この特集のトップページへ
この回のトップページへ

mib-2サブツリー
 mib-2サブツリー以下には,IPプロトコルにおける汎用的な管理情報を保持するオブジェクトが含まれている。mib-2サブツリーの構造はRFC1213で定義されており,SNMPに対応するほとんどのネットワーク機器は,mib-2サブツリーをサポートしている。

 mib-2サブツリーには,OID“1.3.6.1.2.1”が割り当てられている。そしてその配下には,Table 1に示す10個のサブツリーが存在する(Fig.5)。たとえば,systemサブツリーのOIDは“1.3.6.1.2.1.1”,interfacesサブツリーのOIDは“1.3.6.1.2.1.2”のようになる。

 以下,各サブツリーを解説する。


mib-2サブサリーには,Table 1に示したもの以外にもいくつかのサブツリーがある。しかし本稿ではRFC1213で示されている範囲しか説明しない。

Table 1 mib-2サブツリー(1.3.6.1.2.1

OID 1.3.6.1.2.1.1
サブツリー名 system
用途 システム(SNMPエージェント)に関する情報が格納される
OID 1.3.6.1.2.1.2
サブツリー名 interfaces
用途 インタフェース情報に関する情報が格納される
OID 1.3.6.1.2.1.3
サブツリー名 at
用途 IPアドレスと物理的なアドレスとの変換テーブルが格納される。現在は,同じ内容の情報が,ipサブツリーやtransmissionサブツリーのほうに存在するので,atサブツリーの使用は推奨されない
OID 1.3.6.1.2.1.4
サブツリー名 ip
用途 IPに関する情報が格納される
OID 1.3.6.1.2.1.5
サブツリー名 icmp
用途 ICMPに関する情報が格納される
OID 1.3.6.1.2.1.6
サブツリー名 tcp
用途 TCPに関する情報が格納される
OID 1.3.6.1.2.1.7
サブツリー名 udp
用途 UDPに関する情報が格納される
OID 1.3.6.1.2.1.8
サブツリー名 egp
用途 EGP(Exteior Gateway Protocol)に関する情報が格納される
OID 1.3.6.1.2.1.9
サブツリー名 transmission
用途 ネットワークの送受信をするモジュール(トランスミッタ)に関する情報が格納される。snmpdでは未サポート
OID 1.3.6.1.2.1.11
サブツリー名 snmp
用途 SNMPに関する情報が格納される

Fig.5 mib-2サブツリーの階層構造
fig_05

PREV 11/36 NEXT