2021年は、スマートフォンのいわゆるSIMロックフリーモデルも5G対応が標準的となった年でした。また価格帯のバリエーションも満遍なく広がった印象です。
2021年に登場したスマホの中から、特に注目の5機種をピックアップしました。
ASUS(エイスース)の「ROG Phone 5s」は、11月に発売されたゲーミングスマートフォンです。同社が5月に発売した「ROG Phone 5」のスペックを向上させたモデルです。
プロセッサーはフラグシップスマホ向けの高性能なSnapdragon 888+を搭載。ディスプレイは6.78インチの有機ELです。ディスプレイはリフレッシュレートが144Hzと高速で、対応ゲームの滑らかな表示が可能。またタッチサンプリングレートも最大360Hzと、通常のスマホよりもタッチ操作の反応が素早いのが特徴です。
さらに、ゲームアプリ画面録画用の専用機能を備えるなどゲーミングモデルらしい特徴を備えています。
価格はメモリとストレージで2種類あり、メモリ16GB/ストレージ512GBのモデルが12万4800円、メモリ16GB/ストレージ256GBのモデルが10万円4800円。また数量限定で展開された上位モデルの「ROG Phone 5s Pro」は14万2800円です。
「Zenfone 8」もASUS製スマホで、8月に発売されたフラグシップモデルです。ディスプレイは5.9インチの有機ELディスプレイで、ハイスペックなAndroidスマホの中では比較的コンパクトな機種です。
ディスプレイはチラつきが少ない120Hz駆動パネルで、タッチ操作の反応も良い240Hzのタッチサンプリングレートをサポートするなど、フラグシップらしい仕上がり。暗所でのフリッカーを抑えるDC調光機能もユニークです。
背面カメラは6400万画素(広角)と1200万画素(超広角)の2眼構成。プロセッサーは高性能なSnapdragon 888を採用しています。
価格はメモリ16GB/ストレージ256GBモデルが10万8800円、メモリ8GB/ストレージ256GBモデルが9万2800円、メモリ8GB/ストレージ126GBモデルが7万9800円です。
「Xiaomi 11T」「Xiaomi 11T Pro」はXiaomi(シャオミ)が11月に発売した2機種で、日本市場向けとしては同社初のフラグシップモデルです。
プロセッサーはXiaomi 11TがMediaTek Dimensity 1200-Ultra、Xiaomi 11T ProがSnapdragon 888を搭載。ディスプレイサイズは6.67インチの有機ELパネルで、最大120Hzのリフレッシュレートや10億色表示もサポートします。
背面カメラは、メインカメラが1億800万画素という高解像度で、800万画素の超広角カメラ、500万画素のテレマクロカメラを加えた3眼仕様。なお、Proのみキャッシュレスサービスの「おサイフケータイ」に対応しています。
価格は「Xiaomi 11T」が5万4800円で、「Xiaomi 11T Pro」が6万9800円〜です。
「motorola edge 20」は、モトローラ・モビリティ・ジャパンが10月に発売したミドルハイレンジの端末です。最薄部6.99ミリとスリムなボディが特徴。さらに5万4800円と手頃な価格感が目を引きます。
ディスプレイサイズは6.7インチ。有機ELパネルを採用し、HDRや10億色表示にも対応します。背面カメラは、1億800万画素のメインと、1600万画素の超広角カメラ、800万画素の望遠カメラという3眼構成です。
プロセッサーはミドルレンジ向けのSnapdragon 778Gを搭載。メモリは6GB、ストレージは128GBです。なお、おサイフケータイには対応していません。
またプロセッサーなどを変更した低価格版の「motorola edge 20 Fusion」は4万3800円です。
「OPPO A55s 5G 」はオウガ・ジャパンが11月に発売した5G対応スマホです。メーカー小売希望価格が3万3800円と手頃な価格帯の製品です。
ディスプレイサイズは約6.5インチで、解像度はフルHD+と必要十分。背面カメラは広角(約1300万画素)と、深度測位(約200万画素)の2眼構成です。
プロセッサーは低コストモデル向けのSnapdragon 480を搭載。メモリは4GB、ストレージも64GBと、各スペックは価格相応といえるでしょう。外部ストレージはmicroSDXC(最大1TB)に対応します。またこの価格帯でeSIMをサポートしている点にも注目です。
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