スリーコインズの商品が宇宙船で採用されたことをご存じでしょうか。宇宙の無重力空間に対応できるよう生まれたのが、今回紹介する「面ファスナーで貼りつける壁面収納」です。収納用品でありながらかばんのようにして持ち運べるため、筆者は防災グッズを入れるのに活用しています。
ここでは、実際に使ってみて感じた魅力や使用感、気になる点などをレビューします。
松本果歩
インタビュー記事から食レポ記事までジャンルを問わず執筆するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり、店長を務めた経験あり。
スリーコインズは2022年、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)の「第2回宇宙生活/地上生活に共通する課題を解決する生活用品アイデア募集」において「自在にカスタマイズが出来るうえに持ち歩くことまで出来る壁面収納」を提案。その後2025年3月に実際に宇宙船に搭載されました。
そして同製品を一般向けにアレンジしたものが、今年9月に販売を開始。収納としてはこれまでにない斬新なアイデア商品です。
自分の好きなようにカスタマイズ可能なところが魅力で、土台となる部分と、その上に貼り付けるポーチをそれぞれ購入します。
「ユニットシステムベース」という土台の部分には格子状に面ファスナーが貼られています。サイズはS・M・Lの3サイズ展開で、今回使用するMサイズの価格は1650円(税込、以下同)です。
この上に、同じく面ファスナーが付いたポーチを貼りつけていくという仕組みです。なるほど、これなら無重力の宇宙でも物が浮かんでしまう心配がないというわけですね。
ポーチは布(アイボリー)、メッシュ(ブラウン)、クリアの3タイプで、それぞれS・M・Lの3サイズを用意。価格はSが330円、Mが550円、Lが880円です。
さらに、ペンケース(330円)とティッシュケース(880円)も展開しています。
組み合わせは自由自在で、ゆったりと間をあけて貼っても良いですし、一部が貼りついていればはみ出してもOKです。
筆者はできるだけたくさん収納したいと思い、「ユニットシステムポーチS(アイボリー・クリア)」「ユニットシステムポーチL(アイボリー・クリア)」「ユニットシステムペンケース」を購入。日常的に使いつつ、いざという時にはまとめて持ち出したい「フェーズフリーアイテムコーナー」として活用することにしました。
必要なものが多すぎて全体的に重くなってしまったのですが、面ファスナーは想像以上にしっかりと貼りついてくれています。
上段はモバイルバッテリーと充電ケーブル、ハンドクリームとリップ、そして眼鏡を収納しました。名称はペンケースですが眼鏡も入ったのが発見。そのままかばんに入れるのは不安ですが、壁掛けならこのような収納でも問題ありません。
ハンドクリームとリップはクリアポーチに入れることで中身も見やすいです。
2段目には無印良品の折りたためるヘルメット、ガラスの破片やくぎから足を守ってくれるスリッパ、そして靴下を入れました。逃げる時に必要なものですが、しまい込んでいるといざという時にパニックになってしまいます。いつでもすぐに取り出せる場所に置いておくのが理想です。
下段には常備薬を入れたポーチとタブレット端末、ソーラーライトを入れました。常備薬は毎日欠かせないものですが、災害時にも持ち出したいもの。また、電子機器は手持ちの全てを入れたかったのですが、重さの関係でタブレット端末だけを収納しました。
ベース部分は半分に折りたたむと背面のひもが取っ手になり、かばんのような形状になります。
すぐに避難しなければならない時でも、一瞬でこの壁掛け収納をかばんのようにして持ち運びが可能。ただし、面ファスナーで貼りついているだけなので、長時間の移動には少し不安があります。
面ファスナーは全体に付いているわけではないので、ポーチの組み合わせによってはしっかりと貼りついてくれないところもあります。剥がしやすさを重視しているためかもしれませんが、全面に付いていれば安心感が増し、また貼り付ける場所の自由度が上がるのではないかと感じました。
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