生きるうえで不可欠な「水」が止まってしまった場合、どう対応すればよいのでしょうか。そんな緊急時にも役立つのがアウトドアグッズです。過酷な環境で過ごすことを前提としたアウトドア用品は、災害時にも役に立ちます。
今回は「防災にも使えるアウトドアグッズ」の中から、水が使えない時に役立つ4つのアイテムを紹介します。いざという時に備えて、今こそ防災対策を見直してみてはいかがでしょうか。
おかだあきほ
フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
災害時に断水した場合は、復旧作業と並行して給水車が派遣されます。給水車からの飲み水や生活用水を安全に運搬するために、ウォーターキャリーは欠かせないアイテムです。キャンプや登山で使用されるアウトドア仕様のウォーターキャリーは耐久性が高く、軽量で折りたたみができ、場所を取らずに保管できます。
災害時には遠くの給水所から水を運ぶ必要があるかもしれません。そんな時、軽量かつ大容量のウォーターキャリーがあれば、水を一度に運ぶことができ、時間や労力を節約できます。
普段から防災バッグに備えておくと、いざという時に安心。1人あたりに必要な水の量は3L/日といわれています。そのため、3人家族なら9L分、5人家族なら15L分の水を運べる容量のものを選ぶのがおすすめです。
水が止まった時、日常生活で困るのがトイレです。簡易トイレは水を使わずに利用できるため、緊急時に役立ちます。特に衛生面が気になる災害時には、排泄物を適切に処理できる簡易トイレがあることで、健康を守ることができます。
使い方も簡単で、開封してセットするだけで準備完了。使い捨てタイプが主流で、使用後はそのまま処分できるため、後片付けも楽です。
モンベルなどのアウトドアブランドが販売しているものは、軽量コンパクトに持ち運びできるのがメリット。かさばらず、防災バッグにたくさん入れられるため、万が一の際に足りなくなるリスクを減らせます。長時間の車移動にも使えるため、まとめ買いして備えておきたいアイテムです。
災害時に水が使えないと、口内のケアも難しくなります。そんな時に役立つのが、液体歯磨きや歯磨きシートです。
水を使わずに口内を清潔に保てるため、非常時でもしっかりと口腔衛生を維持できます。液体歯磨きは歯磨き粉のように使えるうえ、口内を水ですすぐことなく、爽やかな口元を保てます。
登山でよく使われる歯磨きシートは、シートで歯を拭くだけで簡単にケアができます。スペースも取らず、持ち運びにも便利です。
最後に紹介するのは浄水器。上水道が止まってしまった場合、給水車が来るまでは雨水やお風呂にためた水を利用することになりますが、そのまま飲用するのは避けたいもの。そんな時に浄水器を使えば、水をろ過して微生物やバクテリアを取り除き、安全な飲み水として利用できます。
アウトドア用は手のひらサイズのものも多く、携帯しやすいのがポイント。さまざまな容器で使えるよう、ペットボトルに直接セットできるものを選ぶのがおすすめです。
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