Exchange 2000徹底解剖
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開発環境としてのExchange 2000 Server
●検索機能
Web Storage Systemには検索機能が搭載されているので,これを使用することでアイテムを容易に検索することができる。
Web Storage Systemでは,アイテムごとにプロパティを設定し,そのプロパティの値による検索をサポートする。設定されたプロパティは,Outlook 2000から「ビュー」を設定することで参照することができ,検索以外に表示の絞り込みや並べ替えにあたっても使用することができる(Fig.2-3,Fig.2-4)。
Web Storage SystemにMicrosoft Officeドキュメント(Word文章,Excelワークシート,PowerPointファイルなど)を保存した場合,Officeドキュメントのプロパティに設定されている値が,Web Storage Systemに保存されるアイテムのプロパティとして自動的に格納される(Fig.2-5)。しかし,それ以外にも,開発者がWebDAVやADOコンポーネント,CDOコンポーネントなどを使って,任意のプロパティを設定することもできる。その方法については後述する。
また,Web Storage Systemはフルテキストサーチを使ったアイテムの全文検索をサポートする。ただし,フルテキストサーチはデフォルトでは有効になっていない。フルテキストサーチを有効にするには,Exchange 2000のシステムマネージャから,ストアに対してフルテキストインデックスを作成し,さらにストアのプロパティの[フルテキストインデックス処理]ページを開いて[クライアントはこのインデックスを検索に使用する]にチェックを付けておく必要がある(Fig.2-6,Fig.2-7)。
ただし,フルテキストインデックスを有効にすると,バックグラウンドで定期的にフルテキストサーチ用のインデックスが作られるため,負荷が高くなるおそれがある(いつインデックスの再構築をするのかはFig.2-7の[更新の間隔]で設定できる)。よって,全文検索が必要ないストアに対してフルテキストサーチを有効にすべきではない。
フルテキストインデックスが作成されるのは,
Fig.2-3 ビューの表示フィールドの設定(図版をクリックすると拡大可能)
Fig.2-4 ビューを適用した結果(図版をクリックすると拡大可能)
分類項目,タイトル,サブタイトル,ページ数が一覧に表示されていることがわかる。
Fig.2-5 Officeドキュメントのプロパティ(図版をクリックすると拡大可能)
Fig.2-6 フルテキストインデックスの作成(図版をクリックすると拡大可能)
Fig.2-7 検索の有効化(図版をクリックすると拡大可能)
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