旅行や歴史が好きな人たちから人気を集めている「世界遺産検定」。大学や短大によっては入試の際に優遇措置が受けられる、就職活動ではアピールポイントになるといったメリットもあるそうです。
もちろん進学や就職活動に関わらず、純粋に好きだから勉強したい、旅行をより楽しみたいといった理由で受ける人もたくさんいます。そこで今回は、世界遺産検定の勉強をする時のおすすめ参考書を紹介します。自分に合ったものを見つけて、楽しく学びましょう。
世界遺産検定の階級は上から、マイスター、1級、2級、3級、4級と分かれています。2級から4級までは出題対象となる世界遺産の数が決まっており、階級が上がるごとにその数が増えていきます。マイスターと1級は世界遺産全件が出題対象となり、受験をするにも前の階級の認定が必要です。
目安としては高校生以下であれば4級から、大学生、専門学校生、社会人は3級からの受験がおすすめです。もちろん自信がある人や、勉強時間を長く確保できる人は、目安よりも1つ上の階級を受験してみても良いかもしれません。各階級の出題対象の範囲をしっかり確認してから、受験する階級を決めましょう(出典:世界遺産検定「受験の目安」)。
世界遺産検定事務局が出している公式のテキストがあるので、基本はそれを使って勉強するのがおすすめです。
テキストを選ぶ際は最新版のものを選びましょう。現時点では最新版であっても、直近で改定を行う可能性もあります。公式の教材はその点も併せて告知してくれるので、購入する前に確認すると安心です(出典:世界遺産検定「公式教材」)。
またテキストだけでなく、問題集も合わせて活用するのがおすすめです。インプットしたことを問題を解いてアウトプットすることで、自分の苦手分野も分かります。過去問題集もあるので実際に出題された問題に触れて、慣れておくと良いでしょう。
分かりやすく楽しく勉強したいという人は、写真や図が多い参考書を選んでみてはいかがでしょう。
文章の多いテキストよりも、写真で実際に世界遺産の建造物や風景を見た方が覚えやすいという人も多いのではないでしょうか。こうした参考書で試験の全範囲を網羅するのは難しいですが、公式のテキストと併用しながら使ってみると良いかもしれません。4級から初めて受験するひとや、いきなり公式テキストを勉強するのは難しいと感じている人におすすめです。
世界遺産検定3級の公式テキスト最新版です。日本の全遺産23件と世界の主要100件の遺産を掲載した内容となっています。
3級の出題対象を学べるテキストなので、3級を受験する人はまずこの1冊を用意しておくと良いでしょう。世界遺産は全て写真付きで、歴史の流れに沿って分かりやすくポイントをまとめてあります。販売価格は1595円(税込、以下同)です。公式テキストは1〜4級まであるので、自分が受ける階級のテキストをチェックしてください。
マイナビ出版の「世界遺産検定公式過去問題集3・4級<2022年度版>」は、3月16日発売、現在Amazonで予約受付中です。
2021年の3・4級の3・7・12月検定問題がすべて掲載されており、例題と解説も掲載されています。過去問に触れておくことはとても重要ですので、テキストと合わせて活用すると良いでしょう。販売価格は1430円です。1・2級の2022年度版の公式過去問題集も同日に発売となります。
「366日の世界遺産」は、1ページごとに世界遺産が紹介されています。毎日1ページずつ世界遺産を巡る構成がおもしろい一冊です。
366カ所の世界遺産を、歴史や伝説、人物、暮らし、文化などのテーマをもとに解説しています。さまざまな角度から世界遺産を読み解く興味深い内容と、美しい写真も印象的です。サブの参考書として一冊あると楽しいかもしれません。販売価格は2460円です。
講談社の「世界遺産(講談社の動く図鑑MOVE)」は、DVDがセットになった世界遺産図鑑です。
写真や図がメインの本なので、4級から始める人や図解が欲しい人におすすめです。公式のテキストと併用して活用すると、より理解を深められるでしょう。販売価格は2200円です。
メイツ出版の「ビジュアル版 世界遺産 必ず知っておきたい150選 改訂版」は、人気の高い150カ所の世界遺産を解説した一冊となっています。
写真や年表、イラストなどで分かりやすくまとめてあります。150カ所なので、3・4級を受験する予定の人は資料集として活用すると良いかもしれません。販売価格は1892円です。
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