格安SIMなど代表される安価な通信プランを利用するうえで欠かせないSIMロックフリースマートフォン。5G対応は当然になり、防水防塵やおサイフケータイが使えるモデルも増えてきました。
2021年10月以降に発売されるスマートフォンは、大手キャリアを含めて原則的にSIMロックがかかっていません。従来「SIMフリースマートフォン」という呼称が指していた市場は「オープンマーケット版モデル」という呼び方に置き換わりつつあります。
また従来のSIMフリーモデルに相当するスマホが、大手キャリアやサブブランド、格安SIM各社とさまざまな販売チャンネルで流通しつつあります。今回注目したモデルも、こうした前提を踏まえてピックアップしました。
「HTC Desire 22 pro S」は、台湾HTCが4年ぶりに日本市場へ投入するAndroidスマートフォンです。メーカー希望小売価格は6万4900円(税込、以下同)で、発売は10月1日。HTC直販サイトのほか、量販店やECサイトで予約を受け付けています。
防水・防塵仕様のボディーに約6.6インチディスプレイを備え、おサイフケータイやワイヤレス充電(Qi規格)、急速充電の「QuickCharge 3.0に対応します。
メインカメラは約4600万画素、約1300万画素(超広角)、約500万画素の深度センサーで構成。撮影機能ではAIシーン検出、120fpsのスローモーション撮影機能、夜景モードなどが用意されています。またインカメラは3200万画素です。
ここ数年HTCはメタバース(VR)にも力を入れていることから、HTCのメタバースプラットフォーム「VIVERSE」に最適化され、VRグラス「VIVE Flow」を同梱したセットもラインアップ。VRコンテンツを楽しめるのも特徴です。
サムスン電子の「Galaxy M23 5G」は、国内向けのGalaxyシリーズとしては初のSIMロックフリーモデル。販売価格は4万円台で、直販サイトのほか、量販店やECサイトで販売されています。
ディスプレイは約6.6インチの120Hz対応液晶。アウトカメラは3眼で、約5000万画素のメインカメラと、約800万画素の超広角カメラ、約200万画素のマクロカメラという構成です。
Galaxyシリーズではお馴染みの撮影機能である「シングルテイク」(1度のシャッターで10秒ほどの動画や静止画を抽出する機能)などにも対応しています。
「Xperia 10 IV」はソニーの人気スマホブランド“Xperia”シリーズのミッドレンジモデル。大手キャリア向けに加え、格安SIM各社が事実上のSIMフリーモデルを販売しています。格安SIMでの販売価格は5万5000円台〜6万円弱です。
アウトカメラは超広角、広角、望遠の3眼構成。新たに広角カメラが光学式手ブレ補正に対応しました。撮影機能ではオートHDRやナイトモード、動画の逆光補正、デジタルズーム時の超解像ズームなどが利用できます。
5000mAhバッテリーを搭載しながら、161gと軽量なのも特徴です。
「Google Pixel 6a」は、Android OSを開発したGoogleのスマホ。Pixelシリーズは最新OSがいち早く使えるほか、GoogleのAIを活用したサービスを体験できるのも特徴です。
防水・防塵仕様のボディーに約6.14インチのディスプレイを搭載。指紋認証やおサイフケータイもサポートしています。Google製の高性能プロセッサ「Tensor」を搭載しているのも大きな特徴です。
メインカメラは約1220万画素の標準カメラと1220万画素の超広角カメラのデュアル構成。AIにより夜景モードや顔フォーカス機能でより鮮明な撮影が可能で、写り込んだ余計な被写体を消去できる画像加工がワンタッチで行えます。
Google Pixel 6aはauとソフトバンクでも取り扱っていますが、直販サイトのGoogleストアでも購入でき、価格は5万3900円。スペックと対応サービスを考えるとかなりコストパフォーマンスが高いスマホといえます。
「OPPO Reno7 A」は、メーカー希望小売価格が4万4800円とお手頃ながら、防水・防塵とおサイフケータイに対応したスマートフォンです。
ディスプレイは約6.4インチ有機ELで、指紋センサーをディスプレイに内蔵。パンチホール式のインカメラで画面占有率の高さも特徴です。
背面に約4800万画素の広角カメラ、約800万画素の超広角カメラ、約200万画素のマクロと3つのカメラを搭載。インカメラは1600万画素です。
au、Y!mobile(ワイモバイル)、UQ mobile、楽天モバイルの大手キャリアに加えて、格安SIM各社、家電量販店、ECサイトで販売されています。
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