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「電気シェーバー」もし自分が買うなら……候補の3製品をチェック【2025年8月版】(1/2 ページ)

» 2025年08月04日 15時00分 公開
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 男性の身だしなみに欠かせない「シェーバー」。ひげの手入れには、最近では脱毛なども注目されていますが、一般的にはかみそりや電気シェーバーが最もポピュラーな解決策と言えます。特に「電気シェーバー」は、シェービングジェルなどの準備は不要で、手軽に扱えるので便利です。

 今回は電気シェーバーについて、「筆者がもし購入するならどのような製品を選ぶか?」という視点から、おすすめのモデルを紹介します。

森坂光郎

森坂光郎

古の「ケータイ雑誌ライター」。フィーチャーフォン時代の終焉とともに、守備範囲をIT・ガジェット・パソコン・AV家電など広範囲に拡大。趣味はゲームとアニメ・仮面ライダー・アメコミ映画などの鑑賞。好きな音楽はクラシックロックとネオアコ。

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ひげが薄すぎる……それでもシェーバーを選ぶなら?

写真 ブラウン シリーズ9 PRO+(出典:Amazon

 出かける前にシャワーを浴び、颯爽とシェーバーを取り出して、ひげを剃る……筆者は子供のころ、そんなカッコいい大人の男に憧れていました。しかし、残念ながら立派なミドルエイジとなっても、シェーバーのお世話になるほどひげは生えず、シャワーのついでにカミソリでササっと剃るだけで、あっという間にひげの処理が済んでしまいます。

 そんなひげの少ない筆者でも、「深剃り」や「剃り残しなし」といった強いワードをうたった電気シェーバーには強く引かれるものがあります。また、筆者はかなり強い近眼ながら、シャワー中にはメガネもコンタクトも外しており、シャワー中のカミソリによるひげ剃りでは、鏡で剃り残しを確認するのが困難である点に不満も感じています。

 電気シェーバーであれば、シャワー後に眼鏡やコンタクトを装着し、くもっていない鏡を見ながら、しっかりと剃り残しの処理ができます。シェービングジェルやローションが不要なので、着替えも終わり、出かける直前に剃れるのもありがたいところです。

 電気シェーバーを選ぶ際には、まず往復式か回転式かを選ばなければなりません。筆者は、肌への負担が大きいかみそりに慣れているので、比較的肌への負担が大きいとされる往復式でも問題はなさそうです。一方、家族が寝ている間にひげを剃る機会も多いので、静音性が高い回転式も魅力的に感じます。シェーバー大手は2社が往復式、1社が回転式をそれぞれ主力としているので、以下では、それらの魅力を見極めてみたいと思います。

専用のアルコール洗浄システムで清潔|ブラウン シリーズ9 PRO+

写真 ブラウン シリーズ9 PRO+(出典:Amazon

 筆者がまず目を付けたのは、世代的に「ブラウン・モーニング・レポート」のCMが印象的だったブラウンです。ブラウンはドイツの小型電気器具メーカーで、1950年代から電気シェーバーを生産・販売しており、非常に長い歴史を持つ老舗です。

 現在のブラウンの最高峰モデルは「シリーズ9 PRO+」。2023年8月に発売されたモデルです。「究極の密着性」を目指したモデルで、前後に動くヘッドと上下に動くサスペンション機能により、鼻の下やアゴ下にも密着したままシェービングが可能。寝たひげやくせひげに強いのも特徴で、1度に多くの種類のひげを捕らえるため、少ないストロークでひげを剃ることができ、肌への負担も軽減できます。さらに音波振動テクノロジーによる毎分1万回の振動が摩擦を軽減してくれるので、弱い肌でも安心して使えそうです。

 専用のアルコール洗浄システムは、ボタン一つで充電から除菌洗浄、潤滑化、乾燥までしてくれるので、手入れも簡単。毎回、新品のような使い心地で扱えるだけでなく、外出前の身支度もスピーディにできそうです。

 ひたすら強力なワードが並んでおり、さすがブラウンの最高峰モデルといったところですが、ひげの少ない筆者には少々ぜいたく過ぎるのではないかと感じてしまうところ……。価格はECサイトで約6万円(税込、以下同)ですので、筆者のひげの少なさから考えると、コスパが悪く感じられてしまいます。

写真 ブラウン シリーズ3 310s(出典:Amazon

 ブラウンのシェーバーのエントリーモデルは「シリーズ3」。こちらのシリーズは、3連サスペンションヘッドシステムによるスムーズなシェービングが期待できるほか、防水設計で、まるごと水洗いや、シェービングフォームの使用も可能。最もリーズナブルなモデル「310s」の価格は約4000円から。この値段で、これだけの機能・性能ですから、すぐに購入しても後悔はなさそうです。

国内ブランドがうれしい「ラムダッシュ」|パナソニック ラムダッシュ ES-L690U

写真 パナソニック ラムダッシュ ES-L690U(出典:Amazon

 最近元気のない国内家電メーカーの中で、電気シェーバーの分野において頑張っている、パナソニックの「ラムダッシュ」も非常に魅力的なブランドです。フラッグシップは2024年9月発売の「ラムダッシュPRO 6枚刃」シリーズで、中でも「ES-L690U」が最上位モデルです。

 「ES-L690U」は、ひげの状態に合わせて、 最適なパワーに自動制御する「ラムダッシュAI+」を搭載。ひげの状態を約233回/秒センシングし、リアルタイムで最適にパワーコントロールしてくれます。また、新6枚刃システムと高速リニアモーター駆動で、濃いひげも一気に深剃りできます。ヘッドは、密着5Dヘッドが360度全方位に傾く立体スイングと、密着フロート刃機構で、アゴ下の複雑な凹凸にもぴったり密着、肌にやさしく剃りあげることができます。

 こちらも非常に魅力的なワードが並んでいますが、ECサイトで約6万2000円という価格は、薄ひげの私には、やはり分不相応と言わざるを得ません。パナソニックでは非常に安価なモデルとして、回転式で1500円程度のモデル「ES6500P」などもラインアップしていますが、さすがにこれでは物足りない感じがします。

写真 パナソニック ラムダッシュ ES-L320W(出典:Amazon

 他にも「エントリーシェーバー3枚刃」といった多彩なラインアップが用意されていますが、筆者が気になったのは「ラムダッシュ」ブランドの3枚刃モデルの中でもさらに安価な「ES-L320W」です。

 「ES-L320W」は実売7000円台からという手が出しやすい価格ながら、浴室での使用にも対応、「泡メイキングモード」を備えており、洗顔料などを使って、シェービング用のきめ細かい泡が作れます。ひげの濃い方には、刃の数が多く、スピーディに剃れるモデルがおすすめですが、筆者のようにひげが少ないながらも剃り残しが気になるタイプには、このような2〜3枚刃で小回りの利くモデルがいいかもしれないですね。

伝統的な「回転式」ならフィリップス|フィリップス i9000 プレステージ Ultra

写真 フィリップス i9000 プレステージ Ultra(出典:Amazon

 「回転式」といえば老舗のフィリップス。回転式は往復式よりも、肌への負担が少ないとされているので、もし、往復式が自分に合わなかったときのためにもチェックしておきたいところです。

 フィリップスの最上位モデル「i9000プレステージ ウルトラ」は、2025年6月に発売されたばかりの新製品です、薄くなった外刃と、スーパーリフト&カットテクノロジーにより、優しく、しっかり深剃り。1枚目のリフト刃がひげを引き上げ、2枚目のカット刃が深剃りカット。毎分16万5000回カットする72枚の回転刃は、色々な方向に生えているひげを効率的に取り込み、しっかり深剃りします。

 また、過圧防止センサーが肌への圧力を、シェービング動作検知センサーがシェーバーの動きをそれぞれ感知し、光のガイドでリアルタイムに色を変化させ知らせるので、すぐに最適なシェービングへと調整できます。

 深剃りには非常に興味を惹かれるところですが、筆者の肌はカミソリ慣れししており、「優しさ」はさしあたって気にならない所……。ECサイトで約9万5000円という価格には、やはり分不相応という圧を感じます。

写真 フィリップス 3000Xシリーズ X3001/00(出典:Amazon

 そこでチェックしたいのがエントリーモデル。現行では「3000Xシリーズ」がそれに当たると考えてよいでしょう。3000Xシリーズは、ブラウンやパナソニックで選んだリーズナブルなモデルと同様、ウェット&ドライシェービングに対応、シャワーを浴びながらお気に入りのジェルやフォームと組み合わせて爽快なウェットシェービング・お風呂シェーブができます。3ヘッドなので、肌に密着しながらのシェービングにも期待できそうです。ECサイトでは7000円台からと手頃です。

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