ここまでは、何かの機会があったときに、手動でバックアップを取る方法を紹介してきた。しかし、毎日のようにパソコンを使う人なら、作成・保存したファイルの内容が日々変化したり、追加されたりしていくはず。「もしも」のときに備えて重要なファイルだけでも頻繁にバックアップしておきたい、という場合は、フリーソフトを使うのがオススメ。
ここで紹介する「みやばっく」は、目的に応じて「〜と〜のファイルを〜に保存する」という「パターン」を設定できるソフトだ。この「パターン」は、目的に合わせて複数作成することもできる。保存先は、ハードディスク内のフォルダやほかのMOなどのドライブを指定できる。ほかに、LANを構築している人なら、ネットワーク経由で別のパソコンに保存することも可能だ。
また、同期させる機能や予約機能、圧縮機能も用意されている。
パソコンを長い間使っているうちに動作が不安定になってきた、整理整頓できないほど不要なファイルが増えてしまった……そんな場合は、必要なデータをしっかりバックアップし、Windowsの再インストールを検討しよう。方法は、パソコンの種類によって違ってくる。
メーカー製のパソコンには、Windowsや付属ソフトなどを再インストールして出荷時の状態に戻す「リカバリディスク」というCD-ROMが付属していることが多い。また、NECや松下電器産業のノートパソコンなど、CD-ROMではなく、ハードディスクの内部に必要なデータを保存してあるものもある。起動時に特定のキーを押すと、自動的に購入時の状態に戻してくれるものだ。
なお、ショップブランドのパソコンや自作マシンなどの場合は、いったんハードディスクのフォーマット作業を自分で行い、WindowsのCD-ROMを使って再インストールする必要がある。