エアコンだけでは足元が寒い、すぐに暖まる暖房器具が欲しい――そんな要望に応えてくれるのが、補助的に使えるセラミックファンヒーターや電気ストーブなどの「スポット暖房器具」です。手軽に使える反面、何を基準に選べばいいか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、スポット暖房の主流である「セラミックファンヒーター」と「電気ストーブ」の電気代や価格帯、特徴などを比較。コストパフォーマンスが高いのはどちらなのか、導き出してみたいと思います。
さらに、コストパフォーマンスだけにとらわれない“後悔しない選び方”も解説します。スポット暖房選びの参考にしてみてください。
石倉博子
ファイナンシャルプランナー(1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP認定者)。
“お金について無知であることはリスクとなる”という私自身の経験と信念から、子育て期間中にFP資格を取得。実生活における“お金の教養”の重要性を感じ、生活者目線で、分かりやすく伝えることを目的として記事を執筆中。大学では美学美術史と油絵を学び、文学と造形の学士を取得。しかし今は芸術とは程遠いお金の計算に情熱を燃やす人間になっている。伏線がきれいに回収された小説を読むのが好き。
スポット暖房器具の代表格に「セラミックファンヒーター」と「電気ストーブ」があります。
この2つの大きな違いは、セラミックファンヒーターが風で暖めるタイプ、電気ストーブが光や熱で直接暖めるタイプである点です。分かりやすく例えると、セラミックファンヒーターは“ドライヤー”、電気ストーブは“トースター”と考えるとイメージしやすいと思います。
セラミックファンヒーターは風が出る分、電気ストーブよりも広範囲を暖めることができますが、部屋全体を暖めるにはパワー不足です。洗面所や脱衣所、トイレなどの狭い空間を暖めるのに適しています。
一方、電気ストーブは、器具の前面をピンポイントで暖めるので、デスクの足元やソファーの横などに置いて、補助的に使うのに向いています。
セラミックファンヒーターと電気ストーブの電気代を比較してみましょう。
セラミックファンヒーターは、発熱に加えてファンを回す電力も必要になるため、電気ストーブに比べて電気代が高くなる傾向があります。ただし用途の違いがあるため、使用する時間も含めて考える必要があるでしょう。
セラミックファンヒーターと電気ストーブの本体価格も確認してみましょう。Amazon.co.jpでの販売価格を参考に、特に多い価格帯を抽出しました(2026年1月時点)。
電気ストーブの方が安い傾向がありました。中には2000円台で購入できる商品もあり、補助暖房として導入しやすいのが特徴です。
電気代・本体価格ともに電気ストーブの方が安い傾向にあるため、コストパフォーマンスでは電気ストーブが有利と感じられます。しかし、使用目的に合っていない使い方をすると、かえって割高になることもあるため、用途に合わせて選ぶことが大切です。
セラミックファンヒーターは熱源が覆われており、温風を吹き出して空間を暖める仕組みのため、電気ストーブに比べて火傷や火災のリスクが低い傾向があります。そのため、小さな子供がいる家庭でも比較的安心して使える暖房器具です。
一方で、セラミックファンヒーターは風が出るため、乾燥しやすい点はデメリットです。機種によっては加湿機能が付いているものもあるので、乾燥が気になる人はそのようなモデルを選ぶといいでしょう。
電気ストーブは遠赤外線で体の芯まで暖かくなるのが特徴です。足元が冷える場合など、近くに置いて使用するのに適しています。一方で、ヒーターの発熱部の明かりが目に入ってまぶしいと感じる場合もあります。また、熱源は安全ガード(保護網)で覆われていますが、隙間からカーテンや衣服が触れると火災のリスクがあるので十分に注意しましょう。
電気代だけで判断するのではなく、自分の目的に合った使い方ができるかどうかを考えてスポット暖房を選ぶことが、後悔しないポイントです。エアコンに比べて価格も手頃なスポット暖房を上手に取り入れて、今年の冬を快適に乗り切りましょう。
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