【関東近郊】行ってよかった「日本百名山」トップ5 大活躍した登山ギアも紹介
登山大好きな筆者が、実際に行ってよかった関東近郊の日本百名山をランキング形式で紹介。登頂時に活躍した登山ギアも合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
文筆家で登山家の深田久弥氏が定めた「日本百名山」。美しい展望や高山植物、信仰の歴史など、山によってそれぞれ個性があり、全国に散らばる100座制覇を目指して山に登るハイカーも多数。そんな日本百名山の中には、首都圏からもアクセスがよく、比較的簡単に登れるスポットがいくつかあります。
そこで今回は、登山大好きな筆者が、実際に行ってよかった関東近郊の日本百名山をランキング形式で紹介。登頂時に活躍した登山ギアも合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
おかだあきほ
フリーランスライター兼アウトドアショップスタッフ。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。勤務するアウトドアショップのお客さまから寄せられるお悩みや自身の山体験を生かし、リアルで深い内容を発信! リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
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行ってよかった「日本百名山」5位:筑波山
茨城県にある筑波山は標高877m。日本百名山の中では標高が低めで、最短1時間ほどで登頂できるため、初心者にも挑戦しやすいのが魅力です。電車やバスの本数が少なかったり、時間がかかったりとアクセスが難しい日本百名山も多い中、筑波山はアクセスが楽なのも気に入ったポイント。東京からは、電車と30分に1本ほど運行するシャトルバスを乗り継いで約1時間半で登山口にアクセスできます。
登山道には奇岩が点在する場所も。自分の背丈の倍ほどもある巨大な岩の間をくぐれば、まるで自分が小人になったかのような感覚が楽しめます。山頂には男体山と女体山という2つのピークがあり、その間が広い休憩スペースになっています。食事処や売店もあるので、お土産を買ったり、ゆっくりランチを楽しんだりするのもおすすめです。関東平野が眺められる、開放感のある展望スポットは必見。女体山頂では、崖の淵に立っているようなスリル満点の写真が撮れるので、ぜひお試しを。
行ってよかった「日本百名山」4位:大菩薩嶺
大菩薩嶺は、山梨県に位置する標高2057mの日本百名山。今回紹介する中では標高が高い山ですが、上日川峠から山頂を目指す最短ルートの所要時間は3時間半ほどと、初心者にも登りやすいスポットです。大菩薩嶺の山頂は森の中にあり、眺望が乏しいものの、その手前にある標高1897mの大菩薩峠は視界が開けていて、堂々とした富士山や南アルプスなどの姿が眺められます。
大菩薩嶺の魅力はなんといっても、開放感たっぷりの稜線歩き。大菩薩嶺と大菩薩峠の間の道はなだらかな稜線になっており、3000m級の日本アルプスなど高レベルな山のように、絶景を楽しみながら歩けます。左右に吹き抜ける風が心地よく、ここを歩いて山の魅力にハマったという人も多いですよ!
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行ってよかった「日本百名山」3位:雲取山
東京都最高峰である雲取山は、標高2017mの名峰。奥多摩駅からバスに乗り、鴨沢登山口から登るルートが人気です。歩行距離は22km、コースタイムは往復12時間近くと非常に長いため、山に慣れていなければ日帰りは難しく、山小屋やテントで1泊するのがベター。行ってよかった理由は、見どころがたくさんあること。ぐにゃりと曲がった木が踊っているように見える「ダンシングツリー」や、遠くの山脈や富士山まで見渡せる稜線歩き、なだらかな樹林帯歩きなど、表情豊かな山を満喫できるので、歩いていて全く飽きませんでした。
さらに雲取山は、言わずと知れた大人気漫画・アニメ「鬼滅の刃」の舞台になっていることでも知られています。主人公の竈門炭治郎や禰豆子の実家がある場所とされており、登山中には、劇中で描かれているような森の雰囲気を所々で感じることができます。そんな「聖地巡礼」が楽しめるのも雲取山の魅力です。
行ってよかった「日本百名山」2位:日光白根山
栃木と群馬の間にそびえる日光白根山。標高は2578mで、関東近郊の中では最も高い日本百名山です。ロープウェイを使って標高2000m地点から往復4時間半ほどで登れるので、初心者にもぜひ挑戦してほしい山です。
森林限界を超えた先に広がる高山植物や五色沼、360度のパノラマ展望など、見どころたくさん。特に、ターコイズブルーに輝く五色沼は美しく、時間を忘れるほどうっとり眺められます。山頂から見下ろすのももちろんきれいですが、下山途中に間近で眺めるのもおすすめです。涼しげな風が吹き、心地よく休憩できますよ!
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行ってよかった「日本百名山」1位:谷川岳
群馬県と新潟県の間にあるのが谷川岳。猫耳のような山姿が特徴的な双耳峰で、「オキの耳」と「トマの耳」と名付けられた2つのピークをまとめて谷川岳と呼びます。首都圏からアクセスが良いことや、ロープウェイやリフトで簡単に山頂付近まで行けるため、週末を中心に多くの人で賑わいます。筆者は紅葉の時期に訪れたのですが、山頂付近の登山道が人でうめつくされるほど混雑していました。
谷川岳の魅力は、比較的登りやすいレベル感ながら、森林限界を超えた本格的な山の絶景が楽しめる点。谷川岳は気象が厳しいため、森林限界は1500m付近(※一般的な山の森林限界は標高2500m付近)。そのため、高い木にさえぎられない大展望や高山植物を見られるのが特徴です。四季折々の景色を見に、1年に何度も足を運びたいスポットです。
持って行った登山ギア
EPI(イーピーアイ) QUOストーブ S-1032
山でお湯を沸かすときや山ご飯を作るときにいつも使っている、EPIのシングルバーナー。4本ゴトクのため、大きな鍋を置くときや風が強いときも安定感があります。
アライテント トレックライズ1
雲取山ではテント泊を行ったのですが、その際に使ったのがアライテントの「トレックライズ」。軽量性と耐久性のバランスがよく、大きな荷物を入れてもゆったりと寝られるのが気に入っています。
カリマー dale 28
筆者が初めて購入した登山ザック。日帰りから山小屋での1泊まで、幅広く使える容量です。背面やショルダーハーネスが柔らかく、背負い心地抜群です。
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