メディア

au公認の中古スマホ「au Certified」ってどう? メリットとデメリットをチェック!【2022年2月編】

» 2022年02月13日 13時00分 公開
[Fav-Log]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 性能の高い機種を中心に、スマートフォンの本体価格は上昇する傾向にあります。そんな中、中古スマートフォンが注目を集めるようになりました。

 従来、中古スマホは専門店を中心に取り扱われてきましたが、最近は大手キャリア自ら販売する「認定中古品も登場し始めました。普通の中古スマホとは何が違うのでしょうか。この記事では、KDDIの認定中古スマホ「au Certified」を解説します。

au Certified au Certifiedのラインアップは2月13日時点ではAppleの「iPhone」のみです(出典:JCOM)

「au Certified」ってどんな中古スマホ?

 au Certifiedは、KDDIと沖縄セルラー電話がauブランドで提供する各種下取りプログラム/アップグレードプログラムで回収されたスマホをリユース(再利用)したものです。簡単に特徴を挙げると以下の通りです。

  • auが販売したiPhoneをリユースしている
  • KDDIが点検の上、初期化とクリーニングを実施
  • KDDIの無料保証(30日間の初期不良交換)が付帯する
  • バッテリーの残量(※1)は少なくとも80%を確保している
  • 有料の端末補償(補償)プログラムに加入できる(詳しくは後述)

(※1)満充電(100%充電)にした場合のバッテリー容量

 au Certifiedのスマホは、以下のオンラインショップで回線との新規契約(MNP契約を含む)または機種(契約)変更と同時に購入できます。

  • au Online Shop(※2)
  • UQ mobileオンラインショップ(※2)
  • J:COM MOBILE

(※2)沖縄セルラー電話と契約している回線の機種変更とブランド変更(au/povo1.0→UQ mobileの場合のみ)には対応しません

au au Online Shopでは、沖縄セルラー電話と契約している回線の機種変更に対応しません
UQ mobile UQ mobileオンラインショップでは、沖縄セルラー電話と契約している回線の機種変更と、au/povo1.0からのブランド変更には対応していません
JCOM JCOMのMVNOサービス「J:COM MOBILE」でもau Certifiedスマホを扱っています

「au Certified」のメリットは?

 一般的に、中古スマホのメリットは新品よりも手頃な価格で購入できることにあります。それに加えて、au Certifiedには以下のようなメリットがあります。

いわゆる「赤ロム」がない

 中古スマホを購入するリスクの1つに、「ネットワーク利用制限」というものがあります。これは以下のいずれかの理由から、個々の端末単位で携帯電話ネットワークへの接続を“拒否”するように設定されたものです。

  • 端末代金に“未払い”が発生している
  • 端末が詐取された(盗難を含む)

 簡単にいえば、ネットワーク利用制限が掛かると携帯電話として使えなくなるということです。このような状態になった端末のことは「赤ロム」という俗称で呼ばれています。

 通常、携帯電話の買い取り業者はネットワーク利用制限の状況を確認した上で端末を買い取ります。しかし、買い取り後、あるいは中古スマホとして売った後に「赤ロム」状態になってしまうこともあります。利用制限が掛けられた場合は、現在のユーザーが申告しても解除することができません。

 その点、au CertifiedはKDDIがネットワーク利用制限をしないことを保証していることがポイントです。自分が買ったスマホが突然ネットワークにつながらなくなるという不安がないのは大きなメリットといえます。

補償(保証)サービスに加入できる

 au Certifiedは、販売者が提供する有料の端末補償(保証)サービスに加入できます。いずれも端末購入時にのみ加入できるので、必要な場合はよく検討して加入してください。

故障紛失サポート(au/UQ mobile)】

 au Online ShopやUQ mobileオンラインショップで購入した場合はKDDIと沖縄セルラー電話が提供する「故障紛失サポート」に加入できます。月額料金は550円で、受けられるサポートは以下の通りです。

  • 交換用携帯電話機お届けサービス
    • 端末が故障/破損/紛失した場合に、交換用端末を申し込みの翌日に届ける(※3)(※4)
    • 利用時に負担金(免責金)が必要(※5)
    • 交換用端末には液晶保護フィルム(またはガラス)を貼り付けて出荷
    • 故障した端末は返却が必要
  • データ復旧サポート
    • 水濡れ/破損した端末からのデータ取り出しを試行し、取り出せたデータをUSBメモリに保存して送付する
    • 利用時に1回5500円の利用料金が必要(※6)
  • 位置検索サポート
    • 無くしたスマートフォンを検索可能
    • 追加料金なしで利用可能(別途申し込みが必要)
  • 遠隔操作サポート
    • 電話と専用アプリを組み合わせて使い方の遠隔サポートも実施
    • 追加料金なしで利用可能(iPhone/iPadのサポートは事前申し込み不要)

 なお、au Certified端末では故障紛失サポートの「お預かり修理サービス」は対象外となります。その他詳細はWebサイトでご確認ください。

(※3)関東/中部(愛知県、三重県、岐阜県、静岡県)/関西地域では12時までに、九州地域(政令指定都市と県庁所在地のみ)では11時までに申し込むと当日配送が可能です(いずれも対象外地域あり)
(※4)東京23区内と大阪市内では9時〜17時の時間帯に限り、申し込みから3時間以内に交換用端末を届ける「3時間特急便」を利用できます(3300円の利用料金が必要です
(※5)端末交換サービスを利用する際は「負担金(免責金)」が必要です(後の一覧で確認してください)
(※6)「auスマートパスプレミアム」(月額548円)に加入している場合は無料です

au Certified端末における「交換用携帯電話機お届けサービス」について

 交換用携帯電話機お届けサービスは1年間に2回まで利用できます(「1年間」は1回目の利用日を起算とします)。au Certified端末における負担金は以下の通りです。

 なお、代用端末が不要な場合、Webで申し込んだ場合はそれぞれ550円の割引があります(両方の割引を併用した場合は1100円引き)。また、先述の通り3時間特急便を利用する場合は3300円が加算されます。

  • au契約者(契約期間が25カ月未満)、UQ mobileの契約者
    • 1回目:5500円
    • 2回目:1万1000円
  • au契約者(契約期間が25カ月以上かつ「長期ご利用特典」を適用できる場合)
    • 1回目:3300円
    • 2回目:8800円

 交換端末は原則として同一機種/同一カラーのものとなりますが、在庫状況によってはKDDIが指定する別の端末に交換されることがあります。


交換用携帯電話機お届けサービス 交換用携帯電話機お届けサービスを利用する場合の負担金。代用機が不要な場合、Webで申し込んだ場合はそれぞれ550円の割引が適用されます
1年に2回 交換用携帯電話機お届けサービスは、1回目の利用日を起算として1年以内にもう1回のみ利用できます(画像はauの新品Androidスマホにおける標準的な負担金です)

端末保証 for iPhone(J:COM MOBILE)】

 J:COM MOBILEで購入した場合は「端末保証 for iPhone」に加入できます。月額料金は660円で、端末が故障や破損した際に端末を交換可能です(原則として同一機種/同一カラーのものと交換されます)。交換代金(免責金)は以下の通りです。

  • 1回目:1万1000円
  • 2回目:1万6500円
  • 3回目以降:2万1780円
端末保証 for iPhone J:COM MOBILEで購入したau CertifiedのiPhoneは端末保証 for iPhoneに加入できます

手数料無料の分割払いで購入できる

 中古スマホは、新品と比べると手頃であることが大きなメリット……なのですが、それでも機種によっては高価になってしまうこともあります。

 その点、au Certifiedの端末はKDDI(au/UQ mobile)またはJCOMによる手数料(金利)無料の分割払いで購入できることがポイントです。分割払いで選択できる支払い回数は以下の通りです。

  • au Online Shop:36回
  • UQ mobileオンラインショップ:24回/36回/48回
  • J:COM MOBILE:24回
36回払いです auではau CertifiedのiPhone Xを36回払いで買えます

「au Certified」のデメリットは?

 一方で、au Certifiedにはデメリットもあります。その多くは、一般的な中古スマホと共通するものです。

端末の状態が1台1台異なる(傷が付いていることもあり)

 au Certifiedで販売されるスマホは、初期化とクリーニング、バッテリー残量を始めとする各種機能点検を行った上で販売されます。

 しかし、その元になる中古スマホは別の人が使っていたものであるがゆえに、1台1台の状態が異なります。簡単にいうと、使用感を覚えたり、軽微な傷/汚れが付いていたりすることがあるのです。

 先述の通り、au Certifiedでは初期不良保証が付帯していますが、使用感、軽微な傷/汚れについては保証の対象外となります。この点は特に注意が必要です。

傷など 中古スマホゆえに、1台1台の状態は異なります。写真のように、軽微な傷や汚れが残ってしまっていることもありますが、初期不良保証の対象にはなりません

付属品がない

 au Certifiedとして販売されるスマホにはSIMトレー用のピン以外の付属品がありません充電に必要な「ACアダプター」や「USBケーブル」、音楽を聞いたりする際に必要な「イヤフォン」は別途購入してください。

 もちろん、購入しようとする機種と互換性のあるACアダプター、USBケーブルやイヤフォンを持っている場合は、それを流用できます。「もう持っているから、いらないんだよなぁ……」と思うことがない点は、見方によってはメリットかもしれません。

メーカーが提供する延長/拡張保証(補償)に入れない

 au Certifiedとして販売されるスマホは“中古”です。そのため、メーカーが提供する延長/拡張保証(補償)サービスの対象外となります。2月6日現在は中古のiPhoneのみを取り扱っているため、具体的には以下の保証サービスに加入できません。

  • Apple(メーカー)/JCOM提供
    • Apple Care+ for iPhone(月額/買い切り)
  • KDDI/沖縄セルラー電話提供
    • 故障紛失サポート with AppleCare Services(Apple Care+を内包)

修理の際に問題が発生する場合がある

 au Certifiedとして販売される中古のiPhoneはAppleが提供する有償の故障修理サービスを受けられます(バッテリー交換を含む)。具体的には、以下の拠点で修理を依頼できます(※7)。

  • Appleリペアセンター(Webまたは電話で依頼して送付)
  • Apple Store(実店舗)
  • Apple正規サービスプロバイダ(iPhoneに対応している店舗のみ)
  • 以下のKDDI直営店(Apple正規サービスプロバイダとして修理を実施)
    • au Style SENDAI(仙台市青葉区)
    • au Style SHINJUKU(東京都新宿区)
    • au Style 渋谷スクランブルスクエア(東京都渋谷区)
    • au Style みなとみらい(横浜市中区)
    • au Style NAGOYA(名古屋市中区)
    • au Style OSAKA(大阪市北区)
    • au Style FUKUOKA(福岡市中央区)

 また、一部のauショップ/au Styleでは、Apple正規サービスプロバイダへの修理取り次ぎサービスを提供しています(取り次ぎ可能かどうかは店舗に問い合わせて下さい)。J:COM MOBILEでは電話サポートによる修理取り次ぎを行っています。

(※7)Apple Store、Apple正規サービスプロバイダ(特定のKDDI直営店をふくむ)で修理する場合、作業内容によっては預かり修理(リペアセンターへの送付を含む)となることがあります

 ただし、前のユーザーが先述の拠点“以外”で修理を行っていた場合、修理に非純正部品が使われていると正規拠点での修理が行えないことがあります。このことを理由とする端末の返品や交換はできないので注意しましょう。

au Certifiedのラインアップ(2月13日現在)

 2月13日現在、各販路共にau CertifiedではiPhoneのみを扱っています。販路ごとに購入できるモデルは以下の通りです。

au Online Shop

 au Online Shopで購入できるのは「iPhone X」の64GBモデルのみです。販売価格は3万6720円で、契約形態によっては追加の割引を適用できることがあります。

iPhone X

 iPhone Xは、赤外線カメラを使った顔認証「Face ID」と、有機ELディスプレイを初めて採用したiPhoneで2017年11月に発売されました。約4年前のモデルですが、大半のアプリを使う分には十分なパフォーマンスを発揮できます。

iPhone X (出典:au Online Store)

UQ mobileオンラインショップ

 UQ mobileオンラインショップでは「iPhone XS」の64GBモデル、「iPhone XR」の64GBモデルと128GBモデル、「iPhone 11」の64GBモデルと128GBモデルを購入できます。販売価格は以下の通りで、契約形態によっては追加の割引を適用できることがあります。

  • iPhone XS
    • 64GBモデル:1万6500円
  • iPhone XR
    • 64GBモデル:1万1000円
    • 128GBモデル:1万3000円
  • iPhone 11
    • 64GBモデル:2万3800円
    • 128GBモデル:2万9800円

iPhone XS

 iPhone XSは、iPhone Xの後継モデルで2018年9月に発売されました。Face IDの認証スピードがより高速化しています。

iPhone XS (出典:UQ mobileオンラインショップ)

iPhone XR

 iPhone XRは2018年9月に発売されました。iPhone XSの廉価モデルという位置付けで、ディスプレイやカメラのスペックは抑えられていますが、プロセッサなどは同じものを利用しているので、アプリの動作パフォーマンスはほぼ同一です。

iPhone XR (出典:UQ mobileオンラインショップ)

iPhone 11

 iPhone 11はiPhone XRの後継モデルとして2019年9月に発売されました。今回登場するau Certifiedスマホとしては唯一、2022年2月時点で“現役の”iPhoneでもあります。

 廉価モデルながらもアウトカメラをデュアル(2基)構成とするなど、カメラ機能に注力していることが特徴です。新品より手頃なので「とにかく値段を抑えたい!」という人は要注目です。

iPhone 11 (出典:UQ mobileオンラインショップ)

J:COM MOBILE

 J:COM MOBILEでは「iPhone XS Max」の64GBモデルを購入できます。販売価格は6万720円です。

iPhone XS Max

 iPhone XS Maxは、iPhone 8までの「Plus」モデルに相当する大画面モデルで、その名の通りiPhone XSのディスプレイを大型化したものです。単に画面を大きくしただけでなく、解像度(きめ細かさ)も引き上げられています。写真や動画をより楽しみたい人におすすめです。

iPhone XS Max (出典:J:COM MOBILE)

こちらの記事もチェック!

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセスランキング
  1. 今売れている「トレッキングシューズ」おすすめ&ランキング ゴアテックス採用モデルなど防水シューズが人気!【2024年4月版】
  2. ワークマンの「パッと羽織れるアウター」3選 1着は持っておきたい! おしゃれ&ポケッタブル仕様の軽量ウェア【前編】
  3. ワークマンの「優秀羽織り」3選 この春は“超軽量MA-1”が買い! コンパクトになる使い勝手抜群アウター【後編】
  4. メルカリで「ごみだと思われているけど、意外と売れるもの」5選 捨てる前に確認を! 相場観も合わせてチェック
  5. 今ほしい「多機能ボールペン」ランキングトップ10 三菱鉛筆のジェットストリームシリーズが人気【2024年4月版】
  6. 普段使いにピッタリな「大人用自転車ヘルメット」5選 日本最大の自転車フェスティバル“サイクルモード”で見つけたカジュアルなモデルを紹介
  7. 春アウターにおすすめの万能カラー! アウトドアブランドの「ベージュカラージャケット」おすすめ4選 ノースフェイスやチャムスの定番モデルをピックアップ【2024年4月版】
  8. 【付録】ファミマで買える「コメダ珈琲店のマグ」が登場 レトロポップなデザインがかわいすぎる
  9. 安いけど“使える”「セイコーのソーラー腕時計」おすすめ3選 スタイリッシュかつシンプルで使いやすい【2024年4月版】
  10. 1万円台で買える「電波ソーラー腕時計」おすすめ4選 1万円で買えるフルメタルから6000円の超コスパモデルまで【2024年4月版】