格安SIMブランドの「mineo(マイネオ)」は、3月7日から新プラン「マイそく」の提供を開始しました。
もちろん、従来プランの「マイピタ」も継続して提供されています。あらためて同ブランドのプラン体系について、5つのポイントでチェックしていきましょう。
mineo(マイネオ)はオプテージが展開するMVNOの格安SIMブランドです。「マイピタ」はmineoで2021年2月から提供されている料金プランで、新たなプランの「マイそく」が3月7日からスタートしました。
mineoの通信プランは、スマートフォンで利用する音声通話付きの「デュアルタイプ」と、モバイルWi-Fiルーターなどでデータ通信のみ利用できる「シングルタイプ」の2種類があります。「マイそく」は、デュアルタイプとシングルタイプで月額料金が共通している点がユニークです。
MVNOは大手キャリアから通信回線を借りてサービスを提供しています。mineoは大手3キャリアそれぞれの回線を選べる点も特徴で、シングルタイプ、デュアルタイプともに、NTTドコモ回線を使う「Dプラン」、au回線を使う「Aプラン」、ソフトバンク回線を使う「Sプラン」の3種類から選択可能です。
さて、mineo「マイピタ」と「マイそく」の基本料金はどう違うのでしょうか。それぞれのスマートフォン向け(デュアルタイプ)プランを見比べてみます。
マイピタの月額料金は、月1GBの高速通信が使える1GBコースが1298円(税込、以下同)、5GBコースで1518円、10GBコースで1958円、20GBで2178円です。
現在実施中の「マイ割!」キャンペーンを適用することで、3カ月間のみ割引価格で利用可能。具体的には、1GBコースが110円、5GBコースが330円、10GBコースが770円、20GBコースが990円になります。
一方、マイそくは、最大速度が制限される代わりに、一定の時間帯を除き使い放題になるというプランです。具体的には、最大1.5Mbpsで通信できる「スタンダード」プラン(990円)と、最大3Mbpsで通信できる「プレミアム」プラン(2200円)に分かれます。
両プランともに、速度が制限されるのは、平日12時〜13時の間。また、直近3日間で10GB以上を利用したタイミングとなります。
また、マイそくプランで、高速通信が必要になったタイミングでは、1回330円で24時間高速通信が使い放題になる「24時間データ使い放題」オプションが使用できます。なお、同オプションでの通信量は、3日10GB制限のカウント対象外です。
マイピタ、マイそくとも、音声通話料金は22円/30秒の従量制です。しかし、通話頻度が高い場合には、多様な通話オプションを選択できます。
加入者が利用できる専用アプリ「mineoでんわ」から電話すると10円/30秒になります。mineoでんわ自体は月額料金などが無いため、基本的にはアプリを介して通話した方がお得です。
また、音声通話向けオプションとしては、月額935円でmineoでんわから発信した10分間以内の通話が何度でも無料になる「mineoでんわ 10分かけ放題」(超過時間分は10円/30秒)、月間最大30分間の国内通話が行える「通話定額30」(924円)や、同じく60分間の国内通話が行える「通話定額60」などが用意されています。
050から始まる電話番号が使えるIP通話アプリとしては、「LaLa Call」も提供されています。月額110円を支払うことで、LaLa Call同士の通話が無料に、固定電話や携帯電話宛てなら3分8.8円で通話できます。
mineoのサービスで見逃せないのは、通信量を有効活用できることでしょう。まず、マイピタの場合、当月に使いきれなかった通信量は、自動的に翌月に繰り越されます。
また、この4月からは新たに、余ったパケット通信量を最大10PB(=100万GB)まで貯めておける「パスケット」というサービスが開始されます。利用には利用料として月額110円がかかるほか、ユーザーがパケットを貯める操作を手動で行う必要があります。
そのほか、余った通信量をユーザー同士で分け合える「フリータンク」や、余った通信量をギフトとしてほかのユーザーに贈れる「パケットギフト」、当月に使いきれなかった通信量を翌月に繰り越し、そのパケットをシェアできる「パケットシェア」などが、無料で利用できます。
例えば家族でmineoを契約している場合、1人が余らせてしまった通信量を、通信量が足りなくなった別の1人にパケットギフトを使って譲ることで、無駄なく活用できます。
通信量の追加チャージ自体も55円/100MBで可能ですが、1GB分にすれば計550円となるため、標準で備わる通信量に比べるとやや割高になります。
mineoはセット端末として、iPhone、Android、タブレット、モバイルWi-Fiルーターを販売しています。iPhoneは、「iPhone 12 mini」や「iPhone 11」「iPhone SE(第2世代)」が取り扱われています。
Androidスマートフォンも幅広い機種を用意。10万円を超えるハイエンド機種としては「AQUOS R6」、総合おすすめランキングに掲載される機種としては「Xperia 10 III Lite」や「AQUOS sense 6」などに注目です。
また、価格面を重視する場合には、MNP時に一括購入すると3300円で入手できる「moto e7」や「Redmi 9T」が目を引きます。
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