最後に、今回のアンケートに協力してくれたインターネットユーザーのプロフィールをまとめてみよう。
まず、インターネット歴についてだが、おもしろいことにブロードバンド利用者もナローバンド利用者もほぼ似たような割合で分布している。ブロードバンドというとネット歴の長い人が多いようなイメージでとらえられがちだが、必ずしもそうではないようだ。ただし、5年以上の経験を持つ人の割合を比較すると、5ポイントほどブロードバンド利用者の方が多くなる。
一方、1年未満の経験者は、双方ともほぼ同じ割合。初めてインターネットを利用する人の中にも、ADSLやCATVインターネットといったブロードバンドを導入する人が増えているようだ。
年代別の分布を見ても、ブロードバンドとナローバンドの間に大きな差はない。違いがあるとすれば、ブロードバンドの方が30代以上の利用者の割合が若干多いくらいだろう。
次に、ブロードバンドとナローバンドの利用者を地域別に見てみよう。まず、複数のブロードバンド事業者が競争を繰り広げている東京の場合、ブロードバンドにおける利用者数の割合がナローバンドの場合よりも6.2ポイントほど高い。東京を除く関東圏でもブロードバンドにおける割合の方が高く、反対に北海道・東北などの地方では、ナローバンド率の方が高くなる。ブロードバンド事業者の提供エリアが関東圏に集中していることが表れた結果となった。