この特集のトップページへ
この回のトップページへ

analog.cfgファイルの詳細を知ろう

 さらに,analog.cfgの詳細について解説していこう。次のリストは,Analogのインストール直後の状態であり,何の修正も加えていないファイルだ。

 次にこの中に含まれるコマンドを順番に挙げてみた。ただし,詳細までは触れることができないため,あくまでも基本的な事項に限定している。

リスト
別ウィンドウで見る or 05a.txt

「LOGFILE」
 読み込むログファイル名を指定する項目だ。指定しない場合にはAnalogを実行できないため重要である。

「OUTFILE」
 レポートを出力するファイルを指定する項目だ。指定しない場合には標準出力(ディスプレイ上)に出力される。

「HOSTNAME」
 ホスト名を指定する項目だ。

「REQINCLUDE」
 ログ解析の対象となるリクエストされたオブジェクトを指定する項目だ。「pages」と指定された場合には,画像ファイルなど「HTMLなどのテキストファイル以外」は解析対象に含まない。

「LINKINCLUDE」
 リクエストレポートの中で,該当するページへのリンク作成をする項目だ。これによって,レポート内からアクセスの多いページにリンクすることができるようになる。

「REFLINKINCLUDE」
 参照レポートの中で該当するページへのリンク作成をする。

「UNCOMPRESS」
 圧縮したファイルを展開するコマンドを指定する。

「BROWOUTPUTALIAS」
 ブラウザ情報の文字列を,ほかの文字列で置き換えてレポート出力する。たとえば,

BROWOUTPUTALIAS "Mozilla (compatible)" "Netscape (compatible)"

 と指定した場合には,「Mozilla (compatible)」という文字列は,「Netscape (compatible)」とみなされる。

「SEARCHENGINE」
 サーチエンジンでの検索キーワードを調べるための設定項目。サーチエンジンの検索結果のリンクをたどってきた場合には,通常は,

http://www.altavista.com/cgi-bin/query?pg=q&kl=XX&q=carrot+cake

 のような参照(REFERER)ログが「referer_log」ファイルに記録される。この場合,「q=」の「=」から後の部分が検索キーワードであり,ここでは「carrot cake」というキーワードで検索されたことが分かる。

 Analogでは,SEARCHENGINEというコマンドを利用することで任意のサーチ エンジンからの情報を得ることも可能だ。SEARCHENGINEコマンドの記述方法は次のようになっており,

SEARCHENGINE [サーチエンジンURL] [フィールド名]

 具体的には,

SEARCHENGINE http://*altavista.*/* q

 のように設定すればよい。

「SUBTYPE」
 列挙したファイルを同じタイプのファイルとみなす設定だ。

「TYPEOUTPUTALIAS」
「BROWOUTPUTALIAS」と同じく,拡張子をほかの文字列に置き換えてレポート出力する設定項目だ。

TYPEOUTPUTALIAS .html ".html [Hypertext Markup Language]"

 上記のように記述すると,「.html」ファイルについてのレポートの際に,「.html [Hypertext Markup Language]」という説明付きで出力される。

PREV 5/10 NEXT