美しい景色を楽しみたいけれども、出かけるのはちょっと面倒……そんなときは、映画を通して堪能してみるのはいかがでしょうか。
映像の美しさは作品としてのクオリティを上げてくれるだけではなく、没入感にもつながります。
この記事では、「映画作品としての面白さに加え、美しく印象的な映像や場面がある邦画」3作品を紹介します。「Amazonプライム・ビデオ」で視聴可能な作品もあるので、ぜひチェックしてみてください。
藤枝あおい
エンタメ全般が好きなライターです。ドラマや映画、アニメなど日本の作品が得意ですが、色々な国の作品も観ます。特に演技に注目して作品を観たり、記事を書いたりしています。
また、目標にしていた海外での生活も実現中。数年間は日本と海外での生活を楽しみつつ、現地のエンタメに触れるのが目標です。
村上春樹さんの同名短編小説が原作の映画「ドライブ・マイ・カー」2021年、第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、日本映画として初めての脚本賞を受賞しました。世界的に評価されている邦画でもあります。
西島秀俊さんが舞台俳優で演出家である家福悠介を演じた他、悠介の妻を霧島れいかさん、悠介の専属ドライバーとなる寡黙で謎めいた女性・みさきを三浦透子さんが演じました。
本編は約3時間の長尺映画ですが、長さを感じさせない理由はストーリー展開だけでなく、みさきが運転する車窓の景色や、クライマックスで悠介とみさきがたどり着いた場所の美しい映像にもあります。
終始素朴な雰囲気が漂いながらも、ロードムービーとして各場面の景色が楽しめる映画です。
映画「横道世之介」は、「悪人」や「パレード」で知られる小説家・吉田修一さんの同名小説が原作の映画です。
お人好しの青年・横道世之介を主人公に、大学時代に謳歌した青春を描きます。世之介を高良健吾さん、世之介の恋人で社長令嬢の祥子を吉高由里子さんが演じている他、池松壮亮さん、綾野剛さん、井浦新さんなどが出演しています。
作品の舞台は1980年代で、街の様子やキャラクターたちの服装からタイムスリップしたようなレトロな雰囲気を味わうことができます。新緑の道や雪が降り積もった場面など、移り変わる季節の美しさを映像で味わいながら、世之介と祥子の恋物語と、世之介が少しずつ成長して変化していく様子を楽しめます。
2012年に製作された映画ですが、古さを感じさせるのではなく、映像や物語からどこか懐かしい気持ちにさせてくれる作品です。
映画「彼女がその名を知らない鳥たち」は、沼田まほかるさんのミステリー小説を原作に、「孤狼の血」や「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」などで知られる白石和彌監督によって映画化された作品です。
貧相でお金にも困っている15歳の年上の男・陣治とともに暮らす主人公の十和子は、8年前に別れた黒崎のことを忘れられずにいました。ある日、黒崎に似た容姿を持つ水島と出会い惹かれますが、黒崎が行方不明であることが分かって……。
人間関係の絶妙なもつれをミステリー作品として、先の読めない展開で視聴者を引き込みます。終始不穏な雰囲気が漂いますが、映像の美しさで注目したいのは、主人公・十和子を演じた蒼井優さんと、陣治を演じた阿部サダヲさんが迎えるクライマックスの場面です。
物語にしっかりと浸ったからこそ感じられる終盤の衝撃と、その景色の美しさが印象的な作品です。
壮大な景色や、決定的な場面の印象的な情景は、映画ならではの魅力の一つともいえます。ぜひ作品の世界に入り込んで、映像美を堪能してください。
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