オフィスにおける服装のカジュアル化が進む昨今。「シンプルなモデルなら、ビジネス時にデジタルウォッチも着用OK!」という人も少なくないでしょう。
ここではそんな人に向けて、適度な品位と扱いやすさ、入手のしやすさを兼ね備えた名作デジタルウォッチ2モデルを前編と後編に分けて実機レビュー。その魅力を紹介します。
後編では、シチズンの復刻系ウォッチ「アナデジテンプ」(型番:JG2101-78E)を実機レビューしていきます。
物欲紳士
物欲系ブロガー。理系出身で首都圏在住。「物欲紳士ブログ」にて、ミドル世代メンズの視点から「長く使える愛用品との出会い」をテーマに記事を執筆中。趣味は「良いモノ」集め、カメラと写真、クルマとドライブ、旅行、革細工などのモノ作り。
本機は、“レトロ感”をキーワードに、シチズンが展開する「レコードレーベル」の第1弾モデルとして、2021年に登場しました。1980年代に一世を風靡し、当時を知る人には懐かしいモデルの復刻機です。
本機の外観の特徴は、文字板を4分割し、アナログ表示とデジタル表示を併用した独特なスタイルです。そのため、厳密に言うと「デジアナウォッチ」と言うべき本機。デジタルウォッチの黎明期だった1980年代に、アナログとデジタルの良いとこ取りを目指した実験的なスタイルが、当時のユーザーに好評を博しました。
なお、本機は時間計測やアラーム、デュアルタイムといったデジタルウォッチの機能のほかに温度測定機能も備えています。着用時は腕からの伝熱の影響もあって正確な計測は難しいですが、腕から外せば正確な温度を測定可能です。実用的な意味で利用する人は限られそうですが、本機らしい実験性が感じられる機能です。
バンドには、シンプルな外観のステンレスブレスレットが組み合わされています。本機のレトロフィーチャーな感覚にマッチする、モダンなデザインのブレスレットです。バンド調整は、マイナスドライバーでバックル金具の位置を調整する「スライド式」を採用。腕周りの調整を簡単に、自分で行える点もポイントです。
本機を実際に着用してみましょう。まず特筆すべきは意外なほどの視認性の高さです。やや小ぶりなサイズ感な上に、文字板面は4分割。各表示部のサイズは限られますが、時分針と秒針の表示部が分けられており、グレーの盤面と白の表示針とのコントラストも明確です。デザイン性だけに偏らず、視認性もしっかり確保されている点にデザインの力を感じます。
本機と服装との相性もチェックしておきましょう。まず合わせたのは、タートルネックのニットにデニムを合わせた、シンプル系のコーデです。レトロテイストを主軸としつつ、モダンな意匠も取り入れられた本機。シンプルな服装と合わせれば、クリーンでモダンな腕元を演出できます。
フォーマルな角型形状の本機は、スーツなどのカッチリとした服装との相性も良好です。オフィスだけでなく外回りなどにも対応できる実直さを保ちつつ、適度に“洒落感”のある腕元を演出できるでしょう。服装に応じて、さまざまな印象を腕元にプラスしてくれる点が、本機の魅力だといえるわけです。
今回は、ビジネスに休日に、幅広く活用できるレトロ顔の定番デジタルウォッチ2本を実機レビューしました。前編記事でレビューした、タイメックスらしいデザイン性の高さと装着感の良さが魅力的なクラシックデジタル。一方で本記事でレビューしたアナデジテンプは、シチズンらしいデザイン性が、現代的なライフスタイルにもマッチする1本でした。
両機とも、腕時計としてはお手軽に入手できるコスパの高さも見逃せません。気になるモデルがあれば、普段の生活に取り入れてみるのもおすすめです。
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