UQ mobileは、KDDIがサブブランドとして提供しているスマートフォン向けの回線サービスです。
5Gなどメインブランドと同じ高い通信品質ながら低コストで使え、店頭でのサポート体制も備えている点が魅力です。今回は、2021年9月から提供している「くりこしプラン +5G」についてチェックしていきます。
UQ mobileは2021年2月に「くりこしプラン」の提供を開始しました。その後、同年9月から5Gに対応した「くりこしプラン +5G」へとアップデートされています。
プラン内容は、月3GBの高速通信が行える「くりこしプランS +5G」が1628円(税込、以下同)、15GBの「くりこしプランM +5G」は2728円、25GBの「くりこしプランL +5G」は3828円です。
さらに、月550円を追加するとデータ量が増える「増量オプション II」があり、「プランS」なら2GB分増えて月5GB/2178円、「プランM」は5GB増えて月20GB/3278円、「プランL」も5GB増えて月30GB/4378円で利用できます。
増量オプション IIは適用月から13カ月間無料になるキャンペーンが実施されているので(終了日未定)、オプションを追加しても1年間は通常料金のまま利用可能です。
通信量が足りなくなった場合には、「データチャージ」オプションによって220円/100MB、550円/500MBで追加のチャージが可能。ただし、増量オプション IIを利用する場合と比べると割高になるので、頻繁に追加チャージが必要になる場合には、増量オプション IIの契約を検討した方が良いでしょう。
多くのスマホ向け通信プランは、通信量の上限を超えると通信速度が制限されます。UQ mobileのくりこしプランS +5Gもこうした例にもれず、容量超過後には通信速度が300kbpsに制限される仕様です。
一方、くりこしプランM/L +5Gは、容量超過後の制限速度が最大1Mbpsになっています。そのため、制限時でも最低限の通信は行えます。
また、どのプランも「節約モード」をオンにして利用すれば、高速通信を使わない状態になり、月当たりの通信容量を消費せずに済みます。
節約モードをオンにしている際の最大通信速度は、制限時と同じくプランSで300kbps、プランM/Lで1Mbps。300kbpsでもTwitterなどテキスト中心のWeb利用は部分的に可能でしょうし、1Mbpsなら地図を確認する程度の通信は行えるでしょう。
UQ mobileのくりこしプラン +5Gは、その名の通り、当月に使いきれなかった通信量を翌月に繰り越せることが特徴です。
また、繰り越した容量は、優先度の高い順に消費されていきます。具体的には、前月からの繰り越し分>基本データ容量>追加購入データ容量という順番です。通信量を無駄なく消費できます。
くりこしプラン +5Gには、標準で通話定額が付帯していません。通常の国内通話料金は、22円/30秒の従量制です。
通話頻度が高い場合は、通話オプションを追加することでお得に運用できます。通話オプションは3種類が用意されており、最大60分の国内通話が定額な「通話パック(60分/月)」が月550円、国内通話10分かけ放題の「かけ放題(10分/回)」が月770円、国内通話かけ放題の「かけ放題(24時間いつでも)」が月1870円です。
なお、利用者の年齢が60歳以上の場合、「かけ放題(24時間いつでも)」の月額料金が永年税込1100円割引になる特典も使えます(通常月220円のメールサービスも無料に)。
くりこしプラン +5Gは、いわゆる“学割”と“光回線セット割”の対象です。条件を満たした場合には、割引が適用されます。
まず、学割としては「UQ応援割」があります。これらの対象は「プランM/L」のみ。残念ですが「プランS」は対象になりません。
具体的には、5歳以上18歳以下の契約者または利用者が、対象料金プランに新たに加入した場合、あるいは機種変更をした場合に、プランの月額料金から1100円×12カ月間の割引が適用されます。その家族の場合には、対象ユーザーの自宅セット割グループに加入していることで、同様の割引が適用されます。
続いて、光回線セット割としては、「自宅セット割」が提供されています。こちらはプランS/M/Lを問わず対象になります。ただし、プランS/Mでは月638円、プランLでは月858円のように割り引き額が異なります。
「auひかり」や「auスマートポート」「auホームルーター 5G」「WiMAX +5Gルーター」などを合わせて加入した場合にスマホ料金が割引になる「インターネットコース」だけでなく、「auでんき」に加入した場合に割引になる「でんきコース」も用意されています。
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