Appleの新型iPhone「iPhone 14 Plus」が10月7日に発売されました。「iPhone 14」シリーズの多くは9月に発表、発表されていましたが、iPhone 14 Plusのみ販売タイミングが2週間後に設定されていました。
新型の「iPhone 14」シリーズでは、従来の「mini」がなくなり「Plus」が追加。また「Pro」はカメラのアップデートが目立ちました。iPhone 14シリーズについて5つのポイントにフォーカスし、特徴をおさらいしていきましょう。
iPhone 14 シリーズでは従来の「mini」サイズが廃止され、新しく「Plus」が追加されました。この「Plus」のディスプレイは「Pro Max」シリーズと同じ6.7インチサイズです。
そのため、iPhone 14シリーズの画面サイズは、6.1インチと6.7インチの2種類に整理されました。
スタンダードモデルとして「iPhone 14」(6.1インチ)と「iPhone 14 Plus」(6.7インチ)。上位モデルとして「iPhone 14 Pro」(6.1インチ)と「iPhone 14 Pro Max」(6.7インチ)の2サイズが展開されています。
ボディーデザインの方向性は従来モデルと同様です。iPhone 14/14 Plusはフレームにアルミニウムを使い、背面には光沢感のあるガラスが使用されています。また、ディスプレイ表面には、耐久性に優れたCeramic Shield(セラミックシールド)が採用されています。
iPhone 14/14 Plusと、14 Pro/14 Pro Maxでは、スマホの処理性能を左右するチップセットが異なります。
iPhone 14/14 Plusでは、2021年モデルの「iPhone 13 Pro」シリーズで搭載された「A15 Bionic」を搭載。1つ前の世代ですが、上位機種向けのチップを搭載しています。
一方、iPhone 14 Pro/14 Pro Maxで最新の「A16 Bionic」を搭載。上位モデルとして、より高速で高性能なチップを採用しています。
具体的に公開されている情報は少ないですが、新チップの恩恵としては、バッテリー性能や、カメラのコンピューテーショナルフォトグラフィ、新しいインタフェースのダイナミックアイランドへの貢献があるとされます。
サイズでは共通するところも多い新型iPhoneですが、ディスプレイの仕様には大きな差があります。
iPhone 14/14 Plusは、従来のようにノッチが目立つデザインでインカメラなどを配置しています。またディスプレイに時計や通知を表示し続ける「常時表示」もサポートしていません。
一方、iPhone 14 Pro/14 Pro Maxでは、インカメラなどが横長のパンチホール型に変わり、ダイナミックアイランドや常時表示もサポートしました。
そして14 Pro/14 Pro Maxの新しいディスプレイは、最大輝度(明るさ)やHDRコンテンツ表示時のピーク輝度が向上し、さまざまな環境での画面の見やすさがアップしています。
iPhone 14 Proシリーズはメインカメラの画素数が48MP(4800万画素)に変わったこともの特徴です。
iPhone 14 Pro/14 Pro Maxは、メインカメラ(48MP)に加え、超広角カメラ(12MP)、望遠カメラ(12MP)というトリプルカメラ構成です。iPhone 13 Proシリーズと比べると、メインカメラは画素数が4倍になり、より明るいレンズを採用しています。
動画撮影に関しては、手ブレを高いレベルで補正してくれる「アクションモード」に新対応。階段の上り下りや、駆け足で動画を撮影しても、ガタつかない滑らかな映像が実現します。こちらが今回の新機種の目玉機能とも言えるでしょう。
また14 Proシリーズは、カメラに備わっているフラッシュが焦点距離に連動して発光パターンが最適化される「アダプティブTrue Toneフラッシュ」という仕組みに進化しています。
一方のiPhone 14/14 Plusは、メインカメラ(12MP)、超広角カメラ(12MP)というデュアルカメラシステム。こちらもiPhone 13シリーズと比べると、明るいレンズになっています。
4モデルに共通する特徴としては、「Photonic Engine」に新対応したことが挙げられます。ただ、これはユーザーが意識して使う機能ではありません。
例えば、光量の足りないシーンでも撮影から画像処理の比較的早いタイミングで、明るさを最大2倍向上させるというものです。写真撮影時に、iPhoneが写真の仕上がりを最適になるよう自動調整してくれるようなものです。
iPhone 14シリーズでは、4モデルともに「衝突事故検出」機能や、衛星通信経由でのSOSメッセージの送信機能などをサポートしています。
ただし、後者については、まずは米国とカナダでのみのサポートとなるため、日本で利用することはできません(今後の対応も未定)。
衝突事故検出機能については、最大256Gの重力を測定できる仕組みを内蔵して実現。衝撃や、音、エアバッグによる気圧の変化などを複数のセンサーを駆使して検知し、事故後にユーザーの操作がなくても、自動で緊急通報発信を実行する――という機能です。
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