「Apple Watch Series 9」は「Series 8」から何が変わった？　変更点をチェック（1/2 ページ）

» 2023年09月29日 17時30分公開

[井上晃，Fav-Log]

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　Appleは9月22日「Apple Watch Series 9」と「Apple Watch Ultra 2」の2モデルを発売しました。

Apple Watch Series 9（出典：Apple）

　ここでは、スタンダードモデルの「Series 9」について、前モデルの「Series 8」からどのような進化を遂げているのか、主要なポイントをチェックしていきましょう。

井上晃

スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter：＠kira_e_noway

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「ダブルタップ」操作が可能に

　Apple Watch Series 9は、新たに「ダブルタップ」ジェスチャーに対応しました。ウォッチを装着した腕を持ち上げて、画面が点灯した状態で、親指と人差し指などをトントンッと2回触れるように動かします。このジェスチャーによってAppleWatchの画面をタップせずに、さまざまなコントロールができるようになりました。

ダブルタップジェスチャー（出典：Apple）

　文字盤からスタートスタックを表示したり、タイマーの停止操作を行なったり、着信やメッセージに応答したり、といった操作が可能です。買い物袋を持って両手が塞がっているタイミングなどでも、スマートな応答がしやすくなるでしょう。

　同機能は、10月に予定されるソフトウェアアップデートによって使えるようになる予定です。

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オフラインでのSiri利用

　これまでのApple Watchでは、Siriを利用する際に、ネットワーク接続が必要でした。しかし、Apple Watch Series 9では、Siriへのリクエストがオンデバイスで処理されるようになり、オフライン環境でも一部の操作について、Siriを実行できるようになります。

　ただし、オンデバイスのリクエストが可能になったとは言え、すべてのコントロールがオフラインでできるわけではありません。例えば「天気を尋ねる」など、インターネットから情報を取得する必要がある操作は、従来通りネットワークに接続した環境下でないと利用できない点に留意しておきましょう。

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ディスプレイ輝度が向上（Series 9／Ultra 2）

　Apple Watch Series 9では、ディスプレイの輝度が最大2000ニトまで上がりました。従来のSeries 8が1000ニトまでだったので、屋外でのピーク輝度が2倍に上がっています。つまり、直射日光下でのディスプレイの視認性が向上しているわけです。

ディスプレイ輝度が2000ニトにUP（出典：Apple）

　一方、最小の輝度については、従来モデルで2ニトだったところが、Series 9では1ニトまで下がるようになっています。

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Apple初のカーボンニュートラルな製品に

　仕様や機能に関連したことではありませんが、Apple Watchシリーズの一部モデル（特定のバンドの組み合わせ）について、 初めてカーボンニュートラルな選択肢となることもトピックです。

カーボンニュートラルな選択肢になった（出典：Apple）

　使用する素材が工夫されていること、クリーンな電力を使っていること、輸送手段の半分に飛行機以外の手段を用いること――によって炭素排出量を大きく削減しています。そして、残りの部分については、植林や森林保護などの活動に投資することで得られるカーボンクレジットが割り当てられることで、カーボンニュートラルを達成しています。

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