Exchange 2000徹底解剖
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開発環境としてのExchange 2000 Server
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一般にアプリケーションがデータを保存するときには,SQL Serverなどのリレーショナルデータベース製品を使う。しかし,リレーショナルデータベースは,データベーステーブルで表現できる形式のデータは高速かつ容易に格納できるものの,そうではない不定形のデータ――たとえば,一般のファイルや画像データ,音声データなど――を格納するのは難しい。これらのデータをバイナリ情報としてリレーショナルデータベースに格納することは不可能ではないが,思うようにパフォーマンスが向上しなかったり,アプリケーションからのハンドリングが難しかったりすることも多い。
そのため,通常,ファイルや画像データ,音声データなどをアプリケーションで保存するときには,Windows 2000のファイルシステムを利用する。たとえば,リレーショナルデータベースにはファイル名を保存しておき,実際のデータはファイルシステムにファイルとして保存しておく,という具合である。しかし,この方法だと検索効率が悪く,堅牢性やメンテナンス性でも劣ることがある。
このような場面で利用したいのが,Exchange 2000 Serverが提供するWeb Storage Systemである。Web Storage Systemにデータを格納すれば,トランザクション機能があるためにデータの完全な記録が保証される。また,Exchange 2000 Serverが提供する検索機能によって,検索効率も向上し,ADOコンポーネントを使えばリレーショナルデータベースと同じ手法でデータを検索できるようになる。そして,データを保存したり削除したりというイベントを起点として,何らかの処理を実行したり,メッセージを送信したりするワークフローアプリケーションを手軽に実装できる。
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