ハイエンドのスマートウォッチを検討しようと思ったら、人気製品としてすぐに思い浮かぶのは「Apple Watch Series 10」や「Galaxy Watch8」「HUAWEI WATCH 5」などが挙がってくるでしょう。
どの製品を狙うにしても、こうした主要ブランドが展開する製品の概要は把握しておきたいところ。Apple Watchについては新モデルが登場間近という情報もありますが、製品のコンセプトは変わらないと思われますので、現行モデルを基準にライバル機との違いを見ておきましょう。
ここでは「Apple Watch Series 10」「Galaxy Watch8」「HUAWEI WATCH 5」の概要を5つのポイントでチェックしていきます。
井上晃
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway
まず、ペアリングできるスマートフォン側のOSを確認しておきましょう。スマートウォッチを活用するには、互換性があるスマートフォンが必要です。
「Apple Watch Series 10」は、基本的にはiOSを搭載したスマートフォン――すなわちiPhoneで使える端末だと思っておきましょう。
一方「Galaxy Watch8」はAndroid 12以上を搭載したスマートフォンとペアリング可能。「HUAWEI WATCH 5」はAndroid 9.0以上、iOS 13.0以上に両対応しています。
続いて、サイズと重さをチェックしていきます。
ケース素材によって重さは変わりますが「Apple Watch Series 10」は42mmモデル(29.3g〜)と46mmモデル(35.3g〜)の2サイズ展開、「Galaxy Watch8」は40mmモデル(30.1g)と44mmモデル(33.8g)、「HUAWEI WATCH 5」は42mmモデル(約51g)と、46mmモデル(約58g〜)の2サイズです。
スポーツ時の利用を想定していて装着時の重さを少しでも抑えたい場合には、Apple Watch 10やGalaxy Watch8の方が軽やかな装着感を得られるでしょう。
屋外の直射日光下での視認性を左右するのが最大輝度。また文字盤のデザインや情報表示を有効活用するには「常時表示」の対応有無が重要になります。
「Apple Watch Series 10」は最大2000ニトで常時表示に対応。「Galaxy Watch8」と「HUAWEI WATCH 5」は最大3000ニトで、どちらも常時表示に対応しています。
こうした仕様の数値だけを見るとApple Watchが劣るように見えますが、日常用途では最大輝度が2000ニトを超えていれば、視認性で困ることはほぼないと言われています。使用体験にそこまで大きな差はないと思って大丈夫です。
公称値でのバッテリー持続時間は「Apple Watch Series 10」が最大18時間(低電力モード使用時で最大36時間)であるのに対し、「Galaxy Watch8」が常時表示オフで最大40時間、「HUAWEI WATCH 5」が標準モードで約3日間(46mmモデルは約4.5日間)、節電モードで約7日間(46mmモデルは約11日間)となっており、かなり差があります。
Apple Watchもかなり充電持ちが良くなってきましたが、バッテリーの充電管理が面倒だという場合には、Galaxy WatchかHUAWEI WATCHがおすすめです。
ヘルスケア関連機能は、対応する項目が多岐にわたり純粋な比較は難しいもの。そこで、ここではひとつの基準として「心電図(ECG)」が測定可能かどうか、「皮膚温」を測定できるかどうかの2点をチェックしていきます。
対応状況としては「Apple Watch Series 10」「Galaxy Watch8」「HUAWEI WATCH 5」ともに心電図を測定でき、皮膚温も測定可能です。
ただし、皮膚温を生理周期の予測に活用できると明記しているのは、Apple WatchやGalaxy Watchのみで、違いがまったくないわけではありません。
こうしたヘルスケア機能を想定用途にしている場合には、測定したデータをどのように生かせるのかも、合わせて確認してみることをおすすめします。
メーカー公式サイトにおける税込価格は「Apple Watch Series 10」が5万9800円〜、「Galaxy Watch8」が5万8500円〜、「HUAWEI WATCH 5」が6万9800円です。
このほかにもジェスチャー操作の対応状況や、スマートウォッチで使用できるAI機能の対応状況・追加予定、サードパーティ製アクセサリの充実度など、比較検討できる項目は多く存在します。
この記事で紹介している機能やスペックをもとに、自分の想定用途にマッチした気になる製品が絞り込めたら、アクセサリも含めて改めて詳細をリサーチするといいでしょう。
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