングのボスと愛人関係にありました。ある日、デロリスは愛人の彼が、殺人を犯す場面を目撃してしまい、追われる身となります。警察に保護されたデロリスは、修道院で身を潜めることに。
お堅い修道院で、息苦しく生活するデロリス。そんなあるとき、聖歌隊のリーダーを任され、デロリスは歌手としての実力を発揮。ダサいコーラスを、ロックとソウルを掛け合わせた楽しいゴスペルに変え、その評判はたちまち街中に広まります。
しかし、聖歌隊の評判は彼女を追うギャングたちの耳にも届いてしまい……。ミュージカル映画が苦手という人にも人気がある作品ですので、まずはこの作品から見始めても良いかもしれませんね。
『ラ・ラ・ランド』は、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンが共演した、恋愛要素たっぷりのミュージカル映画。第89回アカデミー賞、最多6部門を受賞した世界が認めるラブロマンスです。
舞台は、夢をつかもうと、各地からさまざまな才能が集まる、ロサンゼルス。カフェで働きながら、ハリウッド女優を目指しているヒロイン・ミアは、オーディションに落ち続けていました。
そんな折り、場末のジャズバーから聞こえる音色にひかれ、店に入ってみると、そこにはいつか自分の店を持ちたいという夢を抱くピアニスト・セバスチャンの姿がありました。お互いの才能や夢に共感した2人は、互いを応援し合いながら、恋に落ちていきます。
歌も踊りも衣装も、ロマンスに満ちており、映画を見ている間、うっとりした気分になれる作品です。カップルで見るのに、ピッタリな1本となっています。
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