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●その他のサブツリー

 以上が,ucdavisサブツリーの配下にある,おもなサブツリーだ。しかしそれ以外にも次に示すサブツリーがサポートされている。

  • snmperrsサブツリー(1.3.6.1.4.1.2021.101
     snmpdのエラー情報が格納される。
  • versionサブサリー(1.3.6.1.4.1.2021.100
     snmpdのバージョン情報が格納される。
  • mrTableサブツリー(1.3.6.1.4.1.2021.102
     snmpdはあとからモジュールを加えることで,機能拡張ができるようになっている。このmrTableサブツリーには,追加されたモジュールのそれぞれの情報が格納される。本稿では,モジュールについての説明は割愛する。
  • ucdDemoMIBサブツリー(1.3.6.1.4.1.2021.14
     snmpdのデモンストレーション用のサブツリー。

 本稿では,これらのサブツリーについての説明は割愛する。詳細は,snmpdman/usr/loacl/share/snmp/mibsディレクトリにあるUCD-SNMP-MIB.txtファイルなどを参照してほしい。

snmpdのまとめ
 以上で説明してきたように,snmpd.confファイルを適切に設定し,snmpdを動作させれば,Linuxの情報をSNMPを通じて取得できるようになるということがお分かりいただけたと思う。

 いままでの説明では,ucd-snmpをインストールしたマシンでsnmpgetコマンドやsnmpwalkコマンドを使ってSNMPのデータを取得したわけだが,別のマシンにucd-snmpをインストールして,ネットワーク経由でsnmpgetコマンドやsnmpwalkコマンドを使い,リモートで特定のマシンの情報を取得することもできる(というよりむしろそれが本来のSNMPの使い方だ)。

 ところで,いまは手動でsnmpdを実行していたわけだが,ucd-snmpをインストールしてもシステムの起動時にsnmpdは自動的に実行されるようには設定されない。もし,システムの起動時にsnmpdを起動したいのであれば,/etc/rc.d/rc.localファイルなどに,次のように記述すればよい。

/usr/local/sbin/snmpd

 そうすれば,Linuxの起動時にsnmpdが自動的に起動するようになる。

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