オンライン会議やビデオ通話が当たり前の時代、よりクリアな音質で相手に声を届けるには、良いマイクを使用するのが大事です。また、DTM(デスクトップミュージック)やライブ配信など高音質なマイクが必要とされる趣味も広く人気を集めており、高性能マイクはより身近なものとなっています。
今回はパソコンで使えるマイクの中でも、オーディオインターフェースと共に使用する「XLR接続」のモデルから、プロ並みの音質を確保できるおすすめ製品を紹介します。
古の「ケータイ雑誌ライター」。フィーチャーフォン時代の終焉とともに、守備範囲をIT・ガジェット・パソコン・AV家電など広範囲に拡大。趣味はゲームとアニメ・仮面ライダー・アメコミ映画などの鑑賞。好きな音楽はクラシックロックとネオアコ。
高音質のマイクを選ぶのであれば、USB接続のものかXLR接続のタイプを選ぶことになります。かつては主流であった、パソコンの「マイク端子」に接続するミニプラグタイプもありますが、音質の高いものは少なく、パソコンのノイズを拾いやすいというデメリットもあります。
USB接続タイプのマイクは、パソコンのUSB端子に接続できるもので、手軽さが最大のメリットです。ただし、パソコンでは一般的に音声の入力先を1つしか指定できないため、2本以上のUSBマイクを接続することはできません。
XLR接続のマイクは、プロのシーンでも使われているもので、高いモデルであればあるほど非常に高い音質を実現できます。一方、XLR接続タイプのマイクはパソコンとの間にオーディオインタフェースを接続する必要がありますので、マイクと併せてそちらを用意する必要があります。
手軽に高音質のマイクを使用したいのであればUSB接続のものを、楽器や歌の録音など、さらに高音質のサウンドを得たいのであればオーディオインタフェースとともにXLR接続のマイクを選ぶのがよいでしょう。
TM-80はティアック(TEAC)が展開するTASCAMブランドのコンデンサーマイク。リーズナブルな価格で入手できるので、XLR接続マイクの入門用に適しています。
18mmの大型ダイヤフラム(振動板)を持つコンデンサーマイクで、ボーカルをはじめ、アコースティックギターや管楽器の収音、ドラムのオーバーヘッドなど様々な用途で利用できます。
レコーディングに便利なアクセサリーも同梱。プロのレコーディングでは必ず使用される、振動吸収用のサスペンション(ネジ径5/8インチ)が付属し、振動ノイズを効果的に吸収して低減してくれます。また、XLRマイクケーブルと、卓上マイクスタンドも付属するので、すぐに設置して使用開始できます。
シルバーとブラックの2色をラインアップ。ティアック公式ストア価格は6600円(税込)です。
MV7Xは、世界的なマイクブランドSHUREがポッドキャスターやボーカリストに特化して設計したマイク。ナレーション用途に向いたレジェンドマイク「SM7B」と同じフォームファクタを採用しており、スピーチ用途向けに特に最適化されたモデルと言えます。
「ボイス・アイソレーション・テクノロジー」が、声だけにフォーカスしてくれるので、収録に適さない部屋でもバックグラウンドノイズのないレコーディングを実現。指向性の高いカーディオイド特性による音声分離技術で、周囲のノイズを排除し声だけを正確に収音します。SHURE公式ストア(楽天市場)での価格は2万8600円(税込)です。
USB接続にも対応した「MV7」も用意されており、すでにそのMV7を所有しているユーザーがゲスト用のセカンドマイクなどにMV7Xを入手するのもおすすめです。また、さらなるプロフェッショナルな環境を求めるのであれば、レジェンドモデルのSM7Bを入手するのも良いでしょう。
オーディオテクニカのAT4040は、1インチ大口径ダイアフラムを搭載したトランスレス・コンデンサーマイクロフォン。「日本製高品質マイク」をうたっており、国内ブランドの国内生産品である点も魅力的な特徴となっています。
大口径ダイアフラムにより、スムーズで自然な音響特性を実現。マイクの背面にエアコンの騒音などを低減する80Hzローカットフィルタースイッチや、不要な雑音をカットする-10dBパッドスイッチを搭載。配信時や会議で気になる生活音をカットしてくれます。足音などの振動ノイズを軽減する、専用ショックマウントも付属します。
変換ネジアダプター(3/8"-5/8")、ダストカバー、ケースも付属。オーディオテクニカ公式サイトでの価格は3万8280円(税込)です。
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