車中泊の際、車内で手軽に調理するためには、どんなアイテムをチョイスしたらよいのでしょうか。特に、調理器具や調理家電に関しては、価格が高かったり、購入後は収納スペースを確保する必要があったりすることも。使用頻度や大きさ、用途などを考慮し、慎重に選びたいところです。
そこで今回は、車中泊を日常的に楽しむ筆者が、車中飯を作る際に押さえておきたいポイントや、おすすめの調理器具を紹介します。
フリーランスライター・編集者。車中泊・バンライフ・キャンピングカー関連、生活・料理関連の記事を複数メディアで執筆中。夫婦でDIYしたバンで「休日バンライフ」として日常的に車中泊をしています。車中泊では車内でパソコン仕事をする他、料理・読書・ゲームをして楽しむ、完全なる「インドア派」。インテリア・ガジェット・ゲームも大好き。
車中泊の際、みなさんはどんなアイテムを使い、どんな料理を作っていますか? 筆者は常にポータブル電源と電気コンロ、非常用にカセットコンロを持ち歩き、いつでも現地調達した食材で車中飯を作れるようにしています。
鍋やフライパンは、アウトドア向けのものや自宅で使っているものを持参するようにすれば、普段と使い勝手も変わらず、調理のしづらさを感じることはありません。
その他にプラスして、収納スペースに収まるサイズの調理家電や、手軽に使用できそうな食材を車載冷蔵庫や収納棚に入れておくようにしています。その時々で、食べたいものをすぐ作れるよう心がけています。
筆者おすすめの食材は、カット済み野菜や缶詰です。この2つがあれば、まな板や包丁なしで、簡単に料理を作ることができます。
下処理が済んでいる食材を使うことで、狭い車内や屋外での調理が格段に楽になり、車内調理のハードルが下がります。例えば、豚汁用のカット野菜と切り落としの豚肉を持参して豚汁を作り、ごはんを添えるだけでもOK。サバ缶は、カットトマトやコンソメと一緒に煮れば「サバのトマト煮込み」に。ご飯にかけて食べると、とてもおいしいですよ!
お湯を沸かすために電気ケトルを使い、煮物を作る際にカセットコンロを使うなどしていると、荷物も手順も多くなり、狭い車内での調理がかなり面倒になってしまいます。
手間やストレスなく車内で調理をするためには、1つあればさまざまな調理方法が可能になるようなアイテムを選ぶのがおすすめです。
中には、調理の自由度が低そうな調理器具であっても、使い方によってはいろいろな料理に応用できるものがあります。例えば「ホットサンドメーカー」は、ホットサンド以外にも、お好み焼きを作ったり、目玉焼きを焼いたり、ハンバーグを作ったりすることができます。
また、ハイパワータイプのポータブル電源があれば、ホットプレートやIHクッキングヒーターなどの使用も可能になります。あとは鍋やフライパンなどをそろえるだけ。自宅と同じように、好みの料理を作ることができます。
自身の車中泊スタイルや持っているポータブル電源、作りたい料理に合わせて、調理器具・家電をチョイスしてみてください。
ポータブル電源があれば、IHクッキングヒーターや電気コンロを車内でも使うことができます。特にIHクッキングヒーターは、ドリテックの「IHクッカー ピッコリーノ」のように、小さめサイズの商品も多数あります。カセットコンロやホットプレートよりも小さいため、調理スペースや収納場所を取りません。
省スペースながら、作ることができる料理には際限がなく、自宅と同じように好みの料理を作ることができます。IHクッキングヒーターを稼働できる、定格出力1000W以上のポータブル電源は持っていない、という人には「電気コンロ」がおすすめ。
消費電力600W程度の電気コンロなら、比較的安価なポータブル電源で使用が可能になります。車内で電気を使った調理をしたい人は、電気コンロもチェックしてみてください。
ポータブル電源がない、もっと手軽に車内で料理を楽しみたいという人には、カセットコンロがおすすめです。カセットコンロなら自宅にある鍋やフライパンをそのまま使うことができ、パンや餅を焼いたり土鍋で鍋料理を作ったりするなど、直火ならではの料理をしたい場合に最適です。
イワタニの「カセットフー 達人スリムIII」は、テーブル面から五徳のトップ位置まで、高さがわずか74mmという薄型です。そのため持ち運びしやすく、移動中は車内の隙間に収納しておくこともできます。公式オンラインストアでの販売価格は4480円(税込み、以下同)です。
カセットコンロを車内で使う際は、必ず窓を開けて換気し、一酸化炭素チェッカーを使うなどして安全に使用できるようにしてくださいね。
キャンプや車中泊の朝食として、手軽に作ることができる「ホットサンド」を食べる人も多いと思います。そんなホットサンド作りに必須となるのが、「ホットサンドメーカー」です。
特に上下の分離が可能なタイプなら、ホットサンドメーカーとしてだけでなく、野菜や肉を焼いたり、たまごを焼いたりなど、フライパンとしても便利に使うことができます。
また、直火だけでなくIHも使えるタイプなら、調理器具や使用シーンを選びません。車内で火を使う調理に不安がある人は、IHでも使用できるタイプを選ぶのがおすすめです。
Latunaの「ホットサンドメーカー」は、直火とIHどちらにも対応。フードコーティネーター監修のレシピ付きで、届いてすぐにおいしいホットサンドを作ることができます。
また上下分離タイプなので、小型・浅型のフライパンとしても使うことができますよ。公式オンラインストアでの販売価格は、2481円です。
ケトルにも鍋にもなる「お料理ケトル」も、おすすめアイテムの1つです。商品によってはフライパンがセットになっているものもあり、まさに「これ1つ」で車中飯の調理が完結するものもあります。
山善の「acorde クッキングポット&プレート」は消費電力600Wと、一般的なポータブル電源での使用が可能。鍋としてはもちろん、お湯を沸かすケトルとしても使うことができます。
またフライパン状の「焼きプレート」付きなので、鍋で煮物やスープを作ってから、焼きプレートで野菜炒めを作るなど、これ1つで車中飯の調理が完了します。
本体と鍋、焼きプレート、ふたは全て積み重ねることができる仕様なので、狭い車内でもコンパクトに収納することができます。
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