「エアコンは生活必需品だけれども、値上がりする電気代が気になる……」そんな時に頼りにしたいのが「サーキュレーター」です。部屋全体の空気を効率良く循環させることで、冷暖房効率がアップするといわれています。
今回は、アイリスオーヤマのサーキュレーターを約1年間愛用している筆者が、購入した決め手や使用した感想を紹介します。
おかだあきほ
フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
記録的な猛暑が続いた2023年夏。冷房をつけているのに部屋が暑く、夜に目が覚めてしまうこともしばしばありました。エアコンの故障やフィルターが汚れている様子はないため、「冷気が滞留していて部屋全体が効率良く冷えていないのでは?」と考え、サーキュレーターの購入を決めました。
サーキュレーターは、強力な風を送り出して部屋全体の空気を循環させるためのもの。冷たい空気は下に滞留する性質がありますが、サーキュレーターによって冷気を循環させることで部屋の隅々まで効率良く冷やすことができるのです。冷房効率を上げてエアコンの設定温度を上げれば、節電につながります。
購入したのは、アイリスオーヤマの「サーキュレーター アイ(PCF-SCC15T-W)」。公式サイトでの販売価格は6980円(税込)です。同メーカーでは、22畳タイプや28畳タイプなどもラインアップされていますが、10畳の部屋で使用したかったため、18畳タイプを選びました。
ちなみに、こちらのモデルはAmazonで時々セール対象となっています。筆者は2023年のAmazonプライムデーで購入しました。ほしいものリストに入れておいて、お得に買えるタイミングをねらうのも手です。
購入の決め手となったのは、まんまるでコロンとした見た目とコンパクトさ、部屋になじみやすい優しいカラーです。昔は扇風機を使っていたものの、一人暮らしの狭い部屋には大きいことや、生活感が漂うのが気になり手放してしまいました。しかし、本製品は21(奥行き)×21(幅)×29(高さ)cmとコンパクトで、ファン(羽根)も小さいためか、生活感が気になりません。
サーキュレーターは白や黒などのワンカラータイプが多いですが、筆者の自宅はウッド調の家具が多く、真っ白や黒のサーキュレーターは部屋になじまないのではないかという懸念がありました。
今回購入した「マットホワイト」は白×ライトブラウンで、部屋の中で目立ちすぎず、自然に部屋に溶け込んでくれています。
「サーキュレーター アイ(PCF-SCC15T-W)」は、上下・左右の首振りが同時にできます。風の到達距離は25mと、コンパクトなのにパワフル。床にたまった冷気を循環させるだけでなく、部屋上部に干している洗濯物や、隣の部屋にも風を送れるのが魅力です。
さらに、暖房使用時に活躍するメリットも。暖かい空気は部屋の上部にたまりますが、サーキュレーターを使って上向きに風を送ることで、暖かい空気を床方向に降ろすことができます。上下左右の首振り&パワフルな送風で、我が家の冷暖房効率は劇的に上がりました。夏はエアコンの設定温度を1度上げても体感の涼しさは変わらず、その効果を実感しています。
気になる騒音値は、風量「2」で35dB(デシベル)。騒音値の目安は、ささやき音が30dB、図書館が40dBということで、その中間くらい。実際のところ、サーっという風の音は若干聞こえますが、就寝時でも気にならない程度です。
本体にボタンがあるほか、リモコンで離れた場所から操作することも可能。使い方や気温に合わせて、風量や首振り方法も調節できます。
サーキュレーターに共通することですが、カバーやファンにホコリがたまりやすいのが気になるポイント。特にカバーの隙間はホコリがたまりやすく、こまめな掃除が必要です。
加えて、前面のカバーを取り外すことはできるものの、ファンや背面のカバーを分解して丸洗いすることはできません。筆者はブラシや綿棒、雑巾を使って掃除して問題なく使えていますが、部品を水で洗いたい人は、丸洗い可能なモデルを選ぶのがおすすめです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.