インターネットアプリケーション時代の企業ネットワーク再設計
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いまさら聞けない!?ネットワーク機器再入門
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QoS(Quality Of Service)は,最大帯域や最小帯域などを設定することにより,優先順位の高い処理に一定の帯域を確保したり,特定処理による帯域の独占を防いだりする機能である。
たとえば,すべて100BASE-TXで構成されたネットワークがあるとする。このネットワークの1つのポート(サーバーセグメントに通じるポート)に対して,30Mビットの業務系通信と,30Mビットのメール系通信と,90MビットのWeb系通信が同時に発生したとしよう。この場合,QoS機能を使用しない状態でサーバーセグメントに到達する割合は,業務系通信で20Mビット,メール系通信で20Mビット,Web系通信で60Mビットとなる。
Fig.2-16 QoS設定前の通信割合 (図版をクリックすると拡大可能)
この状況下でQoSを用い,業務系通信に最小30Mビット,Web系通信に最大40Mビットを割り当てた場合,サーバーセグメントに到達する割合は,業務系通信で30Mビット,メール系通信で30Mビット,Web系通信で40Mビットとなる。
Fig.2-17 QoS設定後の通信割合(図版をクリックすると拡大可能)
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SNMP(Simple Network Management Protocol)に準拠した機能である。SNMPに対応した管理ツールを使用することで,遠隔地からでも機器の状態を監視したり設定を変更したりすることができるようになる。
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