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ガーミンのランナー向けスマートウォッチ「Forerunner 970」と「Forerunner 570」どっちを選ぶ? 比較検討のポイントをまとめ【2025年7月版】(1/2 ページ)

» 2025年07月10日 06時00分 公開
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 ガーミンは6月、最新ランニングウォッチ「Forerunner 970」と「Forerunner 570」を発売しました

 ランニングのための機能がたくさん詰まった、走ることをライフワークにしている人には、非常に魅力的なアイテムです。

 しかし、ランニングウォッチはその多機能さゆえに、自分で調べながら情報を整理するのが大変なのも事実です。

スマートウォッチ Forerunner 970(出典:ガーミン

 ここでは「Forerunner 970」と「Forerunner 570」を比較検討するうえで役立つポイントをまとめて紹介します

井上晃

井上晃

スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway


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Forerunnerシリーズとは

 Forerunner(フォアランナー)は、Garmin(ガーミン)が展開するランニングウォッチのシリーズです

 公式サイトに記載のある同シリーズのラインアップは5機種。2025年5月にリリースされた第5世代モデルの「Forerunner 970」と「Forerunner 570」、そして2023年に発売された第4世代モデルである「Forerunner 965」「Forerunner 265」「Forerunner 165」です。

スマートウォッチ ランナー鉄板の選択肢、ガーミン「Forerunner」シリーズは、最新世代が2モデルある(出典:ガーミン

 同シリーズでは、基本的に製品名のナンバーが大きいほど性能が高く、機能が多い上位モデルと理解して良いですが、一部仕様や価格において、第4世代の上位機種である「Forerunner 965」を、第5世代の下位機種である「Forerunner 570」が上回っていることもあります。

 これから購入する人は、最新モデル2機種での比較検討から行うとよいのではないかと思います。

「Forerunner 970」の概要と特徴

 「Forerunner 970」は、シリーズの最上位モデルで、直径1.4インチの円形ディスプレイを搭載しています。ミリメートルに直すと、直径35.5mm強となります。

 ケースサイズは47mmあるので、体格の良い男性がメインユーザーになる大型のランニングウォッチだと思っておくと良いでしょう。重さも56gあります。

 公式サイト価格12万1800円(税込、以下同)と、フラッグシップモデルらしい値段です。

スマートウォッチ Forerunner 970(出典:ガーミン

 外観は、前世代の最上位機種である「Forerunner 965」に似ていますが、新モデルではディスプレイ輝度が高くなって屋外でも見やすくなっていたり、風防に傷に強いサファイアクリスタルが使われていたりすることが改良されたポイントです。

 また新たにLEDフラッシュライトが搭載されたので、夜のランニングで腕を光らせて安全確保ができます。暑い夏は夜ランの機会も増えがちなので、これからランニングに挑戦するという人には嬉しい機能となりそうです。

 ちなみに、マイクとスピーカーも新搭載されているので、通話や音声アシスタント機能を使いたい際に役立ちます。ランニングしながら音声アシスタントを使いたい場合は、チェックしておきたい機能です。

 ヘルスケア関連機能としては、ECG(心電図)の測定や、皮膚温センサーが使えるようになったことがポイントです。特に心電図は、上位のForerunner 970のみが対応している機能なので、「Forerunner 570」との差異として意識しておきましょう

 ちなみに、ランニング関連機能は膨大にあるので、ここでは詳細は割愛しますが、接地時の減速度、身体耐久力などの分析もできるようになっています。

スマートウォッチ 別売の「HRM 600」(出典:ガーミン

 胸部に装着する別売の心拍センサー「HRM 600」(2万5800円)とペアリングすると、より詳細なデータを取得でき「ランニングエコノミー」機能によってランニング効率の可視化もできるようになるとのこと。ランニングガチ勢にとってはロマンある一台だと言えるのではないでしょうか

スマートウォッチ ランニング効率を可視化してくれる「ランニングエコノミー」機能(左から1番目)と、接地中のブレーキ度合いを数値化し、フォームの最適化に繋げるための「ステップスピードロス」機能(左から2番目)の表示など(出典:ガーミン

 GPSモードでのバッテリー持ちは約26時間と長めです。

「Forerunner 570」の概要と特徴

 続いて「Forerunner 570」です。ナンバリングをみると下位のミドルレンジモデルなのかな――と思えるかもしれませんが、その価格は8万9800円。前世代の上位モデルである「Forerunner 965」の8万4800円を超えているので、最近の高騰などを踏まえたとしても、実質的にミッドハイ〜ハイエンドモデルであると考えた方が妥当でしょう

 サイズが2種類展開されており、ディスプレイサイズ/ケースサイズは、それぞれ1.4インチ/47mmと、1.2インチ/42.4mmです。腕の細い女性の選択肢は、基本的に後者となりそうです。GPSモードでのバッテリー持ちは約18時間となります。

スマートウォッチ 47mmモデルのカラバリ(出典:ガーミン
スマートウォッチ 42mmモデルのカラバリ(出典:ガーミン

 ディスプレイの進化や、明るいディスプレイの搭載などは上位モデルと共通していますが、風防はサファイアクリスタルではなく「Corning Gorilla Glass 3」です

 またLEDフラッシュライト機能は備わっていません。安全な夜ランのためには、別途ライトの携行が必要です。スピーカーとマイクはこちらも搭載しています。

 ヘルスケア関連機能は、皮膚温センサーは搭載しているものの、ECG機能は使えません。

 ランニング機能としては「地図」や「リアルタイムスタミナ」、別売の心拍センサー「HRM 600」と連携して測定する「ランニングエコノミー」などには非対応です。

 「地図」や「リアルタイムスタミナ」機能を重視したい場合には、前世代の上位モデルであるForerunner 965も対応しているので、同世代の上位モデルであるForerunner 970ではなく、Forerunner 965を選ぶというのもアリかもしれません。

選び方のポイントまとめ

 Forerunner 970は、12万1800円と高額で、ケースサイズは47mmのみです。夜間の安全なランニングに役立つLEDフラッシュライト機能が使えるほか、ウォッチ単体でのECG(心電図)測定が可能。別売の心拍センサー「HRM 600」と連携すると、ランニングエコノミー機能によってランニング効率の可視化が行えることもポイントです。GPSモードでの電池持ちは約26時間あります。

 一方のForerunner 570は、8万9800円で、ケースサイズは47mmと42.4mmの2種類。LEDフラッシュライトやECGは非対応ですが、皮膚温センサーはこちらも搭載しています。また地図やリアルタイムスタミナ機能は使えないなど、一部機能にも差があります。GPSモードでの電池持ちは約18時間で、上位モデルに比べたら短いですが、マラソンなどには十分余裕を持って対応できるスタミナを備えています。

スマートウォッチ 「Forerunner 970」と「Forerunner 570」(出典:ガーミン

 こうやって比べてみると上位モデルは高額ですが、LEDフラッシュライト機能があったり、リアルタイムスタミナ機能が使えたりするのは魅力的だなぁ――と筆者は思いました。予算と相談して比較検討してみてください。

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