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「BALMUDA Phone」はどんなスマホ? iPhoneや他のAndroidスマホとの違いをチェックしよう!【2021年12月版】

» 2021年12月12日 16時30分 公開
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 11月26日、高級家電で知られるバルミューダが初めてのスマートフォン「BALMUDA Phone(バルミューダフォン)」を発売しました。自社のオンラインショップやブランドショップの他、オンラインショップを含む全国のソフトバンク取扱店でも販売されています。

 同社の寺尾玄社長が「現在のスマートフォンがあまりにも画一的になっている」「今のスマートフォンが大きすぎる」と考えたことから開発を思い立ったというBALMUDA Phoneですが、そのコンセプトも手伝ってか、SNSではさまざまな“反応”が見受けられました。

 しかし実際の所、BALMUDA Phoneはどのようなスマホなのでしょうか。iPhoneや他のAndroidスマホとの違いを意識しつつチェックしていきましょう。

BALMUDA Phone SNS上で大きな話題を呼んだ「BALMUDA Phone」(出典:BALMUDA Technoogies

そもそも「BALMUDA Phone」ってどんなスマホ?

 先述の通り、BALMUDA Phoneはバルミューダの寺尾社長がここ数年のスマホに対して抱いていた問題意識から着想を得て開発されました。ボディーデザインやオリジナルアプリの開発は同社が自ら手がける一方で、本体(ハードウェア)の設計や製造は京セラが担当しています。

 iPhoneや他のAndroidスマホとの違いを知る際に、注目すべきポイントは大きく2つあります。

ポイント1:直線を排除したコンパクトなボディー

 端的にいうと、バルミューダはiPhoneが他のスマホのボディーやソフトウェアのデザインに多かれ少なかれ影響を与えていると考えています。その状況に変化をもたらしたいと考えた結果、BALMUDA Phoneが生まれました。

 その特徴が直線を排除したコンパクトなボディーです。

 同社が直線を含まない唯一の5Gスマホとアピールするように、iPhoneや他のAndroidスマホと比べるとボディーは丸みや曲線を強調するようなデザインとなっています。寸法は約69(幅)×123(高さ)×13.7(厚さ)mmと、最厚部は少し厚めですが片手で操作しやすいサイズを実現しています。

 「スマホは薄い方がいい」と思う人もいるかもしれません。しかし、ボディーにある程度の厚みを持たせると、手に持った際の安定感が増します。少し厚めなボディーには意味があるのです。

サイズ ボディーサイズは最近のスマホとしてはコンパクトですが、厚みは少しあります。この厚みは“意図的”なもので、持ちやすさに貢献しています(出典:BALMUDA Technologies

ポイント2:使い勝手にこだわったオリジナルアプリ

 Androidスマホは、その名の通り「Android」というOSを採用しています。OSとしてのAndroidの開発を主導しているGoogleは、同OS向けの「基本アプリ」も幾つか開発しています。この基本アプリは、スマホを開発するメーカーの裁量である程度はメーカーオリジナルのものに差し替えることも可能です。

 この仕組みはAndroidスマホの“個性”を担保する上で大きなメリットをもたらす反面、同じ機能のアプリであっても、メーカーや機種によって使い勝手に差が出てしまいうるというデメリットもあります。メーカーの視点に立つと、独自アプリの開発にはコストも掛かります。

 そのこともあり、メーカーによって程度の差はありますが、最近はGoogleの基本アプリを積極的に採用するAndroidスマホが増えました。そのため、最近のAndroidスマホは“中身”の画一化がある程度進んだことも事実です。

Google標準アプリ Googleが開発している標準アプリの例。左はスケジューラー「Googleカレンダー」、右は画像/動画のアルバム「Googleフォト」です。以前は、特に画像/動画のアルバムアプリはメーカーがそれぞれ独自に開発する傾向が強かったのですが、最近はオリジナルアプリの代わりにGoogleフォトをそのまま使うメーカー(端末)が増えています

 それに対して、BALMUDA Phoneでは、スマホを“道具”として活用する観点から幾つかの基本アプリを独自開発したものに差し替えています。具体的には、以下の基本アプリがオリジナルになっています。

  • ホーム画面
  • スケジューラ(カレンダー/スケジュール帳)
  • メモ
  • ウォッチ(時計/タイマー)
  • 計算機(電卓)
  • カメラ

 BALMUDA Phoneのオリジナル基本アプリは、日本のスマホユーザーが便利と思える機能を盛り込んだり、使い勝手においてGoogleの基本アプリでは物足りない部分をしっかりカバーしたりと、よく作り込まれています。「基本アプリこそ重要だ」と考える人にはぜひ試してみてほしいポイントです。

独自アプリ BALMUDA Phoneは、幾つかの基本アプリを独自開発のものに差し替えています(出典:BALMUDA Technologies

「BALMUDA Phone」のメリットは?

 BALMUDA Phoneのメリットは、何より手になじむことにあります。

 先述の通り、BALMUDA Phoneはコンパクトで直線部分を排除したデザインが特徴です。あえて厚みを持たせたボディーと相まって、特にスマホを片手で操作したい人にとって、これほど理想的なスマホはないというレベルでよくできています。

BALMUDA Phone サイズ感、曲線とあえて持たせた厚みが相まって、片手で使うには理想的なスマホです(出典:BALMUDA Technologies

 スマホを机に置く際に、画面側を伏せることが前提であることもメリットといえます。これは「(スマホを)使っているわれわれはスマートになっていない。虜になったかのように画面ばかり見ている」というバルミューダの寺尾社長の課題意識が反映されたポイント。要するにスマホを使わない時はあえて画面を“見せない”デザインとすることで、スマホにとらわれすぎないようにしているのです。

 画面側を伏せて置くことを考慮して、BALMUDA Phoneでは指紋センサーを兼ねる電源スイッチをあえて背面に配置しています。背面には通知用のLEDランプも備えているので、画面が見られなくても通知が来ていることはチェック可能です。

背面 BALMUDA Phoneは、机に置く際に画面側を伏せる前提のデザインとなっています。その代わりに、背面側に通知用のLEDランプが付いています(出典:BALMUDA Technologies

「BALMUDA Phone」のデメリットは?

 一方、BALMUDA Phoneにもデメリットはあります。その多くは、価格とスペックの“バランス”に集約されます。

 まず、BALMUDA Phoneの主なスペックをチェックしてみます。

  • プロセッサ:Snapdragon 765
  • メインメモリ:6GB
  • 内蔵ストレージ:128GB(microSD非対応)
  • ディスプレイ:4.9型フルHD(1080×1920ピクセル)
  • バッテリー容量:2500mAh
  • アウトカメラ:約4800万画素(最大記録画素数は1200万画素)
  • インカメラ:約800万画素
  • 充電:USB Power Delivery(USB PD)規格の急速充電とワイヤレス充電に対応
  • 非接触通信:NFC、おサイフケータイ(モバイルFeliCa)対応
  • モバイル通信:5G/LTE(4G)/W-CDMA(3G)/GSM対応
  • 無線LAN:Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)対応
  • 防水/耐水性能:IPX4(生活防水)
  • 防じん性能:IP4X

 BALMUDA PhoneのスペックはAndroidスマホの中ではミドルレンジの上位(ミドルハイ)に相当します。同等スペックのモデルの税込み実売価格は4〜6万円程度なのに対して、BALMUDA Phoneの価格は10万円超です。端的にいうとスペックの割に高価格なのです。

 実物を見て触れると、BALMUDA Phoneの価格の理由も理解できる一方で、同じお金を払えばスペックの高いスマホも選択肢に入ることも事実です。バルミューダのブランドショップや一部を除くソフトバンク取扱店で実機に触って、自分に合うかどうかをしっかり確認することをおすすめします。

「SIMフリーモデル」と「ソフトバンクモデル」に違いはある?

 BALMUDA Phoneには、バルミューダが販売する「SIMフリーモデル(BALMUDA Phone X01A)」と、ソフトバンクが販売する「ソフトバンクモデル(BALMUDA Phone A101BM)」の2モデルが存在します。ソフトバンク版固有の要素は以下の通りです。

  • ソフトバンクが提供する分割払いで購入可能(「新トクするサポート」を含む)
  • ソフトバンクの「あんしん保証パックプラス」(端末補償サービス)に加入可能(代わりにバルミューダが提供する「BALMUDA Phone Care」には加入不可)
  • ソフトバンク固有のアプリ(「+メッセージ」など)をプリインストール

 その他の仕様は、SIMフリーモデルとソフトバンクモデルで差異はありません(参考リンク)。ただし、税込み販売価格は以下の通り異なります。

  • SIMフリーモデル:10万4800円
  • ソフトバンクモデル:14万3280円(ソフトバンク直営店での販売価格)

 ソフトバンクモデルの方が単純な価格は高いですが、入手できる場所が多いことや、無金利の分割払いを利用できることなど、購入面でのメリットもあります。

SIMフリー SIMフリーモデルの販売価格は10万4800円ですが、バルミューダのオンラインショップかブランドショップでのみ購入できます
ソフトバンク ソフトバンクモデルは14万3280円とSIMフリーモデルと比べると値が張りますが、端末の回収(下取り)を条件に分割払いの残金の支払いを免除する「新トクするサポート」を利用できる他、ソフトバンクが提供する無金利の分割払い(24回または48回)での購入も可能です

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