「寝袋(シュラフ)」は、野外で快適に寝るために必要なアイテム。キャンプや登山などのアウトドアシーンだけでなく、災害時の防災用として備えておく方も多くいます。
しかし、現在販売されている寝袋は多くの種類があるため、どれを選べばいいか迷ってしまいます。そこで今回は、寝袋の選び方とともにコスパや機能面に優れたモデルを5つ紹介します。
寝袋の中には、主に「マミー型」「封筒型(レクタングラー)型」の2種類があります。マミー型は、顔以外の部分をすっぽりと覆う形をしているため、密閉性と保湿性に優れたモデルが多くあります。比較的、コンパクトかつ軽量なため、荷物を減らしたい方や収納場所を圧迫したくない方におすすめです。
封筒型は、封筒のような長方形(レクタングラー)の袋状のタイプ。比較的ゆとりがあるため、ある程度手足を動かせるのがポイントです。また、普段の寝床のように扱えるのがメリットで、家族で寝られる大きなサイズの寝袋も多く販売されています。
寝袋を選ぶ際には、快適温度をチェックしましょう。快適温度は文字通り、その寝袋を使って快適に眠ることができる温度のことです。「快適睡眠温度域」や「下限温度」など、メーカーにより表記は異なるものもあります。快適な睡眠をする場合は、最低気温にプラス5度した寝袋を選ぶのがいいとされています。
例えば表記されている使用可能温度が「マイナス10度」であれば、「マイナス5度」までの使用に適しているということです。また、これからのシーズンでもある春や夏などに適した快適温度は、地域にもよりますが、5〜10度が目安となります。
寝袋の中綿は、主に化繊かダウンの2種類があります。化繊は割安な上、洗濯機で丸洗いできるものもあるため、取り扱いの容易さがメリット。一方、少しかさばる傾向にあり、低い温度に対応できるものほど収納時のサイズが大きくなります。
ダウンは少量でも保温効果が高いので、シュラフを軽量・コンパクトにでき、ツーリングなどではありがたい存在。価格は化繊に比べると高く、取り扱いにも少々注意が必要となります。
モンベルの「バロウバッグ」は、1年を通して使えるバランスに優れたマミー型の寝袋です。「エクセロフト」という3種類の繊維を重ね合わせ、保温・撥水・速乾性に優れています。
快適温度は6度以上。繊維を斜めに配置した「バイアス・ストレッチ」で生地本来の伸縮性を最大限に生かしているため、窮屈感のない快適な睡眠が可能とのことです。Amazonでの販売価格は、1万5681円(税込、以下同)です。
モンベルの「ファミリーバッグ」は、キャンプや車中泊など、さまざまな用途で使える封筒型の寝袋です。水に濡れてもすぐに保温力を回復する速乾性に優れたホロファイバーと、丈夫で肌触りの良いポリエステル・タフタを使用しています。
快適温度は、マイナス1度以上。寝袋本体のサイドジッパーを全開にすることで大きなブランケットとして使用できるだけでなく、同じモデルを2つ接続して2倍の大きさの寝袋として使うことも可能です。Amazonでの販売価格は、8708円です。
コールマンの「パフォーマーIII」は、コスパに優れたコールマンのベーシックな封筒型寝袋です。素材は、ポリエステルを使用しているため、洗濯機での丸洗いも可能です。
快適温度は、10度以上。重さも約1.1キロと比較的、寝袋の中でも軽量タイプなため、女性でも手軽に持ち運ぶことが可能です。春・夏・秋の3シーズン用としての使用におすすめです。Amazonでの販売価格は、3000円前後です。
ナンガの「オーロラライト 350DX」は、ナンガのオーロラライトシリーズでも最軽量モデルのマミー型寝袋です。国内製造にこだたわった品質の高いダウンを使用し、蓄熱・保温効果に加え、従来のモデルに比べてコンパクトにたためる収納性も実現しています。
快適温度は、5度以上。重さも750グラムと超軽量モデルなため、荷物が多くなるアウトドアシーンでは、重宝されます。また、ファスナー部には、かみこみ軽減パーツや暗闇でも光る蓄光樹脂が使用されているため、機能面にも定評があります。Amazonでの販売価格は、3万8500円です。
ロゴスの「あったかシュラフ・-2」は、クッションや抱き枕としても使用できる肌触りのいい封筒型寝袋です。表地、肌面全面にやわらかいフランネル、中綿には、軽くて暖かいダイナチューブファイバーを使用しています。
快適温度はマイナス2度以上。ファスナー部分には、エアガードシステムを採用しており、冷気の侵入を防いで保温性を高めます。気持ちよさと暖かさを兼ね備えた寝袋として、根強い人気を誇る寝袋でもあります。Amazonでの販売価格は、9000円前後です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.