Googleは8月、「Pixel」シリーズのスマートフォンやスマートウォッチ、周辺機器などの新モデルを一挙に発表しました。
ここでは、新モデルの中からフォルダブルスマートフォンの「Google Pixel 10 Fold」にフォーカスして4つのポイントをチェックしていきます。
井上晃
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway
今回発表された「Google Pixel 10 Pro Fold」は、2023年モデルの「Google Pixel Fold」、2024年モデルの「Google Pixel 9 Pro Fold」に続く、Googleの横折り型スマートフォンの3世代目となるモデルです。
初代から2代目へのアップデートでは分かりやすい形状の変化がありましたが、2代目から3世代目に関してはデザインや画面サイズの差はそこまでありません。
内側のディスプレイサイズは約8インチのまま変わらず。変更があった閉じた際に使う外側のディスプレイも、2代目が160mmだったのに対し、最新モデルではベゼルが若干スリムになって162mm(6.4インチ)へ微増した程度です。
細部のブラッシュアップは遂げているものの、大きな刷新はありませんでした。
新モデルで注目なのは、耐久性がアップしたことです。
ボディーには、航空宇宙産業グレードのアルミニウム合金が採用され、ディスプレイには極薄ガラスと2層の耐衝撃フィルムが採用され、落下耐性が強化されました。
端末を折りたたむのに使用するヒンジ部や、ディスプレイそのものの耐久性が上がっており、製品ページでも10年以上の折りたたみ動作に耐えられるとうたっています。
プロセッサーには最新世代の「Tensor G5」を搭載し、同社のモバイル向けAI基盤「Gemini Nano」をローカルで活用できるようになりました。
バッテリー容量も従来の4650mAhから、5015mAhまで増え、駆動時間は従来の「24時間以上」から「30時間以上」へと伸びていることもポイントです。
有線充電のスピードアップや、ワイヤレス充電の新規格「Qi2(チーツー)」への対応も相まって、日常使いにおける利便性がアップしています。
また防塵防水性能についても、前モデル「Google Pixel 9 Pro Fold」がIPX8準拠の防水性能を備えていたのに対し、新モデルであるGoogle Pixel 10 Pro Foldは、IPX8準拠の防水性能に加え、IP6X準拠の防塵性能を獲得したことも見逃せません。
Google Pixel 10 Pro Foldの重要なアップデートとして、背面カメラのズームが改良されていることも押さえておきましょう。
背面カメラの構成自体は、前モデルと同じ広角(4800万画素)+超広角(1050万画素)+望遠(1080万画素)の3眼を維持しています。
一方で、AIの補助を活用して高倍率のズームを実現する「超解像ズーム」は機能については、前モデルで最大5倍だったところ、最大20倍へと強化されています。
日々の撮影を楽しむうえでも「フォルダブルだから……」と諦めなくて良いのは、買い替えを検討するユーザーとしても嬉しいポイントとなりそうです。
またTensor G5を搭載した恩恵もあり、AIを活用した撮影機能が充実していることも魅力です。
具体的には、被写体に応じて構図などを提案してくれる「カメラコーチ」機能を筆頭に、「高解像度ポートレート モード」や「自動ボケ補正」「オートベストテイク」「インスタントビュー」など、AIを活用した新しい撮影機能が多く追加されています。また撮影後の編集機能もより充実しています。
Google Pixel 10 Pro Foldのカラーバリエーションは、Moonstone(グレー系)とJade(黄緑系)の2色。Googleストアでの価格は、26万7500円〜(税込)です。
10月9日の発売が予定されています。
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