皆さんは「ウイックロン」という機能素材をご存知でしょうか? 日本を代表するアウトドアブランド「モンベル」が開発した快適に着られる機能を多数備えた素材です。
ここでは、筆者が「ウイックロン」を使用した商品の魅力を紹介します。
福山忠秀
Fav-Log編集部員。学生時代はモノ系ブログを運営し、大学卒業後はモノ系媒体の企画営業としてスマートフォンやオーディオ製品のプロモーションに携わる。その後もコンシューマー向け媒体で、企画・進行として6年の経験を積んだのちFav-Log編集部へ。趣味のモノはカメラやオーディオをはじめとした家電・ガジェットや、自転車、ファッションなどデジタルからアナログまで多岐にわたり、気になった製品ジャンルはとことん調べるデータ収集タイプのオタク。
モンベルが開発した「ウイックロン」は、コットンのような自然な風合いと着心地、搭載する機能の多さが特徴です。
水分を吸収拡散することで乾きやすくする構造による“速乾性”、通常の繊維と異なる毛羽が少ない紡績方法による“通気性”と“耐久性”、カット率90%以上の“UVカット”、光に当たることで、においの元を分解する「光触媒効果」による“防臭性”と役立つ機能をたくさん備えています。
筆者が長年愛用しているのがウイックロンを使用した「WIC.ポロシャツ」です。
1枚でも着やすいポケット付きのデザインで、夏は1枚で着られて肌寒い季節はジャケットなどと合わせることで長いシーズン活躍してくれます。
胸ポケット横のブランドネームを刺しゅうしたタグ以外に特別なディテールは一切ありませが、それ故に幅広シーンで使いやすく、縫製もしっかりとしているので非常に頼りになる1着です。
モンベル公式ストアでの価格は5830円(税込、以下同)。ブランドもののポロシャツよりは大分求めやすい価格です。
着て最初に感じるのがその軽さ。と言っても重さは約228gでスペック的に非常に軽いという訳ではないので、肌に張り付かない着心地や通気性の高さから軽く感じられるというのが正しそうです。
そして着心地でもうひとつ印象的なのが、いい意味でコットンっぽいザラザラ感が適度にある点。化繊の機能素材というとツルっとした感触を思い浮かべがちですが、ウイックロンは特殊な紡ぎ方のおかげかコットンのような自然な肌触りです。
それは見た目のナチュラルさにも貢献していて化繊っぽいテカテカした感じはなく、落ち着いた風合いに仕上がっています。
また汗をかいた際の肌へのまとわりつかなさも特筆すべきポイントで、一般的な化繊のドライ素材のように濡れてもペタっと肌に張り付かず、肌離れの良さ、コットンのようなさらりとした着心地をキープしてくれます。
筆者はTシャツタイプのウイックロンも持っていますが、鹿の子編みで肌離れの良さがさらにアップしているポロシャツタイプが特におすすめです。
ウイックロンで着心地や機能性のほかに特筆すべきなのが耐久性の高さです。4、5年着た程度ではまったくヘタれない驚異的な丈夫さを誇ります。
実際に筆者が7年ほど着たウイックロンのポロシャツと同じ商品の新品を並べて置いてみました。
色がわずかに明るくなっている以外は、変化がほとんど無いことが分かります。ダメージが貯まりやすい襟やボタン周りもほつれやヘタれは無く、摩擦が起こりやすい首周りの内側も毛玉すらできていません。
筆者はもともと機能素材は、テロテロした生地感や不自然な光沢があることから、ちゃんとしたお出かけや仕事の時は着ていませんでした。しかし、WIC.ポロシャツと出会ってからは、しっかりとした生地感やコットンのような自然な風合い感で外出時やオンの時もヘビロテするようになりました。
特に仕事の外回りの時などはウイックロンならではの快適な着心地や速乾性、防臭性が大いに役立ってくれています。汗をかいても即座に吸収して発散し乾いてくれるので、人と会った時に服が汗まみれという状態を回避できます。
また化繊の速乾素材にありがちな汗が乾いた時の嫌な臭いもかなり抑えてくれる印象です。
これだけのメリットがありつつ、7年もきれいに着られる耐久性もあるのでコスパも抜群と言っていいでしょう。通常の機能素材生地が苦手という人にはぜひ試してみてほしい逸品です。
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