2023年も終わりに近づき、今年最後に登る“登り納め”の山をどこにしようか、迷っている人もいるのではないでしょうか? 山頂で美しい眺望を楽しんだり、登山仲間と山ご飯やお酒を囲んで今年の思い出を語り合ったりすれば、来年ももっと頑張ろうと思えるはず。
そこで今回は、「年末の登り納めにおすすめの関東近郊の山」を3つ紹介。登山初心者でも登りやすいスポットを選んだので、ぜひ参考にして登山計画を立ててくださいね。良い締めくくりができますように!
フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
茨城県つくば市に位置する「筑波山」は、積雪がなければ12月でも初心者も登ることができる山。山頂付近までケーブルカーやロープウェイを使って一気に標高を稼ぐことができます。標高は877mと低めではあるものの、日本百名山にも選ばれている人気の山です。
山頂付近からは関東平野が一望でき、特に空気が澄んでいる冬はクリアな景色を眺めることができます。山頂である男体山と女体山の間の広場には茶屋やレジャーシートを広げられるスペースがあり、登山仲間と食事やお茶をしながら1年の思い出を語り合うのにぴったりです。
古くから信仰の山として親しまれ、神社もそびえる筑波山は、初詣のスポットとしても人気。縁結びや家内安全にご利益があると言われています。大晦日から元旦にかけてふもとの筑波山温泉に泊まり、登り納めと登り初めに筑波山を訪れてみるのもよいですね。
「鍋割山(なべわりやま)」は、神奈川県の丹沢山塊にある標高1272mの山。山頂付近からは、天気が良ければ丹沢の多様な山や富士山などを眺めることができます。
そんな鍋割山の名物は鍋焼きうどん。山頂の鍋割山荘で提供されているもので、1人用土鍋で調理されたアツアツのうどんを食べることができます。1年中食べることができますが、気温が低い年末は特に格別! 温かいお出汁やたっぷりの具材は、冷えた体をじんわりと温めてくれます。なお週末は行列になることもあるので、鍋焼きうどんを確実に食べたい人は、早めの到着をおすすめします。
大倉登山口と山頂の往復のコースタイムは約6時間ほどで、初心者でも登頂可能。電車とバスで登山口まで行けるのも魅力です。登山道で危険箇所はありませんが、冬は雪が20〜30cmほど積もっていることが多いため、アイゼンやストック、防寒具など雪山装備を用意し、複数人での登頂を心がけましょう。
「黒岳(くろだけ)」は、山梨県の御坂山塊に位置する標高1793mの山。山梨百名山の一つでもあり、山頂の先にある黒岳展望台からは雄大な富士山と河口湖が見渡せる絶景が広がります。
1年の締めくくりとして、日本一の山を拝みながらのんびりと過ごせば、来年からも頑張ろうと思えるのではないでしょうか。晴天が多く、空気が澄み切っている冬季は遠くの景色までクリアに見え、真っ白な雪化粧をした富士山もきれいに見えます。
冬に凍結する箇所があるためチェーンスパイクや軽アイゼンを持っていくのが安全ですが、積雪がなければ初心者でも登りやすいのも魅力です。
コースや登り始める登山口によりますが、3時間半〜5時間ほどで往復できるため、登山後に河口湖周辺を観光したり、ふもとのグルメを堪能したりと旅行と合わせて楽しむのもおすすめ。周辺にはキャンプ場も多いため、登山後に仲間とたき火をしながら忘年会をするのもよいですね。
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