海やプールなどのレジャーシーンや、お風呂で動画や音楽を楽しみたいとき、気になるのがスマートフォンが水にぬれることです。
そんな不安を解消してくれるのが、スマホ用の防水ケース。今回は、100円ショップ・ダイソーの「水に浮く スマートフォン防水ケース グリーン」(以下、防水ケース)をレビューします。ただ防水なだけでなく、水に浮くという特徴を持った本製品。本当に水に浮くのか、防水性能は十分か、操作性に問題はないかなどを実際に試してみました。
川崎 さちえ
フリマアプリ・ネットオークションの専門家。2004年、夫が子育てのために会社を辞めたのをきっかけにヤフオク!(当時はヤフー!オークション)を始める。経験を積みながら独自のノウハウを構築。2014年にフリマアプリをスタート。NHK「あさイチ」をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。また節約や時短が大好きで、安くて便利なアイテムに興味あり。よく利用するのはダイソー。
ダイソーの防水ケースは、特徴として「水に浮く」ことをうたっています。ちなみに一般的な防水ケースは、水中に落とすとそのまま沈んでしまうことも少なくありません。
この防水ケースは、ケースの内側にクッション材のようなものが入っています。
触ってみると柔らかく、空気を多く含んでいるような感触です。このクッション材によって、水の中に落としてもケースが浮く仕組みのようです。
実際に水を張ったところに、スマホを入れたこの防水ケースを入れてみました。すると、クッション材が入っている方が上になり、ケース全体が水面に浮きました。ケースの一部は水に沈むものの、完全に水中へ引き込まれることはありません。
ケース全体が沈まないため、万が一水に落としても、慌てずに拾うことができそうです。
防水性能について、パッケージには「IP68」と記載されています。
これは国際電気標準会議(IEC)によって定められた、製品の防水・防じん性能を表す規格です。IP68の「6」が防じんの等級を、「8」が防水の等級を示しています。防水性能は0〜8の9等級で評価され、「8」は継続的に水中に沈めても内部に水が浸入しない、最高レベルの防水性があることを示します。
実際にこの防水ケースを、スマホを中に入れた状態で水に沈めて試してみましたが、開口部をしっかりと閉じた状態であれば、内側に水が入ってくることはありませんでした。ただし、あくまで簡易的な防水ケースなので、水中に長時間沈めるのは避けた方がよいでしょう。
防水ケースに入れるとスマホを水から守れることが分かりましたが、操作ができなければ不便です。
こちらも試したところ、防水ケースの上からでも問題なく画面操作ができました。ただ、スマホに厚手の保護フィルムなどを貼っていると、反応が鈍くなることもありそうです。
防水ケースに入れたまま、カメラの操作も可能。その際は、スマホのカメラが防水ケースのクリア部分に来るようセットする必要があります。
画面操作は可能ですが、防水ケースの構造上、スマホの側面にある物理ボタン(音量ボタンや電源ボタンなど)は押せなくなります。
本製品が対応するスマホのサイズは、約180(縦)×95(横)×8(奥行き)mmです。
筆者はiPhone 13で試しましたが、出し入れのしにくさを感じました。これは、防水ケース本体に滑りにくい塩化ビニル素材が使われていることに加え、スマホの側面が内部で引っかかってしまうためです。ケースの口を大きく開けてもスムーズに取り出しにくいです。対応サイズぎりぎりの大きなスマホだと、特に気になるかもしれません。購入前に、手持ちのスマホは余裕を持って出し入れできそうか、サイズを確認しておくことをおすすめします。
防水ケースの価格は220円(税込)です。カラーは筆者が購入したグリーンのほか、パープル、グレー、黒、白をラインアップしています。水辺のレジャーやバスタイムなど、スマホを水ぬれから守りたいシーンは意外と多いもの。安心のために、万が一に備えて、こうしたアイテムを活用してみてはいかがでしょうか。
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