Exchange 2000徹底解剖
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開発環境としてのExchange 2000 Server
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Web Storage Systemは,ファイルシステムのような階層化されたデータベースであり,次のような特徴がある。 ●さまざまなアクセス方法の提供
Fig.2-2に示したように,Web Storage Systemは,多数のプロトコルやAPIによるアクセスをサポートする。
- HTTP(WebDAV)
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Webブラウザなどによるアクセスを提供する。
- ADO(ActiveX Data Objects),OLE DB
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格納されたアイテムを検索するときに用いるCOMコンポーネント。
- CDO(Collaboration Data Objects for Microsoft Exchange 2000 Server)
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Excahgne 2000 Serverをネイティブに操作するためのCOMコンポーネント。アイテムの新規作成,コピー,移動,削除といった汎用的な操作をするときに用いる。
- MAPI(Messaging API)
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Microsoft Outlook 2000など,MAPI対応クライアントからのアクセスを提供する。
- SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)
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インターネットメールの送信プロトコル。汎用的なインターネット対応メールソフトで使われる。
- POP3(Post Office Procotol 3),IMAP4(Internet Message Access Protocol 4)
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インターネットメールの受信プロトコル。汎用的なインターネット対応メールソフトで使われる。
- NNTP(Network News Transfer Protocol)
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インターネットニュースの送受信プロトコル。汎用的なインターネット対応ニュースリーダーで使われる。
- ExIFS(Exchange Installable File System)
- Windows 2000のファイルシステム(Mドライブ)にWeb Storage Systemをマッピングする機能。Windows 2000のエクスプローラなどを通じて,格納されたアイテムをファイルとして操作することができる。
上記に挙げたアクセス方法は,開発者向けのものとエンドユーザー向けのものとに大別できる。たとえば,ADOコンポーネントやCDOコンポーネントを使ったアクセスは,主に開発者がアプリケーションを開発するときに使用する。開発者は,ADOコンポーネントを使ってWeb Storage Systemに格納されたアイテムを検索したり,CDOコンポーネントを使ってWeb Storage Systemにアイテムを保存したりする機能を,自社で開発するカスタムアプリケーションに手軽に組み込むことができる。CDOコンポーネントを使って保存されたアイテムは,たとえばOutlook 2000からMAPIを使って参照することもできるし,WebブラウザからHTTPを使ってWebサーバー経由で参照することもできる。もちろん,適切な権限さえ所持していれば,エンドユーザーがMAPIを使ってアイテムを保存し,ADOコンポーネントを使って参照することも可能である。しかし,エンドユーザーが直接これらのAPIを利用することは一般的ではなく,Outlook 2000や任意のカスタムアプリケーション,ExIFSなどを通じて使用するのが普通であろう。
このように,Web Storage Systemはさまざまなアクセス方法を提供しているため,用途に合わせてアクセス方法を自由に選択できるというメリットがある。
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