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登山向け「スマートウォッチ」おすすめ5選 登山に必要な機能とは? 3万円台から購入できるモデルをピックアップ【2023年9月版】

» 2023年09月20日 17時30分 公開
[山根厚介Fav-Log]
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 Apple Watchの流行などにより、「スマートウォッチ」を持っている人が増えています。登山でもスマートウォッチを使いたいと考えている人は多いのではないでしょうか。しかし、日常生活の環境とは異なる登山では、スマートウォッチに求められる性能も異なります。

登山スマートウォッチ ガーミン「Instinct 2S」(出典:出典:Amazon

 そこで今回は、登山で必要なスマートウォッチの機能とおすすめの機種を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

山根厚介

山根厚介

東北大学中退後、15年間警察で勤務。在職中は主に刑事部門を担当し、鑑識や初動捜査、知能犯罪捜査などを手がける。在職中に日商簿記2級、2級FP技能士、情報セキュリティスペシャリストなどの資格を取得。警察を退職後ライターとして活動を始め、前職や資格をいかして情報セキュリティなどIT関連や家計の節約に関する記事などを手がけている。

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登山で必要なスマートウォッチの機能とは?

長持ちするバッテリー

 登山中は、自家発電をしている山小屋にでも宿泊しない限り、コンセントでは充電できません。そのため、バッテリーができるだけ長持ちすることが求められます。モバイルバッテリーを持ち歩くという手もありますが、登山は荷物の軽量化が大切であるため、モバイルバッテリーなしで済むに越したことはありません。

登山スマートウォッチ スント(SUUNTO) 「VERTICAL Titanium Solar」(出典:Amazon

GPS

 多くのスマートウォッチにはGPSが備わっており、歩いたルートを残したり、現在地を確認したりすることが可能です。ただし、高精度で測位を続けているとバッテリーの消費が激しいため、バッテリーが長持ちしない製品の場合は、GPSの精度を落とさざるを得ません。

 また地図を確認できるモデルもありますが、画面が小さく見づらいこともあるため、あくまで補助的なものとして使ったほうがよいでしょう。

登山スマートウォッチ 筆者が使用しているスマートウォッチの登山モード

気圧高度計

 GPSがあれば高度も分かるので、気圧高度計は不要なのでは? と思うかもしれません。しかし谷間や樹林帯などでは、GPSが不安定になることも珍しくありません。GPSが不安定な場合でも、気圧高度計があれば高度を把握できるため、地図と照らし合わせることでより正確な位置が把握できます。また気圧高度計で気圧の変化を測定することで、天候の急変予測も可能です。

心拍計

 心拍計があれば、運動中のコンディションを把握できます。心拍数が上がりすぎているようならペースをダウンするなどといった使い方ができるでしょう。

 また、最近のモデルは血中酸素濃度を測定できるものも多くあります。2000mを超える高所の登山では、高山病に悩まされる人も少なくありませんが、血中酸素濃度をモニターしていれば高山病を予防する目安にもなります

登山におすすめのスマートウォッチ:スント(SUUNTO) 「VERTICAL Titanium Solar」

 「VERTICAL Titanium Solar」は、スント(SUUNTO)のアウトドア向けスマートウォッチ。スントは元々コンパスなどの登山用品を作っており、信頼性や頑丈さには定評があります。

 本製品は太陽光でも充電ができ、バッテリー寿命が30%向上しています。そのため、精密なGPS測位を行った場合でも、約85時間使い続けることが可能。GPS節約モードであれば、なんと30日間も充電が不要です。

登山スマートウォッチ スント(SUUNTO) 「VERTICAL Titanium Solar」(出典:Amazon

 気圧高度計を備えているため、GPS高度計と組み合わせるとより正確な位置を把握できます。また、心拍数や血中酸素濃度も測定可能です。デメリットは高価なことで、公式サイトでの販売価格は11万9790円(税込、以下同)です。

登山におすすめのスマートウォッチ:ガーミン(GARMIN)「Instinct 2X Dual Power」

 ガーミン(GARMIN) の「Instinct 2X Dual Power」は、ソーラー充電に対応したアウトドア向けスマートウォッチ。ソーラー充電のおかげで、精密なGPS測位を行っている場合でも約36時間、GPS節約モードでは約145時間使用できます。

登山スマートウォッチ ガーミン(GARMIN)「Instinct 2X Dual Power」(出典:ガーミン公式サイト

 Corning Corilla強化ガラスと繊維強化ポリマー製のボディは、米国国防総省の規格であるMIL-STD-810に準拠しています。耐衝撃・防水・耐熱衝撃のテストをクリアしており、頑丈さは折り紙付きです。

 本体にフラッシュライト代わりのLEDが設けられており、夜間にちょっとした明かりが欲しいときなどに便利でしょう。ほかにも心拍計はもちろん、血中酸素濃度の測定にも対応。気圧センサーも備えています。公式サイトでの販売価格は6万8200円です。

登山におすすめのスマートウォッチ:ポラール(Polar)「Grit X Pro」

 「Grit X Pro」は、心拍計メーカーとして有名なポラール(Polar) のアウトドア向けスマートウォッチです。心拍計には異なる波長を持つ3色のLEDが用いられており、より深くまでセンサーライトが届くことで、正確な心拍数を計測可能です。

 ディスプレイ部にはサファイアガラスが採用されており、高い強度と透明度を誇ります。米国国防総省のMIL-STD-810G規格に準拠しており、厳しい環境にも耐えるタフネスさを備えています。

登山スマートウォッチ ポラール(Polar)「Grit X Pro」(出典:出典:Amazon

 ナビゲーション機能であらかじめルートを入力しておけば、坂道が視覚化されます。傾斜角やゴールまでの地形などが一目瞭然です。また、日の出や日の入りを視覚的に表示させることもでき、行動の目安として利用できるでしょう。

 バッテリーはGPSと心拍計を有効にした状態で約40時間持続し、省電力モードでは最大100時間持続します。公式サイトでの販売価格は7万9200円、ショッピングサイトでは6万円台から販売されています。

登山におすすめのスマートウォッチ:スント「9 BARO」

 スントの「9 BARO」は、リーズナブルな価格で入手できるアウトドア向けのスマートウォッチです。先ほど紹介した同メーカーの「VERTICAL Titanium Solar」は、最高の性能を誇るスマートウォッチでしたが、値段が10万円超えと高い点がネックでした。

 しかし「9 BARO」であれば、公式サイトでの販売価格は6万8640円、ショッピングサイトでは4万円台から購入できます

登山スマートウォッチ スント「9 BARO」(出典:出典:Amazon

 機能的には、バッテリー駆動時間が高精度GPSモードで25時間と短くなりますし、ソーラー充電もできませんが、気圧高度計や米国国防省軍用規格MIL-STD-810G準拠の頑丈なボディなど、必要な機能は備えています。

登山におすすめのスマートウォッチ:ガーミン「Instinct 2S」

 ガーミン の「Instinct 2S」は、先ほど紹介した同メーカーの「Instinct 2X Dual Power」からソーラー充電機能などを省いたモデルです。その分、公式サイトでの販売価格は4万6200円、ショッピングサイトでは3万円台から購入できるため、初めてスマートウォッチを買おうと思っている人にとっても購入しやすいでしょう

登山スマートウォッチ ガーミン「Instinct 2S」(出典:出典:Amazon

 バッテリーの駆動時間は高精度GPSと心拍計を使った場合で約22時間、GPS節約モードでは約54時間です。また「Instinct 2X Dual Power」では対応していたLEDフラッシュライトなどが省略されています。

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