Exchange 2000徹底解剖
開発環境としてのExchange 2000 Server

まとめ

 いままで説明してきたように,Exchange 2000 Serverが提供するWeb Storage Systemは,アプリケーションが扱うデータを保存するデータベースとして最適である。Exchange 2000 Serverというと,メッセージを扱うアプリケーション基盤であると考えがちだが,必ずしもそうではない。単なるデータベースストアとしても活用する価値がある。

 Web Storage Systemは,多数のプロトコルやAPIでのアクセスに対応しているから,用途や開発者の能力に合わせて,アクセス方法を自由に選択できるというメリットがある。

 「アプリケーションのデータを格納する」というと,すぐに頭に思い浮かぶのはSQL Serverをはじめとするリレーショナルデータベース製品である。しかし,アプリケーションが扱うデータは,すべてリレーショナルデータベースに格納するのが相応しいかというと,そうではない。リレーショナルデータベースでの管理に向いているのは,正規化可能な定型データである。そういった意味で,非定型データを容易に扱うことができるExchange 2000 Serverの需要は,単なるコラボレーション環境の構築のみならず,さまざまなサーバー系アプリケーションの開発にあたって増加してゆくことだろう。

(大澤文孝)

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