次にサーバ下(プライベートアドレス)に接続させる各種クライアントの設定に触れよう。どのように設定するかは,OSによって操作方法が異なるが,設定内容はTable 2のようになる。
Table 2 クライアントの設定
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IPアドレスには,192.168.0.2から192.168.0.254のうち,適時他のクライアントと重複しない値であればよい。たとえば,1台目のクライアントには「192.168.0.2」,2台目のクライアントには「192.168.0.3」といった形で連番で割り振っていくことが多いだろう。また,サーバであれば,切りのよい「192.168.0.50」などでも構わない。ただし,DHCPサーバなどによるIP発行を行う場合は,それ以降のIPアドレスが自動発行される。
ここで注意したいのは,デフォルトゲートウェイとDNSサーバだ。
デフォルトゲートウェイは,他のネットワーク――今回の場合はインターネットだ――との中継点となるものだ。自宅のLAN環境と外部のインターネットをつなぐ点である。ここでは,Linuxサーバそのものがこの役目を担うため,ルータのIPアドレスを入力する。今回はFig.1に示したように,インターネットとの中継点はルータではなくLinuxサーバの2枚目のネットワークカードとなる。よってデフォルトゲートウェイの値としては,Linuxサーバの2枚目のネットワークカードのIPアドレスである192.168.0.1と入力すればよい。
DNSサーバの設定だが,先の手順でLinuxサーバにnamedをインストールして動作させ,LinuxサーバがDNSサーバとして動作するようにした。そこでDNSサーバの設定値としては,LinuxサーバのIPアドレスである「192.168.0.1」と入力すればよい。ほとんどのOSではプライマリDNSとセカンダリDNSの入力欄がある。その場合にはプライマリDNSに192.168.0.1を設定し,セカンダリDNSは空欄,もしくはプロバイダ側のDNSを記入しておけばよい。
参考までにWindows Meにおける設定画面をFig.3に示す。
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